第57話 第9人外終局

 ―――同刻、レジスタンス地下要塞にて。


「―――第四波、引いていきます」


「―――第三エリア壊滅」


 地下要塞のオペレーター達がメイ・ファンス少将に戦況を伝える。


「やっと切らしましたね......、これでしばらくは空襲はないはず。攻撃システムに念の為再起動をお願いします」


 メイ・ファンス少将が安堵を着いたその瞬間、再び警報が要塞内に鳴り響く。


「またなの!?」


「―――第五波接近中、しかし帝国空軍の爆撃機は確認されず」


「構成は?」


「―――13機の輸送機のみです、その内1機はミリタリア社製。軌道ルートでは地下要塞直上付近を通過します」


「狙いは何......?」


 帝国空軍の輸送機達が地下要塞直上に差し掛かる頃、12機の輸送機後部ハッチが解放される。


「―――ハッチを解放した輸送機から何かがこちらに向かって降下してきます!識別します。―――識別、ミューター『パプラヴァノア』確認!群体です」


「これは一体どういう冗談ですか帝国軍、ミューターまで持ってきているなんてさすがに.....。意地でもここを探し当てに来るってわけですか......」


「打ちひしがれてる場合じゃないですよメイ・ファンス少将、奴らは装甲を簡単にすり抜けてくる。戦闘部は全部出払ってんだ、早く上の連中に武装するよう指示を出すんだ急げ!俺は上に行って奴らを対処する」


「え、えぇ分かってますアイザック大佐。緊急用のアナウンスを口頭で繰り返し流してください」


 アイザック大佐がメイ・ファンス少将に荒げた口調でそう言うとすぐ様に上層へと向かい、メイ・ファンス少将は近くのオペレーターに口頭アナウンスと室内人数分の武器を持ってくるよう指示を出す。


「―――緊急事態発生、全施設員は直ちに武装して襲来するミューターに備えてください。繰り返します―――」


 レジスタンス達は想定になかった事態に見舞われ、緊急放送で要塞内にアナウンスを響き渡らせる。




「パプラヴァノアだってよ、ったく俺たちは戦わずに済むと思ったんだがなぁ」


「パプラヴァノアってあの異邦生物兵器か?名前は聞いたことあるが実際に見んのは今回で初めてになりそうだわ」


「そいつらって唯の生き物じゃねぇーんだろ?銃でちゃんと殺せんだろうなぁ?」


 要塞内の設備メンテナンスを行っていた上層の作業員達は、各自の控室に赴き武装を整える。そしてそこには不安を隠せぬ様子でクライネの姿もあった。


「おーいおめぇら、グチグチ言ってんじゃねぇ。奴らは素早いぞ、タイミングを見誤ったら喰われっからな」


 作業員の控室に突如姿を現したのはアイザック大佐だった。


「た、大佐!」


 クライネは少し心緩引た様子でそう言う。


「いいかぁー?奴らは普段影の中に身を隠していやがる。影に向かって撃っても壁を傷つけるだけで何の意味もねぇ、実体を得て出てきたタイミングをしっかり狙わんと奴らにダメージが入らんからな」


『了解!!!』


 クライネや作業員一同は声を合わせて了承する。




 武装を整え控室を出ると、アイザック達は銃を構え陣形を維持しながら上層で最後に通信のあったメイン通路へと向かう。その通路は爆撃の衝撃波によってか電灯が不安定に灯らせている。


「他の上層の奴らと連絡着くか?」


「いえ......、通信がこの先で途絶えています」


 クライネが通信の確認をするも、応答がくる様子はなかった。


「チッ......、地面に警戒しろ。不自然な影に注意するんだ」


 アイザック大佐はそう言いながら、メイン通路をゆっくりと前進する。


「大佐......!この先でいま何かが蠢きました......」


 クライネは前進方向に指をさしながら、アイザック大佐に伝える。


「ライトで照らせ」


 アイザック大佐にそう言われたクライネは、その方向へと灯りを向ける。


 その瞬間、大量のパプラヴァノアの群体が姿を現す。大きく開いた口に四つの耳と四つの目をつけ、生物としては不気味な構造を取っており。またその姿は影のように漆黒だった。


