入院 6
ーゼリーー
隣りの患者さんの奥さんが来た
母が隣りを見ると奥さんが持って来た
果実ぎっしりグレープフルーツゼリー
をご主人が美味しそうに食べている
母はこのゼリーが大好物である
しかし 病院の側には売ってなく最近食べていない
母「あらそのゼリー実がぎっしり詰まってて美味しいのよね私も大好きで良く買って食べてたんですよ」
奥さん「あらそうなんですか?私も主人もこれが好きで良く買って来るんですよ 良かったらどうぞ」
残りのゼリー2個を差出した
「あっごめんなさいそう言うつもりで…言ったんじゃないんですよ」
母 断るが…遠慮なさらずに…と ゼリーを渡される…
貰ったゼリーを嬉しそうに父に見せる母
ん?父の顔が 鬼の形相に…
「ちょっと来い!」
父は母を部屋の外へ連れ出す
「てめぇ物欲しそうな顔しやがって!あれじゃ 下さい って催促してるも同じじゃねぇかゼリー如きで俺に恥をかかすんじゃねぇみっともねぇ真似しやがってもう家に帰れ!」
母 こってり絞られる
後日ゼリーのお礼にと
隣りの人にマスクメロンを持って行った父
「ゼリー位で…そんな…困ります…」
と 躊躇してる隣りのご主人
父「いや!大事なゼリーをうちの奴が横取りしやがって申し訳ねぇ」
と 頭を下げていたが
マスクメロンと
「大事なゼリー」
が イヤミっぽく感じるのは私だけだろうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます