応援コメント

第9話 「世界観」と「舞台」(現実的思考に沿う・崩す)」への応援コメント

  • 「世界観や舞台」というのは深く考えさせられるものなんだなと、読むたびに感じています。

    世界観は舞台であり、物語は舞台上の演出である、と私は理解しています。だからこそ、世界観とストーリーは密接に結びついています。私たちは欲しい物語のために舞台(世界観)を選び、舞台(世界観)が演じる物語に影響を与えている。

    例えば、「天結いラビリンスマイスター」はメフィ公国を舞台にしていますが、大陸隋一の魔術大国(魔術師の国)であり、先進的な玄磨の魔術や様々な不思議な迷宮があり、神秘的な雰囲気を醸し出しています。そんな感じで、物語を楽しんでいると、迷路の中のいろいろなエピソード(精神が入れ替わったり、意識の人形が生まれたり、力が奪われたりすること)が印象に残りました。そして最后に「魔術の祖」である幻魔の長の影が現れた時(幻魔の長の影ってカッコいいな、最高にクールな敵だと思った)に至っては、興奮すると同時に当たり前のことだと思った。

    感覚的な話ですが、こういうことを他の舞台でやっていたら、こんなに印象に残っていなかったのではないかと思います。これが世界観とストーリーのつながりの魅力なのかもしれませんね。


    一方で、国の分布という設定だけでなく、遠い過去に起こった物語も世界観の一部だとも思っています。同じ「天結いラビリンスマイスター」でいえば、「ap02」の「ロッキー家の始祖」の物語が印象に残っています。考えてみれば、彼がやっていること、求めていることは、まさに主人公たちと同じではないか。前作の主人公の両親の物語と同じように、主人公たちの物語にも意味を与えていると思います。


    しかし、世界観を通してゲームのストーリーを楽しむ一方で、気になる点も多くなりました。肉親をテーマにした物語では、ルーチェはアヴァロに両親の話をしてくれますが、母親になったばかりのフィアには母親の思い出がありません(フィアの母親の情報は今のところありませんね。気になりますね)。「封緘のグラセスタ」では戦士の王であるサロ王の印象が強く残っているので、魔術師の国の「公主」にも興味があるのですが(情報ではすごい「神格者」です)、どうやってメフィ公国に来て、どうやって「公主」になったのか。ほかにも「パーフェクトガイドブック」の中の何人かの人物の「出身? ?」ちょっと待って。

    ただし、これらは物語の核心ではなく、必須ではない部分でもありますし、すべてを物語に書き込めば、脚本家たちにも負担をかけることになるかもしれません。その裏に何か面白い話があるんじゃないかと思って、ちょっと気になっただけです(笑)。


    以上は私の未熟な愚見ですが、間違っていることがあればお許しください。最后に、いつもお返事ありがとうございます。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます!

    仰る通り、世界観・舞台という設定各種は、作者がその物語内で何を表現したいかに大きく関連している項目になると考えています
    主たる目的から、それを表現するに最適な世界観・舞台を用意するのか、それとも既存の設定を読み解き、目的に関連するよう繋げていくのか
    どちらが先か、という訳でもなく、きっと密接に関わって、目的や表現を完成させていく補助的な情報を与え合っているのだと思われます

    天結いラビリンスマイスターは後者ですね
    既に世界観・舞台の設定として存在していたので、それに関連づけてテーマの「家族愛」が際立つようにと願いを込めてプロットを作成していきました
    印象に残っていると仰ってくださったイベントや表現も含めて、様々な要素と関連させて、少しでも面白く思ってもらいたいと作成していったので、そう言っていただけて、とても嬉しいです!
    逆に、表現したい部分に関連づけられなさそうだ、という部分も、仰る通り説明しきれていないと判断し解説しきれていないものではあるので、プロット作成とは、とても多くの取捨選択の結果なのだなと苦心しております
    スタッフ一同が作成した物語を、楽しめていただけてたら幸いです!

    当エッセイを読んで頂き、誠に有り難うございます!