番外編14〔もう1人の王子?〕



番外編14〔もう1人の王子?〕



僕とミウが、ユーリセンチに戻って来て、早くも3週間が経とうとしていた。


オリアンがラクに負けた事は、すぐに世界中に広まり、ラクタロウと試合がしたいと、全国から強者がユーリセンチに押し寄せて来た。


しかし、ラクタロウに挑む前に、ラクタロウに負けた『セオシル』と『オリアン』に勝てばという条件がついていた。


セオシルは、「良い実戦練習だ!」とばかりに次々と挑戦者を退けていた。

癖を直したセオシルにはなかなか勝てるものではない。

案の定、あれから3週間近くになる今でさえ、オリアンの出番は、まだ1度も無かった。



そして、醤油や味噌の作り方も教え終わり、仕込みも出来て、後は出来上がるのを待つだけになった。


それから数日後、僕とミウが僕の世界に帰る日がやって来た。


さすがに今回は、黙って帰る訳には行かないので、ラウクン王子に帰る日を伝えていた。


その日は、大勢の人達が見送りに来てくれ、洞穴のあるあの岩山のふもとまで、人が溢れていた。


洞穴の横にあった『オリアンタロウ』の絵は外され、その代わりにオリアンの銅像が建てられていた。


「剣や盾を作るみたいに、人の形をした置き物を作ったらどうですか?」


と、僕が提案したところ、早速作ったみたいだ。


初めてということもあり、お世辞にも似てるとは言いがたいが、オリアンっぽい雰囲気は出てるようだ。


もちろん、その隣には、第2回優勝者『ラクタロウ』の銅像が建っていた。

銅像の下には『円使いの名手ラクタロウ』と書かれていた。


どうやら、『月』という概念が無いため、『円の盾』ということになったらいしい。


もしかすると、次に来る頃には、ラクタロウも師匠になって、『タロウ』の名をオリアンが奪い返し、ただのラクに戻っても、『円の盾のラク』って呼ばれて、ここの人達の事だから略して、『円ラク師…』フフフ…まさかね。


などと、1人でにやけていると、ラウクン王子が、


「どうした?タロウ。何かおかしな所でもあったのか?」


僕は首を大きく横に振り、


「いやいやいや、全然!凄いです。あまりにも立派な出来で、思わず顔がにやけました。」


「そうか!実はな、私の銅像も作らせている所なんだよ。城の庭に置こうと思ってな。」


ラウクン王子は、自慢するように、僕に話した。


「それは素敵です。ラウクン王子。きっとたくさんの人が集まる庭になると思います。」


僕とラウクン王子が話をしていると、オリアンとスライン将軍も話に加わって来た。


「よう、タロウ。元気でな。今度来る時までには『タロウ』の名は奪い返してやるからな。」


「ハハハ、今回はまぐれみたいなものでしたから。オリアンさんに同じ手は通じない事はわかっていますよ。

ラクには次の手を教えてありますから。フフフ…」


「な!何!?次の手だと?!ま、まだ何かあるのか!?」


オリアンは、ビックリしながら僕に詰め寄って来た。


「ウソウソ、冗談です。そんなに、オリアンさんに弱点があるわけないじゃないですか。」


「ふざけるな、お前が言うと、冗談にならねえんだよ。」


すると、スライン将軍が、


「アハハハ、1本取られたな、オリアンよ。

ちなみにタロウ、もし俺

があの時、ラクと戦う事になってたら、何か作戦はあったのか?」


僕はニヤリと笑い、


「アハハ、何も考えてませんでした。だってスライン将軍の癖も知らないし、強いんですもん。」


今度はスライン将軍がビックリした様子で


「な、なんだと?!何も考えて無かっただと?

じゃあ、もし大会の時、俺がラクと戦っていたら…」


「はい。秒殺でラクの負けでしたね。」


すると、スライン将軍は、


「なんてこった、俺は勝手にビビっていたのか…」


そんなスライン将軍にオリアンが、


「ハハハ、お前こそ見事に1本取られてるじゃねえか!ハハハ!」


と、高笑いをした。


すると、ラウクン王子が、呆れた顔で、


「まったく、世界最強と言われる2人を、こうも手玉に取るとはな、タロウの底がしれん。

別れの言葉は言わんぞ、どうせまたひょっこりと帰って来るんだろうからな。」


「アハハ、ラウクン王子には敵いません。また必ず帰って来ますよ。」


僕はそう言うと、ラウクン王子に近寄り、


「今度はイサーチェも一緒に帰って来ます。」


と、ウインクをしながら言った。すると、ラウクン王子も小声で、


「イサーチェの事、よろしく頼む。」


と、手を握りながら言って来た。


僕は小さく、首を縦にふると、


「それじゃ、僕達はそろそろ行きます。

ミウ~、そろそろ行くよ~。」


僕は、チェスハやナカリー、ミウの家族と話をしていた、ミウを呼んだ。


ナカリーの隣にはセオシルが立っており、どうやらナカリーとセオシルはあの一件以来『いい仲』になったみたいだった。


僕はセオシルに向かって拳を差し出した。すると、セオシルも拳を突き出し、僕に向けた。


僕はチェスハから貰ったキーホルダーをチェスハに見せて、


「チェスハ、これ、大切にするから!ありがとう!また来るね!」


と、叫んだ。するとチェスハは、舌を出し、


「2度と来るな!バカヤロ~!べ~だ!」


と、憎まれ口を叩きながら笑った。


僕はチェスハに、キーホルダーを作ったらどうか?と提案してみた。他の国からたくさんの人が来るようになったので、お土産として、城やオサケ、ドラゴンフルーツの形をした、小物を作り、小さな鎖を付ければ、カバンや財布に付けれるから、売れるかもよ。と言ってみたのだ。


するとチェスハは、最後の『売れる』に反応し、早速『お城』のキーホルダーを作ったのだ。

手先の起用なチェスハは、あっという間にキーホルダーを完成させた。

そして、今まで作ったブローチにも、小さな穴を開け、キーホルダーにしてしまった。

チェスハの商売脳には、頭が下がる。


僕とミウは、大勢の人に見送られながら、洞窟に入っていった。

後ろでは、僕達が洞窟に消えて行く姿を目の当たりにした、ラウクン王子達の「お~~!!!」という、驚きの声が聞こえたが、その声はすぐに小さくなり、聞こえなくなった。


僕とミウは手を繋ぎ、暗闇を歩いた。何も見えなかったが、何度も通っているせいか、怖くも何ともなかった。


が、ミウは暗闇が怖いのか、僕の腕にしがみついて来た。


そして、いつものように、眩しい光が僕達を包み、気が付くと、いつもの路地に立っていた。



僕は、すぐに鞄の中から、『タブレットのキャンディー』を取り出し、口に入れた。

不思議そうに見ていたミウだったが、僕がミウの手の平にキャンディーを置くと、僕と同じように口に入れた。


しばらく口をモゴモゴさせていたかと思うと、驚いたように、


「不思議~、溶けてなくなっちゃった。」


と、大きな目をパチクリさせながら言った。


「こっちの世界に帰って来たら、すぐに食べられるように持って来てたんだ。すぐに言葉が喋れるようにね。

これなら日持ちもするし、美味しいでしょ?」


「うん、美味しい~、固いのかと思ったら、いつの間にか溶けちゃった。」


「詳しい作り方は知らないけど、粉を凄い力で固めてるみたいなんだ。

元々『粉』だから、口に入れると徐々に溶けていくってわけさ。」


するとミウは「ウフフ」と、何かを思い出したように笑った。


「どうかしたの?ミウ。」


僕が尋ねると、


「ウフフ、チェスハの事を思い出しちゃったの、

チェスハならきっと同じような食べ物を作って、売るんじゃないかな?って。」


「アハハ、確かに。チェスハならやりかねないね。「これでまた儲かる!」ってね。」


するとミウは、


「なんだか、さっきまでの事が夢だったみたい…」


僕はミウを引き寄せ、


「そうだね…また様子を見にいこうか。」


「うん…」


ミウは僕に頭を預けながら頷いた。



「さて、余韻に浸ってる暇はないよ、ミウ。今度はこっちの作戦を続けなきゃ。」


僕はスマホの時計を確認すると、


「もう母さんやイサーチェはデパートに行ってるはずだから、僕達も行こう。」


「あ!そうだ!デパートに行くんだった!すっかり忘れてた。アハハ…」


ミウは、ユーリセンチがよほど楽しかったのか、デパートに行くことを、すっかり忘れていた。


「タロウ!早く早く!早く行こ!」


と、思ったが、そうではないようだ。ミウは僕の腕を掴み、ユーリセンチに居る時以上に目をキラキラ輝かせ、早くデパートに行こうと僕を急かした。


バス停で、バスを待ってる間にも、ミウの笑顔は途切れる事が無かった。


僕とミウがバス停に居る頃、母さん達はイサッチ眼鏡を受け取りに、眼鏡屋を訪れていた。



イサッチは、眼鏡を受けとると、早速かけてみた。

いつもの目尻が尖っているフレームとは違い、楕円形の丸い細フレーム、薄いピンク色が可愛い眼鏡だ。


イサッチは自分の顔を鏡で凝視すると、「クルッ」と母さんの方を向き、


「ど、どうでしょう?セラさん?」


すると母さんは、


「あら、素敵!とても似合ってるわよ。何歳も若返ったみたい。」


側で見ていた店員さんも、


「はい。とてもよくお似合いです、お客様。」


と、満面の笑みで答えた。


「どう?よく見える?」


母さんが尋ねると、


「はい。それはもう!今までかけていた何十倍も見えますわ。なんかこう…見えないものまで見えるような…あれ?…」


イサッチは、顔をぐるりと回しながら、店の外まで見渡した。


「じゃあ、私はお会計をするから、伊佐江さんは入り口の所で待っててね。」


「はい、わかりました。」


イサッチは入り口の所まで行くと、


「さっき、ラウクン王子が居たように見えたのだけど、気のせいかしら…?」


イサッチは、多くの人が行き交う中、再び辺りを見回した。すると、


「あ!居た!」


イサッチは、人混みの中、ラウクン王子の姿を見つけると、自然と体が動き、その姿を追い掛けた。


「なぜ?なぜ、ラウクン王子がここに?もしかして、私を追って?そ、そんなハズは…私の為に国を留守にするはずが…」


が、すぐにラウクン王子は人混みに消え、その姿を見失った。


イサッチも、無我夢中でラウクン王子を追っていた為、自分が何処に居るのか、まったくわからなくなっていた。


そう、イサッチは広いデパートの中、迷子状態に陥ったのであった。


「ど、ど、ど、どうしましょう…せ、セラさ~ん…」


イサッチは、どうする事も出来ず、ただ辺りをオロオロと歩き回る事しか出来なかった。


ビックリしたのは、母さんも同じだった。


店の入り口で待ってるはずのイサッチの姿が無かったからである。


最初は店の回りに居るのかと思い、捜したのだから、まったくどこにも居ない…

少し歩き回ってみたのだが、休日ということもあって、物凄い人がデパートに来ていた。しかも広いデパート、1人の人間を捜すのは至難の技だ。


「ど、ど、ど、どうしましょう…、伊佐江さんはまだこっちの世界に来てまだ、少ししか経ってないから、何も知らないはず…と、とりあえず、迷子センターに…、あ!太郎がもうすぐここに来るはずだから、一緒に捜してもらいましょう。

太郎にも連絡しておかなくちゃ…。」



僕とミウが、ちょうどバスがデパートに着き、バスを降りた瞬間、スマホにLINEが届いた。


「あれ?母さんだ。ちょっと待っててね、ミウ。」


「ピッ」


 ̄(=∵=) ̄『いさえいないどうしよ!』


(ФωФ)『え?何?よくわからない…』


 ̄(=∵=) ̄『いさえ、いない、どうしよ!』


(ФωФ)『え!イサッチが居ないって?どういうこと?』


 ̄(=∵=) ̄『めがねかけたきえた!』


「あ~!もう!電話で話した方が早い!」


母さんは機械に弱かった…。ミウが僕の言動を見て、


「どうかしたの?タロウ…」


と、心配そうに聞いてきた。


「うん、どうやらイサッチが居なくなったみたいなんだ。」


「え!?お姉さまが!?」


「うん、そうみたい。ちょっと電話して聞いてみる。」


「チャララ~ラランララン…ピッ…」


「はい、もしもし!た、太郎!は、早く早く来て~!!」


「もしもし、母さん。落ち着いて、落ち着いて。今、どこ?

うん、うん、眼鏡屋の前?わかるよ。今、デパートのバ停に居るからこれから行くよ。動かないで待ってて。」


僕はミウの手を取り、


「イサッチは、まだこっちの世界の事は、よく知らないから、早く捜さないと。とりあえず、母さんの所に行こう。」


僕とミウは、急いでデパートに向かって走り出した。



この後、さらに頭を悩ます事になるとは、その時の僕は考えてもみなかった。



僕と母さんが電話でやり取りしている頃、イサッチは、半べそでデパートの中をウロウロしていた。


思いきって、回りの人に声をかけるも、


「ここはどこですか?セラさんはどこにいるんですか?」


だけでは、何もわかるはずはなく、状況は何も変わらなかった。


しかし、イサッチに話しかけられた人の中に、「少しおかしな人が居る」と、警備員に伝えた事により、状況は一変した。


半べそて、歩いているイサッチに、1人の男性が声をかけてきた。


「どうかなされましたか?お客様。」


それはこのデパートで働く警備員だった。


イサッチは、優しく声をかけてきた男性を見上げながら、


「実は……」


と、話をしようとした瞬間、男性の顔を見て、言葉が止まった。


「ラ、ラウクン王子…?!」


「え?」


その男性も、イサッチの何の脈略もない受け答えに首を傾げた。

しかし、次の瞬間、男性はニコリと笑い。


「アハハ、よく間違われるんですよ。この名札ですね?『王子』って書いてありますけど、『おうし』って読むんです。

僕の名前は『倉雲王子くらうんおうし』『くらうんおうし』って読むんですよ。

貴方の名前は、なんというのでしょうか?」


すると、イサッチは、


「あ、あなたは『ラウクン王子』ではないのでございますか?」


「はい、申し訳ありませんが、お客様のお知り合いとは違います。

それより、先程から、どなたかを捜しておられたようですが…」


その言葉を聞いて、イサッチは「ハッ!」と思い出し、


「そ、そうですわ!セラさん!セラさんはどこに居るか、ご存知ですか!?」


と、男性の胸ぐらを掴み、すがるように詰め寄った。


すると、王子はイサッチを払いのけもせず、そっと両手で包み込むと、


「わかりました。お友達とはぐれたのですね?」


と、優しく微笑んだ。


勢いとはいえ、ラウクン王子ソックリの男性の胸ぐらを掴み、すぐ目の前に顔がある状況に、イサッチは真っ赤になり、掴んでいた手を離し、少し距離を置いた。


すると王子は、無線機を取り出すと、


「お友達のセラさんから、何か連絡が入っていないか、確認してみますね。」


と、センターに連絡を入れた。


そして、イサッチに、


「あの、失礼ですがお名前は?」


すると、イサッチは、


「イサー…伊佐江です。」


「伊佐江さんですか、素敵なお名前ですね。名字はなんと?」


「名字?…」


名字の意味がわからないイサッチは、


「ただの伊佐江ですわ。」


それを聞いた王子は、『ただのいさえ』と、紙に書いた。そして、


「今日は、お友達とお2人でこちらに?」


「はい、セラさんと2人で来ました。眼鏡を取りに…」


「なるほど、よくお似合いになっていますよ。」


誉められたイサッチは、さらに赤くなった。


「こちらには、お車か、何かで?」


「バスという乗り物に乗って来ました。大きくて快適で、ふわふわなのでございますよ。1度王子様も、お乗りに乗られたらいかがでございましょう。」


と、身振り手振りを交えながら答えた。


すると、王子は、


「わかりました。こちらからも、お友達に呼び掛けてみましょう。きっと心配をして捜しているに違いありませんから。」


すると、イサッチは、ビックリした様子で、


「よ、呼び掛けるって、こんなに広い場所なのに!?王子様は、そんなに大きなお声をお出しになられるのですか?」


「アハハ、違いますよ。館内放送で呼び掛けて貰うんです。今、情報を伝えましたから、もうそろそろと思います。」


すると、


「お客様にお知らせたします。本日、バスでお越しになられた『セラ』様、お友達の『ただの伊佐江』様が、お捜しで御座います。お気付きになられましたら、お近くの『インフォメーション』までお越し下さい。繰り返し申し上げます。…」


王子は天井を指差しながら、


「ね、これでもう大丈夫。お友達からの連絡を待ちましょう。」


と、再び優しく微笑んだ。


「あ、ありがとうございます。本当に、なんて御礼を言ったらいいのか…」


と、涙ながらにお礼を言った。すると、王子は、


「お礼なんてとんでもない!仕事ですから。お客様に笑顔で帰って頂くのが、私の仕事ですから。」


と、胸を張り、背筋を伸ばしながら言った。


そんな王子に、イサッチは、


「あ、あの…王子様…セラさんが見つかるまで…い、一緒に居ては頂けませんでしょうか…?」


王子はニコリと微笑むと、


「もちろん!一緒に居ますよ。」


と、大きく頷いた。


「とりあえず、眼鏡屋に行ってみましょう。お友達が待っているかもしれません。」


と、2人で眼鏡屋に向かって行った。



僕とミウが、母さんと合流したのは、館内放送直前の事だった。


「母さん!イサッチは!?」


すると、母さんは半べそ状態で、


「捜したけど、どこにもいないのよ~…」


「『迷子センター』には連絡した?」


「ううん、まだ…太郎が来てから行こうと思って…」


「じゃあ、とりあえず『迷子センター』に連絡しておこうよ。もしかしたら、誰かが連れて行ってくれてるかもしれないし。」


とはいうものの、迷子センターの場所がわからない僕は、近くの『インフォメーション』に行って聞くことにした。


まさにその時だった。


「お客様にお知らせたします。本日、バスでお越しになられた『セラ』様、お友達の『ただの伊佐江』様が、お捜しで御座います。お気付きになられましたら、お近くの『インフォメーション』までお越し下さい。繰り返し申し上げます…」


それを聞いたミウが、


「ねえ、タロウ?今、『伊佐江』って言わなかった?『ただのいさえ』って、『せら』様も言ってた。」


人の雑踏で、よく聞き取れなかった僕は、足を止め、もう一度流れるかもしれない館内放送を聞き耳を立てて待っていた。


すると、


「本日、バスでお越しになられた『セラ』様、…」


と、さっきの館内放送が流れた。


僕達は、すぐに近くの『インフォメーション』に行き、事情を話した。するとすぐに、警備員に連れられたイサッチがやって来た。


その警備員を見た瞬間、僕とミウは、


「ラウクン王子?!」

「ラウクン王子?!」


と、声を揃えて叫んでしまった。



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