正体
こんなに醜い私を一体誰が救ってくれるというのか。人間らしい面をしていても一枚めくれば魑魅魍魎が顔をのぞかせているのです。彼らを押さえつけているのは私に最後に残った理性なので刺激しないでいてほしいのです。
小さい頃、まだ人間だった私は人間であろうと必死で周囲を欺いてばかり。それがすっかり習慣となった今では何が嘘で何が実か本人にも分かりやしない。
一度だけ、私が私であった頃。些細な取りこぼしからそれを失ってしまった。二度と取り返せないことなど知らなかった。知った時にはもう……
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