第46話 家庭内暴力

私は癇性な子どもでした。今風にいうとキレる子どもでした。

外あたりはすごく良いのですが、家ではなにかあるごとに爆発してモノにあたったり、妹を脅したりしました。

妹は小さい頃、私に殺されるのではないかとおびえたことが何度もあったそうです。


学生時代までは母がまだ若さのせいかキツい性格で子どもたちは小さくなっていましたし、私もまだ幾分、自分を抑えることができていました。

ですが年を重ねて母が穏やかになると、私は自分を抑える必要がなくなり、家で暴れるようになりました。

それはすべて父に向かいました。

罵倒する、バカにする、蹴る、怒鳴り散らす、思いつく限りの嫌がらせをする。

一番上出来だと思った嫌がらせは、湯飲みに漂白剤を入れて置いておくことでした。

これを飲みほしていなくなればいいのにと本気で思いました。

今でもそう思います。

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