第6話向こう側で君を見てるから、

「それは無理なんだ、、、、ごめんな。」


蒼が頭をポンポンと撫でた。

こいつはいつだって、そう。

大切なことは、言わない。

それで、大抵わかるのは、もうどうしようもない時。

本当、ずるいよ、、、、


「そっか。分かった。」


それなら、笑顔で送りだそう。

それが、私があなたに対してできる、

最後のこと。

私のことが、あなたにとって、いい思い出になるかなぁ?

そんなのは分かんない。

だけど、私は、

あなたにとっての一番になりたい。

いつも、いつだって、

そう願っているから。


「元気でね、今までありがとう。」


「お前も、元気でな。」


私は、泣きたい気持ちを必死に抑えて、

抑えられたかは分かんないけど、

笑顔を見せた。


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