〈鬼評価〉の自主企画参加ありがとうございます。
では、ひとまずここまで読んだ感想を述べさせていただきますね。
全体的に、地の文が一本調子なので作者様が伝えたいであろう世界観がいまいち入ってきません。また、心情描写も切れ目がよく分かりませんでした。
一人称らしい書き方をするならもっとキャラクター性豊かに臨場感を出し、三人称らしい書き方をするならもっと俯瞰的でしっかりした描写が欲しいです。
今は三人称ですが、その良さが消えるような平らな語りであった気がします。客観性を感じさせるというより、作者様の「こういうものなんだ」という押し出しが些か強くなっているかと。
それから、改行が殆どないこともあって、強調したい文が伝わりにくい状態です。直線の記号なども使っておられるものの、推敲不足かもしれないと感じました。推敲不足と言えばもう一つ、書く内容の選択もあまりしっかりしていない印象を受けます。作者様はあまり飾り気のない文章が特徴のようですから、説明において大切なポイントはなるべく簡易に文にまとめ、語りたい部分にもっと文字を費やすべきではないでしょうか。
言うなれば、物語上の流れに対し文章の密度とでもいうべきものが現状合っていません。
ただ、伝えたいことやどんな作品にしてみたいかは届く、意志という面でとてもしっかりした作品でした。色々な本や映画に触れて作者様がもっとたくさんの価値観を吸収すれば、さぞ良い話を書く方になるだろうなという予感がします。
今後の執筆活動も頑張って下さい!
作者からの返信
こんにちは。感想の程、ありがとうございます。
描写の面に関しては、正直それなりに自信があったのですが、
言われて読み返してみると、なるほど確かに、メリハリと言う点でまだまだ足りないようです。
本作を書いていた時期は、ちょうど自分の文体がくどいと意識し出した頃だったので、それが極端に出過ぎたのかな? とも思いました。
サイコブラックのコンセプトとしては、
冷酷な制裁マシーンと言うものがあるので、基本的にはもう少し三人称に寄せても良いかも知れませんね。
(同時に、素で熱い正義感がある事も描かなければならないので、その切り替えも大事ではありますが)
大変参考になりました。
まだまだ考察の余地がありそうだとわかりました。
改めて、ありがとうございました。
斑猫です。
創作論でのサイコブラックの言及を思い出したのですが、怨敵のために近隣に爆音を流しつつ、それで悩むサイコブラック、色々とヤバい奴ですね(誉め言葉)
小説の中だとそれすらも面白く感じてしまうので不思議です。
実際にいたら困るんですがね。
ではまた。
作者からの返信
何の欲望も悪意ない、真心からの正義感でやっているのが、尚のこと恐ろしい所です。
犠牲者からすれば、話し合ってやり過ごす余地が全くない。
まあ、何も悪い事をしない限り直接狙われる事が無いだけマシとも言えますが……仰る通り、現実の隣人として居た場合、大変な目に遭わされる事でしょう。