悪口雑言

 昼飯でも買うかと近所の店に足を運んだところ、自転車に乗り何事か怒鳴っている爺とすれ違った。春先なのでそういうこともあろうかと大して気にしてなかったのだが、やたらハッキリとした口調で叫ぶものでその内容が仔細に聞き取れてしまいかなり不快であった。

 券売機の前で「遅れたら責任取れるのかよ」と駅員に食ってかかる親父が居た。

 可哀想に。彼等は余裕が無いために人からどう見られているか考えることが出来ないのだ。この歳で気付かないのだから死ぬまで理解することはないのだろう。人間、ああなってしまっては終わりである。

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