第4話

今日…俺は優希と西村と瑠奈に連れられて、某アイドルのライブへ

やって来てた。

瑠奈『このアイドル見てみたかったんです!』

優希『私も!歌がいいよね…!』

愛理『テスト前の息抜きには…いいね!』

優希『一哉は嫌いなの?…テンション上がってないみたいだけど』

瑠奈『お兄ちゃん…よく聞いてるじゃん』

一哉『いや、好きだけど寝不足でね…』

愛理『大丈夫…?無理してこなくてもよかったんだよ?』

一哉『大丈夫大丈夫、始まれば吹き飛ぶと思うから』

優希『まったく…ちゃんとしてよねー!』

瑠奈『(私があのこと言ってから元気ないよなぁ…)』

愛理『ならいいけど…』

一哉『(楽しみすぎて寝れなかった何て言えない…もちろん寝不足の理由は瑠奈にもあるが…)』

優希『今からごはん食べようよ』

瑠奈『あっ!いいですね!愛理さん!いきましょー!』

一哉『え!?俺は!?』

優希『女子会!…入場開始1時間前にここ集合で!…じゃーね!!』

一哉『えー…そんなのありかよ…』

ということで…俺は一人で飯を食うこととなった。

俺は何を食べようかとそこら辺をうろついた結果…

ハンバーガーショップに入ってチーズバーガーを買って

2階席で食べようと盆を持って階段を上っていた…。

この時…俺が1階で食べていたら…瑠奈は生まれなかったのかもしれない。

俺が階段を上っていたとき…上から人が転げ落ちてきたのだ。

もちろん俺は両手が塞がってるので受け止めることもでないし

狭い階段だったため避けることもできない…よって俺も巻き添えになって転げ落ちた。

俺が下敷きになったがために上から落ちてきた人は

地面に勢いよく衝突することは免れていた。

?『う…うーん…いてて…』

一哉『(うっ…痛いし…人一人は重い…)』

?『わっ!?ご、ごめんなさい!?』

一哉『いえ…大丈…夫です…怪我はないですか?』

俺は立ち上がりながら…上から落ちてきた人に問いかけた。

?『はい…まあ落ちたときに頭は打ちましたけど…大丈夫です』

一哉『一応…病院いきますか?』

?『あ!そんな全然大丈夫ですよ?』

彼女はそう言って顔をあげた…その顔を見て…

俺は瑠奈が本当に自分の孫なんだ…と確信をしてしまった。

一哉『あ、あなたは…』

?『え?』

一哉『櫻井みな…』

俺が名前を叫ぼうとした瞬間…彼女に口を塞がれた。

美波『ちょっと…お静かに…病院いきましょう』

マスクとキャップをしていたが…完全に櫻井美波だったのだ。

俺は彼女に連れられ人通りの少ない路地裏までやってきた。

美波『ふぅ…ここなら話せますね』

一哉『あなたは…』

美波『櫻井美波です』

一哉『ですよね?なぜこんなとこに…』

美波『だってこの辺の住みですもん』

一哉『あの…お仕事は?』

美波『今日は休みですよ?』

一哉『そ、そーなんですか…』

美波『ところで…大丈夫ですか?…モロに地面と激突して

上から私が地面とサンドしちゃいましたけど…』

一哉『あ、あぁ…なんとか』

美波『ならよか……って!擦りむいてますよ?ここ』

彼女は俺の首筋を指差してそういった。

一哉『あぁ…ってなんでこんなとこ?…まあいいや…こんな怪我』

美波『ダメですよ。しっかり怪我はケアしとかないと』

美波さんはそう言って俺に絆創膏を差し出してきた。

一哉『あ、あぁ、ありがとうございます』

美波『あなた、名前はなんていうんですか?』

一哉『水野一哉…高校3年生』

美波『ってことは18ですか?』

一哉『まあ…来月には』

美波『じゃあ、歳上なんですね笑あ!ごめんなさい!用事ありましたよね?』

一哉『いえ…ライブまで自由時間になってるので平気です』

美波『あ、そうですか?』

一哉『でも、やっぱりモデルさんですね…歳上の俺より背が高いくて細い』

美波『…モデル…あまりやりたくないんです』

一哉『…えっ?』

美波『私…背が高いのが嫌なんです』

一哉『かっこいいのに』

美波『ありがとうございます…皆私じゃなくて、私の着る衣装が好きなんですよ…男性は小さいものや人が好きなんですよね?』

一哉『え?みんながみんなそういう訳じゃないよ』

美波『そーなんですか?』

一哉『俺のクラスで美波さんは大人気だよ?かわいいって』

美波『でも、恋愛ができないなんておかしいです』

一哉『あ、できないの?(じゃあ何で俺は結婚するの…?)』

美波『ダメらしいです…行きたい場所も全然自由にいけないし…』

一哉『今からいく?』

美波『えっ!?』

一哉『あ、いや…行きたいとこ行けないなら…連れてけばいいかなって』

美波『でも…お時間…』

一哉『まあ…見つかったら大変だし…やめよっか』

美波『(えっ…気を使ってくれたのにそれはそれで…)』

一哉『じゃあ…俺はここで』

美波『…海いきたいです』

一哉『海!?』

美波『明日からドラマ撮影で…しばらく行けなくなるので…』

一哉『そうなんだ…(ドラマって…すげえな…)』

美波『あ、でも時間がなければ全然…』

一哉『いいよ。最初に言い出したの俺だし行こう』 

美波『…は、はい!』

一哉『(なるほど…愛理に似たこのほっとけない感じ…俺が結婚するのもわかる…このまま俺が結婚すれば未来変わらす影響なし…なのか……)』

美波『?…行きましょう?』

一哉『あ、あぁごめんごめん。行こう』

俺はこうして…大人気モデル櫻井美波と海へいくことになった

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