「ひいぃぃぃ......!」


「怯むんじゃねぇ!撃ちまくれぇ!!!」


 クライネは腰を抜かしそうになるも、何とか態勢を整える。

 作業員達も応戦するも、すぐに影に姿を隠してしまうパプラヴァノアに有効打が打てずに居た。

 アイザック大佐は自前のソレイスで手早くパプラヴァノアを処理していく、核を破壊されたパプラヴァノアは塵のように影の中へと姿を消す。

 しかし、足元をすくわれた作業員達は次々にパプラヴァノアによって飲み込まれていく。


「クソ、数が多い......!ここじゃ抑えきれん......!」


 アイザック大佐は胸元から通信機を取り出す。


「おいメイ・ファンス!ここじゃこいつらを抑えきれん!そっちに奴らが行くぞ!!!」


「―――えぇ、分かったわアイザック。こっちはこっちでなんとかする」


 そう言ってメイ・ファンス少将は通信機を切る。




「ここにパプラヴァノアが来ます、備えて」


 メイ・ファンス少将がそう言うと、室内のエクイラを除く全ての人間が銃を構える。

 やがて、しばらくすると作戦司令室と中央エレベーターを繋ぐ通路から警備兵の悲鳴が聞こえてくる。

 それを聞いた作戦司令室の人間は一斉に通路側の入り口に銃口を向ける。


 悲鳴が止んで一間置くと、直ぐに扉の隙間からパプラヴァノアの影が雪崩こ込むように作戦司令室内に侵入してくる。

 その瞬間一斉に撃ち始めた、その中でも唯一人。何もできずに佇む人影がある。


「こんな時ですら......、私は何の役にも立たない......」


 エクイラは周りがパプラヴァノアと交戦する中、只々その場で立ち尽くす。銃を持てば自壊し、その身を盾にする事も儘ならない。

 エクイラは、その身の権能を盾のように振舞おうとする可能性があると、自らその権能によって足の自由が利かなくなってしまう。

 それによって只々、彼女は立ち尽くし彼らを見守る事しか出来ない。


 唯一匹のパプラヴァノアもエクイラに襲い掛かることはなかった。それは、彼女に近づく事が出来ないと本能で理解しているからなのかもしれない。


 メイ・ファンス少将は何体かのパプラヴァノアをハンドガンで仕留めるも、数の暴力によってその身に鋭利な一裂きによって致命傷を負う。


「メイ・ファンス少将!!!」


 そう言いながらメイン中佐は周りのパプラヴァノアを撃ち殺し、駆け寄る。


「今手当を......!」


「......中佐......うしろ......」


 その瞬間、更に数体のパプラヴァノアがメイン中佐達に襲い掛かる。

 しかし、それは瞬く間にある男によって跳ね除けられる。


「他のミューター共はここに来た奴らで最後だったか、何とかここにいる連中だけで凌げたが......遅くなっちまったなぁ......。すまないメイ・ファンス少将......」


 それは上層に居た武装したクライネや作業員達を連れたアイザック大佐だった。どうやら他のパプラヴァノアは全て倒されたようだ。


「そんな少将......」


 クライネはメイ・ファンス少将の様態を見て唖然とする。


「ぐっ......、現時刻を以て権限をエクイラ副総司令官に委譲します......。後は任せました、エクイラさん......」


「はい......。拝命致します。必ずすべてを成し遂げます」


 エクイラはメイ・ファンス少将に近づき手を取る。


「ドクター・メルセデス......。メイン中佐......。後の組織の事、お願い致します......」


 メイ・ファンス少将はドクター・メルセデスとメイン中佐にそう告げると彼らは静かに頷く、そして緩やかな視線でアイザック大佐に顔を向ける。


「はぁ......アイザック......、貴方とはすべてが終わった後にでもゆっくりお茶がしたかったわ......。その似合わない髭について......もっと議論を......」


 メイ・ファンス少将は何かを言いかけながら、瞳から涙を一滴流すとそのまま穏やかに息を引き取る。


「メイ......。全てはお前の思想から始まった事だ......、お前の思想に賛同したエクイラ様や俺達がこうしてここに集えたのは全てお前のおかげだ......。ありがとう......メイ・ファンス......」


 アイザックはそう言いながらメイ・ファンス少将の手を取り、自らの額に優しく当てた。




 ―――レジスタンス地下要塞直上。高高度上空のミリタリア社製輸送機にて。


「―――パプラヴァノアの斥候が全滅、パプラヴァノアの死亡時データを元に地形情報及び地下施設の構造を解析中......解析完了、詳細な地形データを送信。イナバ様の出撃許可を確認、後部ハッチ解放」


 地下要塞直上で待機していた唯一機の輸送機、その後部ハッチが開かれ凄まじい強風が機内に流れ込み、機内後部に居た唯一人の少女の装束を強風が煽る立てる。

 そしてその少女は後部ハッチが完全に開き切ると同時に、腰に据えた刀に手を添えながら飛び降りた。

 そしてやがて彼女は、要塞直上に到達しようとする頃。鞘からその黄金に輝く刀身を短く引き抜き、そしてまたそれを納めると、彼女は周囲を刀身から発せられた銀色の眩い光によって包み込まれる。



