少女同盟
少女に生まれたから少女をしてる。まあ、義務みたいなものだよね。私たちが少女らしくあればみんな嬉しいもんね。お年寄りも先生も同級生の男たちも。みんな。
少女であるのは大変だ。何処に行くにもベタベタくっついていないといないし、興味も無い話についていかないといけない。だから私たちは同盟を組んだ。私と、○○ちゃんと、××ちゃんの少女同盟だ。あの俳優がカッコイイだの、どこどこの店に行こうだの、そういう話をするのは○○ちゃんの役目。放課後に遊びに誘ったり、休みの日に集まる予定を立てるのは××ちゃんの役目。私はじゃんけんで勝ったから、話に相槌を打ったり、遊びに行くときについていくだけでいい。すごく楽。本当はさっさと帰りたいし、休みの日は寝ていたいけど。そうしたら周りがうるさいから仕方なくやってる。そんな打算だらけの友情なのに、周りは誰も気付かない。親でさえ、また○○ちゃんと××ちゃん? 本当に仲良いのね。とか言ってる。卒業したら会うことも無いのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます