第5話≪異世界初セックス、雌は肉棒で堕とすもの≫

思わずレオンの眼が見開かれる。

 悲鳴により導かれ、助けに入ったそこに居たのは破れた赤いドレスのような服を必死に体に巻き付けて、自身の肌を隠そうとしている、エルフが居た。

 髪は真っ白な巻き毛の長髪で腰まであり、大人の雌。

 瞳もドレス同様に赤く、エルフの特徴である耳は長く尖って先端が斜め上を向いている。

 首には大きな鉄の輪っかとそこから繋がる鎖の先には両手に括り付けられた木で手首を挟むタイプの手錠がある。

 必死に走ったのだろうか、足はボロボロだし全身から疲労感が漂っている。


「ほうほう……かなりの美人だ。顔は多少童女臭いが……」


 品定めをしながら、エルフの元へ駆けつけ、ばっと躍り出る。


「な、なんだ?人間……?」


 エルフの周囲に居たのは三人の男、野盗ではなさそうだ。

 短剣や剣を即座に構え、走ってきたレオンを警戒している。


「おう、そのエルフは俺が貰った。てめーらは消えろ」

 そんな武装した男らにも開口一番、言いたい放題。

 世界は変われど長年の戦闘経験から来る第六感の様なものが告げている、こいつ等は雑魚だと。

 言うが早いか腰につけていた剣を抜き去り投げ飛ばす。レオンの剛力から放たれた剣は無回転。刃を相手に向けたまま一直線に飛んでゆき、一番体格のいい男の腹に突き刺さる。


「う、お…おっ、ぐっ……!!」


 そのまま後ろに倒れ痙攣している様子をしっかり確認すると残りの二人へと視線を向ける。


「よぉ。ああなりてーのか?あ?お前らなんだ?盗賊か?」


 レオンはまだこの世界の常識が解らない。

 もしかしたら奴隷商の人間なのではないかと思うがも、しかしたら奴隷という概念自体無いのかもしれない。

 できるなら一人残して事情を聴きたいが…。


「ブレーメン商店の者だ。わかったら消えろ」

 残りの二人の男の片割れが、まるでそれが万人に通ずる代紋だとでも言わんばかりに自信満々に名乗ってくる。

 三人のうち一人が瞬殺されているが、その名を出せば安全が得られるかのように言い放っている。


「何言ってんだゴミ」

 だがそんなものはレオンには通じない。転生したてでブレーメンとやらを知らないからではない。それも多少はあるが、やりたいようにやる。それがレオンのモットー故に。


 地面を蹴って所属を名乗った男の懐へと飛び込む。

 レオンは筋肉質の大きな体を丸めて潜り込むと一気に下から上へみぞおちを抉りこむように拳を突き上げた。


「ぐ、ぇえぷっ…!」


「はははっ、弱いなぁおい!!」


 奴隷商の男達は自らの信じる代紋が通じなかった事に驚く間もない。

 さらにもう一人の男へ威嚇するように大声をあげて罵る。

 鳩尾に一撃食らった男は地面から浮いて吹き飛び、尻もちをついて落下していた。

 拳を回転させながら突き上げたため、ダメージが半端なく大きい。

 苦しみ、もがいて悲鳴さえ上げられていない。


「う、ちくしょ……っ」


 残りの一人は怒号を浴びて脱兎のごとく駆けだした。

 森に慣れているのか、その速さはレオンとは比較にもならない程速かった。


