激動

波乱のど真ん中 1

残りの小学生時代も

相変わらず 父の二つの顔に

おびえながら

過ごした私ですが……


お陰様で?

これと言った大きな事件もなく過ぎましたので


少し大人に なった

中学生時代の話しです


私が 中学生になった時の我が家は組の幹部達も出入りする様になり


母は 「姐さん」

私は 「嬢」


と 呼ばれる様になりました


はい!マジではずかしいです……



この時 母方の弟

叔父が 時々我が家に泊まる様になりました


この叔父がまた大変で


覚醒剤などの薬系はやってはいませんが

極度のアル中で

昼から酒を呑まないと

震えがきてしまう程です


なので 毎日朝からチビチビと酒を呑んでいました


仕事は 我が家が前にやっていた

テキ屋 の仕事をやらせていたのですが……


酔払って仕事をする為

子供達が怖がって近寄らず 売上げはさっぱり……さっぱりどころか少しでも売上げが入ると

そのまま酒を買いに行ってしまい


それでも足りず

店に入り 酒を呑み

払う金がなく 警察に通報され

母が頭を下げ迎えに行った事も何回もありました


しかし……父は

そんな母の弟を責める事もなく

驚く事に 母にも文句を言う事もなく


「面倒を見てやれ」

と 言ってました


……あの父が……

私は不思議でなりませんでした

これが


義理人情


ってやつですか?


それを知ってか

叔父は我が家では いくら泥酔しても

決して荒れる事もなくおとなしくしていました


……しかし……


事件は突然起きたのです


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