　　　　　　ー死の部屋ー

３回目の見舞いに行った時の事でした

「怖い部屋がある！ちょっと来い！」

私を無理矢理引っ張って行く

怖い部屋など見たくない…

抵抗するが…無駄に終わる

父の病室と同じ階の一番奥にその部屋はあった

ﾄﾞｱが開いている…

「覗いて見ろ！」

ﾄﾞｱの枠に手をかけそ～っと覗いて見る

ﾍﾞｯﾄﾞが一つある個室だった

「この部屋に入った奴は３日以内に必ず死ぬんだ！俺が来てから何人か死んでる！なっ！怖えぇだろ？」

と言った瞬間…

ﾄﾞﾝｯ！

私の背中を押した

私はよろけながら部屋の中に1～2歩入る

と…父…

「あっ！入りやがった！…お前…三日以内に…死…ぬ…ぞ…」

その顔はめちゃくちゃ嬉しそう…

おい！ｸｿｵﾔｼﾞてめぇ可愛いぃ娘に何しやがんでぃ

ってか

それがしたかっただけなのね

子供かよ！

が…確かにその部屋は「危篤」となった患者が入れられる部屋だそうだ

父…今度は自分が入らない様にね

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