「ほう?やっぱなんでも俺ツエーってわけにはいかねーのか。まぁいい……んで。よう、エルフ」


 男が完全に逃走を選択した事を確認するとエルフへと話しかけながら、最初に殺した男に近寄り腹に突き刺した剣を上下にぐりぐりと動かしながら抜き去る。

 本当に死んでいるのか確認するためだ。

 そして腹への一撃で悶絶している男へ近寄ると首へ剣を突き刺し絶命させる。

 当然だ、死んでない限り何が起こるか解らない。

 敵の命があるのに背を向けたり、戦闘が終わったなどと思うのはバカのすることだ。

 どちらかの命が無くなるまでが戦い。

 特に死にかけの相手は死にかけだと油断していい存在ではなく、死にかけだからこそなんでもできるという死すら恐れない油断のならない存在だ。

 傭兵になりたての頃から必ずこれを心掛けてきたレオン。

 というより敵の命を取らないと安心して動くなどできない。


「た、助けてくれてありがとう…。私はこの森の奥にあるエルフの村に移動する途中だった、一応姫って呼ばれてる。けどさっき男が言ってたブレーメンっていう奴隷商店の兵隊が攻め込んできて、誘拐されて……」


 エルフは弱々しげに言葉を紡ぐ。


「それは大変だったなぁ。まぁもう大丈夫だ。なにせ俺が居るからな、俺はとっても強い。さっきも相手がビビッて逃げてったろ?俺に掛かればあんなもんさ、ふははっ」


 レオンはエルフを、大木の根元の盛り上がっている地面へ座らせ、自分はその隣へと腰を下ろした。

 勿論、怯えて怖がっているエルフを安心させるために肩に手を回して抱き寄せることも忘れない。

 そう。最初は安心させる意味もあったのだ。それが相手の為とは限らないが。

 だが、レオンはこの世界に来てからずっと溜まりっぱなしであった。それが今、美人のエルフを前に、すぐそばにして爆発した…。


「あっ……。うん、この鎖を外してくれるかな?村の事も心配だし、早く帰らないとみんなが人間の街に攻撃を仕掛けるかも…。だから、ふっ、むぐ……う!?」


「んっ、んちゅ…ふは、美味い。エルフの唇うめぇ……!!」


 レオンは逸る心を抑えて状況を整理していた。

 さっきの商店の傭兵だろう奴らは全然強くなかった。

 三人がかりとは言えあの程度の者に抑え込まれるのならよっぽどこのエルフが弱いか、もしくは攻撃手段を持っていないのか、それとも鎖のせいで何か封じられたりしているのか。

 なんにせよ抵抗する事ができないのだろう。

 レオンが戦っている間も逃げる素振りがなかった。

 歩けないのか?動けないのか?木の根に座らせる時も無抵抗だったし、さっきから話していて身動ぎもあまりしない。

 足や手をほぼ動かさないのだ。

 鎖を解いてほしいと言った時も手を降ろしたままで鎖を見せつけてくることも無い。

 ドレスの袖から覗く手首にも抵抗した手錠の輪の痕がない。

 つまり非力なのだろう。今だけかもしれないが。

 ただの弱い女。

 その点はマイナス評価だったが今は都合がいい、この世界に来てから一度も女とヤれていないレオンは限界が来ていた。


 (やっぱヤんなきゃ始まんねぇ…!!)


