下着も履かずに
外から帰ってきて今来ていた服と、梅雨で洗えずに溜まっていた洗濯物を、洗濯器にかけて風呂に入った。殆ど無意識の行動であったし、その時点で気付いていたとしても何かが変わるということもないが、それでも気付くべきであっただろう。間抜けな私は風呂から出て、体を拭きつつ漸く異変に気が付いた。下着が無いのである。
対処方法は二つあった。一つは下着を履かずに寝て、明日の朝にでも乾いた洗濯物を履くという無難な方法。もう一つは下着を履かずに下着を買いに出て、快適に寝るという言わば挑戦的な方法だ。私は特に迷うことなく後者を選んだ。家から数分歩けば下着を扱っている店があるからである。勿論、道中は冷や冷やしっぱなしであったが。
下着を履かずに外に出る、ということはそうあることではない。多分小学生か、もっと小さいときに、着替えを持たずに泳ぎに行って、同じような目にあったことが有るような、無いような。そんな微かな記憶ぐらいである。
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