第3話

謎の少女、瑠奈との生活をすることになって…早2週間。

俺はこの謎の孫らしき瑠奈という少女を親戚のいとこということで

なんとか誤魔化している…それなのにあいつは!!!

それは7日前のことだ…。


瑠奈と優希はかなり仲良くなってしまい、普通にプライベートでも

遊んだりしてるのだが…俺も同伴して食事に行ったときの話だ。

瑠奈『やっぱ優希さん優しいし、話してて楽しい!』

優希『私も!瑠奈ちゃん気に入っちゃった!』

一哉『(…)』

優希『ねぇねぇ!昨日の25時ドラマ見た!?』

瑠奈『うん!』

優希『あのあとヒロインどうなるのかなぁ…来週が楽しみ!』

瑠奈『あー、ヒロインは振られてしまうんですよねー』

優希『えっ!?そうなの!?…なんでわかるの!?』

瑠奈『えっ?だってもうあの話は…』

一哉『わーーわーーーーー!』

優希『な、なに!?どうしたの一哉…』

瑠奈『(ハッ…)』

一哉『い、いや、叫びたい気分…だった…』

店員『お客様…他のお客様のご迷惑になりますのでお静かにお願いいたします』

一哉『あ、あぁ…すいません…』

優希『もう!…なにやってるの…』

瑠奈『(ごめん…おじいちゃん)』


ということがあったり…..


俺と瑠奈、愛理の3人で学校で昼食をとったとき…。


愛理『来週って…テストだよね…』

一哉『あぁ…最悪…(なぜか瑠奈がテスト問題知ってて勉強してるけど)』

瑠奈『え?お兄ちゃん、問題教えてあげてるじゃん』…

愛理『え!?瑠奈ちゃん、一年生なのに三年の問題解けるの!?』

一哉『そ、そんなわけないじゃん、西村!俺が教えてるの間違いだよねぇ?な、なぁ?瑠奈?』

瑠奈『(あ…またやっちゃった…)あ、ごめん!そうそう!』

愛理『びっくりした~笑…一年生で三年のやつ解けてたら…私も教えてもらおうと思っちゃった』

一哉『(おっと!?これは距離を縮めるチャンス?)あ、じゃあさ?…教えてあげよっか?』

愛理『え?』

西村は箸を持ったまま固まってしまった。

瑠奈『(私のおかげなのに…なんかチャンスに変えてない…?)』

一哉『あ、いや…変な意味じゃなくて…』

愛理『ううん…教えてほしいな』

一哉『あ、…うん!全然いいよ!』

愛理『いつ教えてれる??』

一哉『じゃあ…明日の放課後は?』

愛理『全然いいよ!お願いします!』


という、俺の機転のおかげで回避できたりすることもあるが…

とにかく…口が軽すぎて、俺は常にヒヤヒヤしている。


一哉『瑠奈…お願いだから自分の家かえってよ…』

瑠奈『やだ!おじいちゃんとおばあちゃんが出会うまではいる!

そのついでに私が女優になれるようにしてもらう!』

一哉『だから…俺がその女優さんに会うことも西村をふるなんてこともあり得ないから…』

瑠奈『うーん…何で出会うんだったかなぁ』

一哉『ちなみに言うけど…君がその事実を伝えたことで

俺が仮に西村と付き合ったら…君は生まれないことになる。

でも、生まれなければ俺は女優さんに出会う。…ほら、また矛盾が生まれた…はぁ…』

瑠奈『私が生まれなかったら…おじいちゃんは死んでるかもね』

一哉『は?』

瑠奈『…ううん、なんでもない』

瑠奈が言った言葉の意味がわからず…俺は首を傾げた。

しかし、瑠奈は走っていってしまい…聞くことはできなかった。

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