ねぇ。

蒼空

雪乃

第1話

ねぇ。

貴方はどうして、そんなに綺麗なのですか。

つやつやの黒髪に大きな瞳、長いまつげに形の良い唇。

それから、平行気味な眉、高い鼻にのった眼鏡。

少し平均より高い身長も、平らな胸も大好き。

誰のことって、雪乃に決まってるよね?

雪乃ほど可愛らしくて綺麗な子はいないと思う。

声も女の子にしては低くて落ち着いていて綺麗。

性格も、人見知りで友達がほとんどいないけれど、

好奇心が旺盛で行動力のある貴方が大好き。

文武両道とは雪乃のための言葉といっても良いかもしれない。

と、言っても話しかける勇気はないけれど。


僕は、雪乃の唯一の友達である銘菓の友達です。

かっこよくも可愛くもないから似合うわけもないんですけどね。

雪乃は僕の癒しです。

「ほら、行くよ。」

「え、どこに!?」

「は?あんたが雪乃とデートしたいっていうから

 三人でなら良いよって言われて行くんでしょ?」

「そうだっけ?」

銘菓に引きずられながら僕は家に帰りました。


「よし、これで良い!行こうか。」

「うん、ありがと。」

そしてデートに早く行きたい。


僕は雪乃に似合う人になりたくて、いろいろ頑張っている。

勉強、運動、体型をキープするためのものとかもやっています。

そう、女の子はお金がかかるんですよ。

僕は女ですから、声は低いし男顔っぽいけど女ですから。

たとえなんて言われても、嫌いにはなれそうにないです。

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ねぇ。 蒼空 @huyumohu

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