第4話夕暮れ、ついにこの時が

時間がたつのは、早いものだ。

さっきまで、俺たちを赤々と照らしていた太陽も、もうすぐ沈もうかとしてる。

夕焼けでオレンジに染まった焔の顔が、綺麗だ、、、

不覚にも、そう思ってしまった。


「蒼、、、」

「焔、、、」


「お前から言えよ。」

「いいよ、私は後で。」


しばらく、二人の間に沈黙があった。

そんな時間が永遠に続くのではないか?

そう思っていたら、


「じゃあ、言うね。」


「ああ。」


「私、蒼のことが、、、、、好き。」


「そうか。」


何となく、そう言われるんじゃないかって、予想はしてた。

嬉しかった。本当に嬉しかったんだけれども、、、


「それで、焔はどうしたい?」


「付き合いたいとか、結婚したいとか、そんなんじゃない。ただ、私は、シンプルに、蒼と一生、どっちかが先に死ぬまで。一緒に居たい。、、、、ダメかなぁ?」


本当は俺だってそうしたかった。

だけど、、、


「すまん、それはできない。」


「そっか、、、、分かった。じゃあ、一つだけあなたにお願いしても、いいかなぁ?」

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