第7話 狂った季節
あなたに触れて 僕は満たされる
涙が溢れ出し 心こぼれ落ちる
あなたを抱き寄せ 包み込む
でも"好きだ"と言葉にすると
愛は狂ってしまう
あなたと出会い 僕は焦がれてる
初めてじゃないのに 心乱れる
あなたを見つめる その瞳の奥に写る
僕の姿を見たときに
愛は狂ってしまう
どうして僕は
あなたと出逢ってしまったのだろう
季節はズレてしまっているのに
僕は春の目覚めに
冬のあなたを思う
あなたは真夏の夜に
何を夢見るのだろうか
狂った季節に
禁断の実が熟れる
狂った愛欲に
禁断の実が落ちる
あなたの匂いに 僕は惑わされ
胸の鼓動が はしたなく高鳴る
あなたの温度を 確かめたくて
白い肌に指滑らせると
愛は狂ってしまう
どうして僕は
あなたに触れてしまったのだろう
季節は過ぎてしまっているのに
夏の終わりに恋をして
秋にあなたを見失う
あなたは秋の夜長に
何を唄うのだろうか
狂った季節に
禁断の実が熟れる
想いに耐え兼ね
禁断の実が落ちる
絡み合う指先
みだれ髪 うつろな瞳
閉じた唇が
僕に語りかける
冬の朝早く駅のホーム
あなたの残り香に
春の気配を感じても
あの夏は戻らない
狂った季節に
禁断の実が熟れる
悪の華も咲かぬまま
禁断の実が落ちる
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