栄華

 暗転して

 いくつかの光が流れていたが

 私は限界であった

 身をよじらせて

 なんとか苦痛に耐えていたが

 本当はもう投げ出したいくらいだった

 そうせずにいたのは

 ある種の使命感からだろうか

 今となっては何とも言えない

 ただ

 視界が開けた時の安堵たるや

 散歩で鍛えた私の脚は

 軽やかに解放へと導くのであった

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