「んーっ…んっ、んぅーッ!」


 エルフの言葉を遮って肩に回した手で強引に抱き寄せながら唇を奪った。

 ねっとりとした、ギルドで食事をしてから口を綺麗にしていないレオンの口が、女性らしく小さく、エルフらしく薄い、彼女の唇を貪りつくしている。

 エルフの唇をすっぽり覆う様にぶあついレオンの唇がしゃぶりつき、唾液をまぶすようにいきなり舌でねぶりまくっているのだ。


「はぁっ、エルフっ…名前は?名前を言えッ!」


 ふーふーっと鼻息荒く呼吸をしながら口づけていたレオンとは対照的に、キスをしたことも無いのか呼吸が止められたかのように苦しむ様子のエルフに一度解放して名前を問う。

 その間にもドレスをまくり上げ、太い指を下着に引っ掛けてビリビリと破り捨て、自身の肉棒を取り出すべく慣れた手つきで下の鎧のみをガシャンと放り捨てる。


「な、なんっで、なに、助けて……ッいや、いやっ……」


「質問には、答えよっか?さっきの商店の奴みたいにやっちゃうよ?ほれ、ほれ」


 ぐいぐい、と思い出させるように鳩尾に大きなこぶしを突き付け、軽く押し込む。

 レオンより小さなエルフの身体はそれだけで苦しそうにもがき、殴ったら陥没してしまうのではないかと思うほど脆そうだ。


「や、やめてくれ…っ、そ、ソニア……ソニアベルトリッチだ…っむ、んぅう…」


 名前だけ聞くと再び唇を重ね、今度は肉厚な舌をソニアの口腔内にねじ込む。

 薄く小さい口はレオンの舌を入れただけでいっぱいになり、口いっぱいに舌をねじ込んでいる状態でレオンは舌フェラされてるかの様な感覚に、喜んでぬちゅぬちゅと音をたてながら舌を出し入れする。


「いいぞ、ソニアぁ……おっぱいもしっかりついてる。肉付きがちょうどいい」


「う、うう…やめてくれ……」


 出会ってからずっと抵抗らしい抵抗がない、パンツをはぎ取られても足を動かさないし手もだらんと垂れ下がったままだ。

 瞳は拒絶をあらわにして懇願するように薄く涙をにじませているが、それだけだ。


「ああ~~……、つやっつやだ、んでぷにっぷに。ソニアのエルフまんこ頂いちゃうぞ~っ」


「は、うあ…やめろ、やめろ……くそ…っ外道が…ぁ」


 ソニアの身体を地面へ放り投げ太ももに手をかけて引き寄せると、尻だけレオンの方へ突き出して誘っているようにも見えるポーズを取らされる。

 そうして見えたソニアのぴったりと閉じた一本筋にゴリゴリと擦り付けられるのは柔らかい表皮を持つ大木のような逸物。

 どくどくと脈打つ血管が何本も走り、生命力の高さが伝わってくる。

 雄として極限まで極まっている、本能の完成形態。

 亀頭は反り返り、臍付近まで達していて脈動に合わせてびくびくと上下している。

 カリ首は高く大きく張りつめ、長く太いレオンのモノに見合っている。


「ま、ってまって待って、待ってっ!!」


 擦りつけられるレオンのモノの大きさに焦りと驚愕、困惑が浮かんでくる。

 辛そうに首を動かして振り返りレオンを見ると……その眼だけでソニアは察してしまった。


(お、女…じゃない、雌を見る眼。それも……自分の…。私、どうしよ、なんでこんな…助からない……死ぬ、あんなの、見なくても……感触だけで、あいつのが…大きすぎる、よくわかる……腹が裂ける……いやだ、嫌だ…)


 そんなソニアに、今度は助けが入ることも無くその純潔が散らされる。


「んっ、おっ…あ、うあぁあああっ、ああーーー!!」


 尻が引かれる感覚と共に、ぴったりと閉じて守られていたソニアの中へ一気に全てを貫いてレオンの巨根が奥の奥まで入り込んでくる。 

 思わずその苦しさに声が漏れ、遅れてやってくる痛みで無意識のうちに叫び声が上がる。

 自分の声とは思えない程の甲高く森に響く大声量が漏れている。


「はははぁ!そんなに痛くねーだろ?俺のちんぽ擦りつけられてぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ濡らしてだろうが雌豚がぁ!!」


 地面に力なく伏しているソニアの尻だけ抱え込んで肉オナホの様に思いっきり突いていく。

 奥へと至るたびにソニアの上半身が軽く跳ねて地面から浮き上がるのに気づいてからは、面白がって更に強く子宮口へと先端をぶつける。

 パンッパンっと肉を打つ音と、ソニアの悲鳴にもにた嬌声が森に響き渡る。


 (濡れ、ている…?違う、恐怖と…拒絶、しか感じてない…濡れてなんて…ない…) 


