第2話 空
「お腹空いたな」
少女は座り込む。
(大丈夫?)
少女は不安そうに顔を覗き込んでくる。
「大丈夫だよ」
少女はふにゃっと笑いかける。
「あなたは食事しなくていいから羨ましいわ」
少女は立ち上がる。
足に付いた砂をはらう。
(あなたも食べなくても大丈夫なんでしょう?)
少女の言葉は妙に尖っていた。
「まぁそうだけど食事を摂らないと物足りなさを感じるものなの」
(わからないわ。私は食事をしたことがないもの)
少女は拗ねて、先に行ってしまう。
それを追いかけるように
少女は再び歩き出す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます