5話 仮想敵 96
仮想敵、これは何を表しているのでしょうか? 実際にはいない、バーチャルな敵。妄想とも言えるでしょうか。この言葉がいつから使われてるのか私は知りませんが、これは便利な言葉だと思います。例えばベットから起き上がれない時。仮想敵と戦ってたから寝たきりだったんだと言えばことは済みます。また、何もできなかったとき。私は仮想敵と戦っていた、といえば少しは言い訳をすることができます。といっても、万人に通じる言い訳ではないのですが。でも、仮想敵はとても怖いのです。言い表せない恐怖なのです。私は一体何に怖がっているというのでしょうか。仮想敵に打ち勝たなくてはいけないのに。しかし、敵は分からない。何をやっているのか分かりません。ぐだぐだしていると、あの日はすぐにやってきてしまう。
あと96日。
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