「あーっ!あっ、んっ、んん…ぐ、うぅううっ、ンはぁ…!」


 激しい声とは対照的にソニアの顔は表情が薄い。

 漏れ出る嬌声は無意識に身体が快楽を感じて出しているものなのだろうか。

 地面に垂らした自分の涙や唾液で髪や顔を汚すソニアはとても、レオンから見たら美しかった。


「ふいー。久しぶりだからなぁ、早速出すぞ。ソニア!しっかり受け止めろっ、飲め、まんこで飲み干せ…ッ!!」


「っあ、だ…だめ、だめだぁ……うぁ!?あっ、あつっ、あぁあああ~~っっ!!」


 射精するためのピストン。

 奥までねじ込んだ肉棒でシコシコと小刻みに腰を動かして女性器で扱きあげ、射精と同時に子宮口へと先っぽを押し付けどぴゅ、どぴゅっと勢いよく濃厚精液を注ぎ込んだ。

 蹂躙、支配するような力強い、屈服させる種付け射精にがくがくと、初めてソニアの足が動いている。

 射精に反応した子宮が痙攣するように中でひくひく動いているのがわかる、雌の本能に従って残り汁を吸い出そうと動こうとするもレオンのピストンで微妙に痙攣するほどの力しか残っていないのだ。

 暴力的なまでに女性器を犯し尽されたソニアだったが最後に上げた声は悲鳴ではなく、しっかりと気持ちよく達した雌の快楽に堕ちた声だった。



「ふー…ふー…ああ、ひっさびさに変な動きして疲れたなぁ」


 出し終え、余韻に浸るようにソニアを抱き上げてすりすりと身体を擦り付けていたレオンは倦怠感を感じてソニアを地面へ放り投げ、立ち上がって首をひねる。


「さてと……ゴブリンまだ狩ってねーしな。あ、そういやゴブリン狩ったって証拠どうすりゃいんだ?」


「う、うー……ん」


 カチャカチャと下半身の鎧を直しながら一人ぼやいていると、絶頂と同時に気を失っていたソニアが起きだしてくる。


「おう。起きたか。お前のもってる知識を俺に寄越せ」


 そもそもそれが元々の目的だったのだ。たまたま女だった為に優先順位が狂ってしまったが。

 本当なら同じ人間である襲っていた商店の奴らに聞きたかったのだが、エルフでも世界の大体の常識なら知っているだろうと、愛玩のためもあるがわざわざソニアの意識の覚醒を待っていたのはそのためだ。


「は、はい。喜んで……ッ」


 むくりと起き上がり、割れ目から漏れ出したレオンの精液を垂らしながらうっとりとした表情で片腕にしがみついてくる。

 火照った身体はすっかり冷えていてひんやりして気持ちいい。


「あ?お前そんなキャラだった?反抗的な眼してたろうがよ。それと汚ねーからそのクソマンコから垂れ流してる精液拭いてから来いよ。つけたら殺すぞ?」


 股間から自分の精液を垂れ流すさまはとても扇情的でそそられるものがあるが、今はヤってばかりは居られない。

 しっしっと片手で振り払うと小さな体は簡単に地面へ転がされる。


「あうっ。ご、ゴメンなさい。拭くものが無くてぇ……」


 慌ててきょろきょろと周囲を見渡すソニアだが木々は高く、葉っぱも取れる位置にはない。

 どうしたらいいかと困るソニアに…。


「お前のドレスがあんだろ?馬鹿だなおい」


 何をやってるんだと言わんばかりの呆れた視線をソニアへ向けながらドレスを指さすレオン。


「あっ、そうでした。今拭くから…待ってください」


 ボロボロのドレスを更に破いて、肌の露出する部分を増やすこともおかまなしに迷わず手に巻き付け、自らの割れ目や太ももに垂れた体液をふき取っていく。

 自分のためというより言われた通りにレオンを汚さないための様に見える。


「んは…すー…はぁあ~……ああっ…」


「なにしてんのお前?」


 見つめるレオンの前でソニアが精液をふき取ったドレスを鼻に当てて嗅ぎ始めた。

 姫だけあってそんな下品な事をしていてもある程度の気品さがある、不可思議な光景だ。


「あ、貴方の匂いが……。我慢できなくて、もう大丈夫ですっ」


 羞恥ではなく、喜悦に頬を染めたソニアはある程度鼻をひくひくさせてその身体にレオンの成分を取り込むと落ち着いた様に再びレオンの元へ近づき、真っすぐに見上げてくる。体力の回復どころか疲労は増しただろうに、その目には力が宿っている。


