入院 7
ー黒ひげ危機一髪?ー
病室に入るとツーンと鼻をつく臭いと目が痛くなる様な感じがした
父がベッドに座り後ろ向きで何かをしている
近寄ってみると…
白髪を染めている
それも病室で…
まさか?
私は嫌な予感がした
父は家でも自分で髪を染めていた
それも 髪だけならまだしも…
眉毛と口髭も一緒に染める
父はジョニーデップの様な口髭を生やしている
これは私が産まれてからずっとそうであった…
(いやいやいやいや!ジョニーデップとかすみません
あんなにイケメンでは決して決して決してありません!
髭のたとえがわからなく名前を出してしまいましたが
『…のようなひげ』だけ想像して下さい)
…で
父の使っている髪染は地肌に付くと真っ黒になる
なので いつも真っ黒で長方形のぶっ太い眉毛になり コントなどで良くやっている口の回りが黒い泥棒みたいになっている
でもまさか病院でそこまではやらないだろう
私は父に声を掛ける
と 振り向く父…
その顔は…
正に 黒ひげ危機一髪の様だった…
父「おう!!ちび来てたのか!ちょうどいい!30分たったら教えてくれ!」
か…帰りたい…
誰も来ない事を祈ろう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます