『命の天秤』で補足説明を入れた理由とは!?
こんばんは、月影 夏樹です。今回ご紹介する裏話は、なぜ『命の天秤』の中で補足説明(用語説明・登場人物紹介・場所説明)を入れたかについて、説明したいと思います。
一つめの理由として、あまり馴染みがない「心理学」がベースとなっていることが、大きく関係しています。何となく聞いたことがある学問ですが、具体的には知らないという人が多いかと思います。実際に感想をいただいた読者さまにも、そういった意見がありました。
可能な限り専門用語は避けたつもりですが、それでも必要な場面は出てきます。そこで出来るだけ分かりやすい言葉を使い、どうしても必要な時においてのみ、専門用語を使いました。
一応補足説明という形で説明をしていますが、私は同じ専門用語を出来るだけ多用しないことを心掛けました。普段聞き慣れない専門用語が何度も登場することで、ストーリー全体の印象や作風が堅苦しいものになってしまうからです。
二つめの理由ですが、本作が長編小説であることが関係しています。文字数がどうしても長い作品となっているため、冒頭に登場人物一覧を別途用意しました。それを参照しながら読み進めていくことで、“この人って誰だっけ? あの人との関係はどうだったかな?”といった疑問を感じることもないかと思います。
実際に書籍化されている小説でも、冒頭に登場人物紹介について記していることがあります。なので今作でも、その手法を私の作品にも取り入れました。
仮に本作が数万文字ほどの短編小説であった場合には、この登場人物一覧については省略したかもしれません。あくまでも長編小説を執筆する上で、登場人物紹介は不可欠ではないかと、私は思っています。
三つめの理由の場所説明については、舞台が日本ではなくアメリカであることが関係しています。多くの読者さまはアメリカについて、“あの場所には〇〇があって、あの州の観光名所は〇〇かな?”という感じだと思います。
そして普段聞き慣れない地名や観光名所も多く登場するため、そういった疑問を解決するため、場所説明も別途用意しました。
その一環として、「アメリカと日本の違い」という形で、文化の違いについても少し触れていきました。時差や大学の授業方式などの違いがあるため、それらを比較するのも意外と楽しいものです。
これらの理由から、第一幕・第二幕の冒頭に「用語補足説明」を別途設けました。次回作のジャンルはまだ未定ですが、第3作目でもこの「用語補足説明」を冒頭に加える予定です。
次回の裏話では、『Sweet Home』もしくは『
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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