「俺のザーメンは麻薬じゃねーぞ」


「私にとっては同じようなものですね…、嫌ならやめますぅ」


「好きにしていい。だがビッチはいらねーんだ。他の奴のも欲しがるっつーなら―――」


「そんなことは絶対にありえません。あんな素晴らしいのは…他にないと思いますからぁ!」


 素晴らしいの、その単語に多少恥じらいを見せるがその言葉が真実だと信じてほしいという様に真っすぐにレオンを見つめ、しっかりと覗き込んでくる。

 そんなソニアに気分を良くして事情を理解するが、面白そうだからどんな気持ちなのか語らせてみることにした。


「あー、よくわかんね。説明しろ」


 金髪をかき上げながら怠そうに木の根に再び腰を下ろすレオンに、その前に正座して真摯に見つめてくるソニア。


「まだ名前を聞いてませんでした。貴方様の名前は?」


「俺様はレオンハルト。勇者の名前だ、しっかり覚えとけ」


「勇者…やっぱり、そうなんですね。レオン様…まず、確かに私は最初レオン様に敵意を持っていました。助けてもらった事は感謝していたけれど、そのあと…いきなり、身体を重ねられると思わなかったからです。

 でもあれほどの…雄を打ち込まれて、種まで注がれて、今もお腹が熱くて重たい。

 ずっと抗っていたけれど、我慢できなくなって。達してしまった時に、もう…。

 自分でも何がなんだかわからない変化が起きていて、とても心が満たされているんです。

私の心身はレオン様のものになると、決めましたぁ。それに、身体がもう……わかるんです、レオン様ので病みつきになっている。離れて逃げてしまおうと考えると頭がおかしくなりそうで…」


「ふん、所詮は雌だからな。んじゃあ、お前は何か俺の役に立つことができんのか?それと俺はこの世界の常識とかわかんねーから、全部教えろ」


「勇者様は無知な人がなるっていう伝承は本当だったのですね…。わかりました」


 それは他の世界の奴が送られてくるからだろうな、とレオンは一人納得する。


「まず、私はこの森の奥にあるエルフの街の姫をやっておりました。姫と言っても家系的なものだから特別強いわけじゃないんです。ただ風の魔法なら使えますよ?。あとは……何が知りたいですか?」


「この羊皮紙に書いてある事、解説しろ」


 受付嬢に渡した物の写しをポケットから取り出してソニアに渡す。地図と共に必要書類として受け取っていたのだ。



・名前「レオンハルト」

・職業「勇者」

・備考無し


「これは一番上はお名前ですね、そのまま。そして二番めは職業、これはその人が生業としているものを映し出しているものなのでぇ。鍛冶師さんなら鍛冶師と出ますねぇ。備考無しはそのまま特に他に記載することがないという意味ですぅ」


「簡素なもんだな。もっとこう、なんかの加護があるみたいなそういうのはねーの?」


「はい。ありますけど多分レオン様はまだ誰の加護も受けていないので多分記載されていないんだと思いますぅ…。でも勇者様ならば女神の加護はついているはずですっ」


 なにをするにもまだ最初の段階かと再確認するレオンはソニアからそれだけ聞くと、鎧の再装着を終えて森から出る道へと歩みゆく。


「一緒に、連れて行ってもらえますか…?レオン様ぁ…」


 隣に寄り添い、ちょうどいい大きさの胸を腕に押し付け、ふにゅん、と谷間にレオンの二の腕を挟み込み、身体を上下させてずりずりと柔らかい胸を擦り付ける。


「あ~?仕方ねぇな。まぁ最初から置いてくつもりなんか無かったが…」


「もう、意地悪なんですからぁ…っ」


 ぷくぅと頬を膨らませて顔を近づけふーっと甘い吐息を吹きかけるソニア。

 その腕はしっかりとレオンを捕まえていてまるで長年連れ添った恋人の様だった。

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