束の間の静寂 8
ヤバイ…非常にヤバイ
給料日まで間に合わない…
あんな高い服買ったなんて母にも言えない…
まっいっか!
そういえば前に叔母さんが成人式になったら着なさいって買ってくれた晴れ着
いつの間にか無くなってて探したらオヤジ誰かに売って薬の代金に変えてた事あるしね
父だって10万位持ってるだろう
これでチャラにしちゃおう
呑気な私…
これも父の血筋だね
当日待ち合わせの場所へ
何も知らず母も一緒に…
駅には父と若い衆が待っていました
父 「おう!悪いな!早速行くか!今日家の鍵貰うからお前達も一緒に見に来てくれ」
と 父ご機嫌
大丈夫そうだゎ
良かった(ホッ)
ちょっとドキドキしながら…
「あの…チョット入り用があって…10万借りちゃった…ごめんなさい!給料貰ったら返すから…」
と 父に30万を渡しました
父………………
アレ?
なんかヤバイかも…
父…………無言
よみがえる幼い頃の父の暴力…
最近おとなしかったから甘く見過ぎたかな…
父…………無言
目が怖い
いつしか私は涙目になり…
助けを求めて母を見る…
が…母呆れてシカトしてる
すると父…こんな金いらねぇ!!!!!!
30万円を上に向かって投げた!!
ヒッ…
― 諭吉…宙に舞う ―
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