 ―――作戦司令室にいたレジスタンス達は、メイ・ファンス少将の損失に悲観する暇もなく再び警報が要塞内に鳴り響く。

 その警報を聞いたエクイラは、かつてメイ・ファンス少将が組織を取りまとめていた指令席のポジションに足を運ぶ。


「状況を報告してください」


 エクイラは、そこで初めて代替指揮官としての職務を遂行する。


「―――はい。領空内の高高度上空より急速にこちらに接近する熱源体を感知......。恐らく人型......約九十秒後に直上に到達」


「こんな時に生身の人間が降ってくるとでも?対象のヘラクロリアム濃度を測定しろ」


 メイン中佐はそのオペレーターに指示を出す。


「測定開始......、そ、測定不能!?数値オールゼロ!!!」


「な!?そんな馬鹿な話があるか!もう一度やり直せ!」


 メイン中佐がそう言った瞬間、要塞内にこれまでになかったような桁違いの凄まじい爆撃音と衝撃波が襲う。


「い、今のはなんだ!?なにが起きてる!」


 アイザック大佐がそう言う。


「―――要塞直上の三層分の特殊装甲が全て昇華しています!し、信じられない......」


「あ、ありえん......そんな真似ができるのは......」


 ドクター・メルセデスは戦慄した様子でそう言う。


 そして再び先ほどよりも一回り大きく凄まじい爆発音と衝撃波が伝わる。


「今のは......?」


「―――六層分の特殊装甲全て昇華......、あと四層のみです......」


「特殊装甲がやられれば要塞が丸見えになっちまう!何人か連れて俺が直接出向く」


「......いや。よした方が良い、分かるだろ......?」


 ドクター・メルセデスはアイザック大佐を呼び止める。


「言いたいことは分かってんだよメルセデス、だが......。行くしかねぇだろ......」


 アイザック大佐はそう言うと中央エレベーターで特殊装甲第一層へと向かう。

 そしてエレベーターに乗っている最中にも再び爆撃音と衝撃波が発生する。


 やがて特殊装甲第一層に辿り着くと、肩に雨粒がぶつかり弾かれる。上を見るとその層から先の上には大きな穴が開けられそこにはかつてあった特殊装甲の面影は存在していなかった。


 中央付近を見るとそこには剣状のつばの部位に手を添え、白い可憐な装束に身を纏った少女の姿があった。長く白銀に輝く髪を左右に二つに纏めあげ、その姿はイニシエーター圏の女性ディスパーダに見られる外見的特徴と似ていたが、その本質は全くの別物であるとアイザック大佐は悟る。

 その少女は閉じていた瞳を開け、こちらを紅い瞳で特に言葉を発する事もなく見つめてくる。


「これ、お嬢ちゃんの仕業なのか......?」


 アイザック大佐は震えだしそうになる声を堪えていつもの調子でその少女に言葉をかける。


「......あなたは?」


 その少女は儚い声音でそう返す。


「俺はここに住んでるおじさん......、って言ったところかねぇ。お嬢ちゃんがどんな立場の人間なのは分からねぇがこれ以上住まいを破壊するのはやめて欲しいんだがなぁ......?」


「ごめんなさい、私は仕事でここにいます。無駄な殺生は致しません、どうかそのまま降伏してください」


「それは絶対に出来ない相談......だ!」


 アイザック大佐は銃型のソレイスをその少女へと向ける、それに合わせて周りの武装した作業員もその少女へと銃口を向ける。


「では、仕方がありませんね」


 その少女はそう言うと、その剣の鍔の部位から手を放す。アイザック大佐はその動作と同時にソレイスで射撃する。

 そのエネルギー弾が彼女の胸部に命中しようとしたその瞬間、そのエネルギー弾は彼女の素手によって容易く振り払われた。


「ふーむ......、そこらのAEポイント弾とは訳が違うんだがな......」


 周りの武装した作業員が次々とその少女へと撃ちこむ、少女は迫りくる弾を素手で払いながら急速に作業員へ接近し、そのまま素手で体を斬りつける。

 あっという間に作業員全員が峰打みねうちで無効化されると、アイザック大佐の方へとその少女が顔を振り向かせる。

 すると、振り向いた先にアイザックの銃が至近距離で少女に向けられていた。


「フルチャージ弾だ、この距離じゃさすがにキツイだろ」


 引き金を引き、それが放たれる。しかしそれと同時にその少女は腰に据えていた剣状の武器に手をかけていた。

 彼女は瞬時にそれを引くと、刀身から放たれた銀色の眩い閃光がその周囲を包み込む。


「なっ......!嘘だろ......」


 この膨大なエネルギーの奔流に撃ち負けたアイザック大佐の放ったチャージ弾は消失し、アイザック大佐は手足を吹き飛ばされる。


「やられちまったか......」


 その放たれた力の勢いでそのまま第一層特殊装甲に穴が空き、少女はそのままアイザック大佐を放ってそのまま降下する。

 立ちはだかるレジスタンスの作業員を度々無力化し、やがてエレベーターのメインシャフト経由で作戦指令室へと辿り着く。


 メイン中佐やオペレーター達がその少女に向けて発砲するも、手早く素手による峰打ちで無力化される。

 やがてその要塞内で立っているのはドクター・メルセデスとエクイラ、そしてその少女の三人だけとなった。


「ふふ......やはりその尋常ではない身のこなしとその衣装......。かのオールド・レイシスであるアイザック大佐ですら足止めする事も叶わない......。あなたが、あのエンプレセス第九の人外終局......、ツクヨノ=イナバ......!なぜ貴方程の方が帝国軍などに手を貸しておられるのだ」


「私を存じ上げているのですね。別に深い意味はありませんよ。ただ仕事でここに来てるだけですので、ちょっとお金に困っていましてね。そんな事より......」


 イナバはエクイラの方へと視線を移す。


「先ほどから貴方に異様な力の気配を感じますね、この世界特有のヘラクロリアムとかというのとはどうやら違うようですし。少し試してみますか」


 そういうとイナバはその剣に手を掛け、刀身を引き抜き膨大なエネルギーの奔流をエクイラへと真っ正面からぶつける。

 しかし、光が晴れるとそこにはエクイラを含む一定周囲の物体が無傷のまま姿を現し、エクイラの一定周囲外の物体は消滅していた。


「ふむ、小手調べとは言え無傷ですか」


「おやめくださいイナバ様、私達は貴方に敵意はありません」


 エクイラはイナバにそう言う。


「そうですか、でも私はあなたのその力に興味が御座いますね......。他の皆様には申し訳ありませんが、しかしこの衝動止めるに困難。どれほどまでに私の技に耐えられるのか試してみましょう......」


「そんな......」


 イナバは柄に手を添え、ゆっくりと刀身を引き抜く。たちまち黄金の刀身から銀色の閃光が放たれるが先程までに使われていたものとは様子が異なった。

 そして完全に刀身が切っ先まで引き出され、膨大な銀色の閃光が更に強さを増していく。

 そしてそれをイナバは再び鞘へと刀身を勢いよく差し戻そうとする。


顕藝けんげい......」


「―――イナバ様、撤退命令です。直ちににご帰還ください、我社はこの戦域から撤退します」


 イナバがそう言いかけた瞬間、イナバの動きが止まる。どうやら耳元の通信機に連絡が入ったようだ。


「そうですか......、共和国が......。分かりました」


 イナバはそう言うと、銀色の閃光が緩やかに止んでそのままゆっくりと刀身を鞘へ引き戻す。


「残念です、腕慣らしに丁度いい相手が現れたと思ったのですが......。仕方がないですね、何れまたお会い出来る日が来ることを心から願っています。それでは」


 イナバはそう言うと、跳躍してその場から姿を消した。

するとその後、作戦指令室の周囲モニターにノイズのような物が走り出す。


「―――通信が一時的にジャック、これは……。オート・パラダイム社の代表者から通信が入っているようです......」


イナバによって負傷させられていた一人のオペレーターが、地面から這い上がるように傷を押さえながら席に着いてそう言う。


「代表者......ですか?」


エクイラがそう言うと、通信機からノイズ混じりの落ち着いた女性の音声が流れる。


「―――君達が何を求めていたのか、倒頭我々には理解する事は出来なかった。均衡を打ち壊す事になんの意味があるというのか、しかし。我々にはもう君たちを止められない、行くがいい。君達が為したことを世界に示し、そしてそれを見届けるがいい」


通信機からその音声が流れ終わる。


「―――通信は以上です......」


そういうとそのオペレーターは再び地面に倒れ込む。


「ボロボロですね、私達」


「えぇ......」


 エクイラはそのオペレーターに駆け寄り、ドクター・メルセデスは辺りのイナバによって倒されたオペレーター達の傷の具合を見る。


「全て、みねうちか......」


 メルセデスはそう囁く。


 エクイラとメルセデスは正面モニターの方を見る、昇り始めた朝日に当てられ浄土と化したアンビュランス要塞、そしてその上空を取り囲むように共和国軍の大規模航空団の姿がそこにあった。


「本当に来てくださいましたわね。共和国軍の皆様......、感謝いたします」


 エクイラはそう言いながら、メルセデスと共に負傷人の処置にあたった。












  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る