第48話 新しい仕事
その工場では機械の組み立てと、中古機械の解体、再生を行っていました。
私がついたのは組み立ての仕事でした。
ベルトコンベアで流れてくる基台を取って、部品をとりつけ、またベルトコンベアに戻す。
それを一日中くりかえすのでした。
同期は私を入れて5人。
6人採用のはずが、一人は採用日にドタキャンして連絡もなかったようです。
6人でするはずだった仕事ですが、5人で丁度良いくらいの仕事量でした。
と、言っても私はまだまだ疲労感から抜け出せず、昼休みは寝て過ごすことが多かったです。
それでも新しい環境で、真面目で誠実な同僚たちと一からすべてを学んでいくのは、人生を再スタートするようで、気分が高揚しました。
覚えることは少なく、繰り返しが多いライン製造は病気のせいで頭がぼんやりしたままの私に、考えうる限り最適な仕事でした。
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