本気で転生!

Ootori

第1話 強敵を求め異世界へ

歓声が鳴り響く。この声を聞いているときはいつも倒れている人を眺めている。俺は最強を求めた。世間では人類最強とまで言われてなお、最強を求め鍛え続けた自分より強い敵がいるだろうと思い続け鍛えた。


「今回もノックアウトだー!」


その声でさらに歓声が鳴り上がる。

また勝ったのか。つまらない。まだ、俺は本気を出していない。本気を出せる相手なら何だっていいとさえ思った。銃や刀を使われてもいいとさえ……強くなりすぎると虚しくなると言うが、本当にそのとうりだ。でも、俺には家族がいない。恋人もいない。だから大切なものを守るためにと考えれば虚しくならないのではないか?と考えているといつのまにか口元にマイクが突きつけられていた。


「今回の試合もKO勝ちでしたね!それについて一言お願いします」


正直な話、(つまらなかった)それだけだ。


「今回もKO勝ち出来ましたがやはり、応援して下さる方々あっての勝利だと断言できます!なので、応援してくださる方々の為にもまだまだ強くなって行きたいと思います。


強敵と対戦という欲求はもう抑えられない。ならば、この世界ではなく異世界にでも転生して強くなろう。そして、本気で戦える相手に出会おう。

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本気で転生! Ootori @Ransui0629

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