第9話 新生魔王と金色の告解魔法士

 

【名前】アルテミス

【種族】神族

【職業】六芒の女神、魔術師

【筋力】【防御】【器用】【敏捷】【知力】不明

【魔力】六一〇以上

【性欲】七九〇程度

【趣味】下着どろぼう


 審理の魔眼は、そんな項目と数値を弾き出した。

 アルテミスは厳重に対策しているらしく、かなりの項目が読み取れない。

 そんな中で表示された【趣味】だが……どういうことだ?


「フッ。すべて見切ったぞ、アルテミス。キサマは部下の天使兵どもの前で、俺に醜く蹂躙されるのだ!」


 わからないことだらけだが、とりあえず虚勢を張っておく。

 とにかく堂々と胸を張り、魔王の威厳を示すのだ。


 アルテミスは銀色の髪をかき上げると、


「審理の魔眼……。いかにも魔族らしいハレンチな魔法ですね。まあ、ちゃっちゃと処刑してしまいましょう。あなたたち魔族は、存在そのものが罪なのですよ!」


 その手をサッと上げた。


 ザザッ――。


 彼女の背後にいる天使兵たちが、一糸乱れぬ動きで魔銃を構える。

 無数の銃口がこちらを睨みつけてきた。

 あまりの殺気に、道ばたの信徒たちが悲鳴を上げる。

 彼らは次々と身を起こし、クモの子を散らすように逃げていってしまった。


 殺意を振りまく天使兵の外見は皆、少女だ。

 純白の衣に銀の鎧。頭上に金の光輪を浮かべ、二枚の羽を背中に生やしている。


「魔王……口調がキモいです」

「どうせ顔だけよ」

「いえ、あの顔はヤバめの性癖を持ってますわ」

「アルテミス様を愚弄する発言、万死に値します!」


 全員が全員、俺に対して虫ケラを見るような視線を送ってくるから困る。

 つい先ほど、アルテミスのむちむち具合を笑っていたくせに。


 だが、状況は待ったなしだ。

 天使兵どもの闘気が高まっていく。

 アルテミスも魔力を生成し始めた。


 と、そのとき。

 俺は重要なことに気がついた。


「アルテミス……まさか、この場で戦おうというのか?」


 ここはアルテミールの大通りだ。

 そこかしこにアルテミスの女神像が並び、彼女を崇拝する大勢の信徒たちが住んでいる。

 そんな場所で戦闘を始めれば、一体どうなるか。火を見るより明らかである。


「そ、それは……」


 アルテミスは一瞬、ためらうような素振りを見せたが、


「め、女神王ヴィーナス様のご命令は、万物の上に位置するのです! 戦闘に巻き込まれる信徒たちは気の毒ですが……彼らは尊い殉教者という解釈にします!」


 都合よく殉教者に仕立て上げるとは――じつに女神らしい。


「そんな、アルテミス様……」


 スピカが呆然とつぶやいた。


「あなた様はいつだって、私たち王国の民を聖なる銀の光で照らしているはずで……。そんな無茶な理由で殉教者にするなんて、ウソよ……」


 アルテミスのところへフラフラと近づいていく。

 スピカはこの国で生まれ育った王族だ。いくら魔族になったとはいえ、幼いころからの信仰心を急に捨て去ることはできないらしい。


 アルテミスが下唇を噛む。


「この魔力反応は……。あぁ、第四王女スピカ。あなたは本当に、魔王に負けて魔族になってしまったのですね。……仕方ありません。女神王ヴィーナス様の命に従い、せめてわたくしの手で……」


 スピカに向けて三日月の杖を掲げ、


「――殉教しなさいっ!」


 銀色の閃光とともに、杖の先端から何かを射出した!


「スピカ!!」


 俺は即座に地面を蹴った。

“何か”が発する風切り音を追い越し、スピカに肉薄。

 彼女を思いっきり抱き寄せた。


 直後、重厚な金属音が炸裂する。

 前腕が……熱い。


 俺が腕を振って弾き返したのは、高密度の魔力の矢だ。

 これを撃ってくるとは……アルテミスめ。


「当たれば死んでいただろう。スピカよ、奴は本気だ」

「そんな……!」


 腕の中で赤面しながら、スピカはうっすら涙を浮かべていた。

 ずっと信仰してきた女神に、いきなり殉教させられそうになったのだ。その心情は察するに余りある。


「わかったか? これが女神の正体だ。本当に倒すべきは王国の上層部ではない。奴らが信仰する女神こそが、腐敗の原因なのだからな!」

「……!」


 スピカはショックを受けたように両目を見開いた。

 が、すぐに気持ちを切り替えたようだ。眉を吊り上げ、瞳に大いなる闘志を燃やす。

 そして彼女は俺の腕を離れた。

 女神と天使兵を見すえ、迷いなく剣を抜く。


「アルテミス様……いえ、アルテミス。どうしてこんな無茶をするの?」

 

 スピカの真剣な問いかけに、


「そ、それはまあ……女神王ヴィーナス様のご命令がありまして……」


 アルテミスはモゴモゴと応えた。

 なにかがおかしい。駄肉の女神め、一体どうしたというのだ?


 ――女神王ヴィーナスの命令による、スピカの処刑。

 ――ためらいがちな仕草。煮え切らない態度。

 ――【趣味】下着どろぼう。


 俺が考え込んでいるうちに、アルテミスは気持ちを切り替えたようだ。

 銀色のロングヘアに指先をくるくる絡め、


「五〇年前、女神王様が代替わりしました。晴れて『ヴィーナス』の名を継承したお方のために、わたくしは王国の信徒たちから良心や思いやりを吸い上げて、天界を維持する魔力に変換しているのです!」


 待て、それはおかしい。


「天界の維持には膨大な魔力を要する。それは俺も知っているが、維持に必要な魔力は、女神王ヴィーナス自身が錬り上げるのが代々の掟だったではないか。それを、なぜ人間族に負担させるのだ!」


 俺が真剣に言い据えると、アルテミスは驚くべきことを言ってきた。

 恋する乙女のように頬を染め、



「だって……今の女神王様ったら、魔力を錬るのは疲れるから面倒くさいって、やってくださらないんですもの。もぅ、困ってしまいますよねぇ?」



『!?!?』


 俺、スピカ、リリスが、まとめてずっこけそうになる。

 そんな理由で人間界を混乱に落とし入れたというのか!? 良心や思いやりを強制的に奪われたというなら、王都の腐敗にも合点がいく。


「どうしようもないアホが女神王になったようだな。即座に叩き潰すべきだ!」


 自然と頬が引きつってくる。なんとおぞましい話だ。

 だが、アルテミスはどこ吹く風。


「今の女神王ヴィーナス様は、かわいいのがお仕事なのです。なまけ者でダメダメなところがかわいい……いえ、かわいすぎるのですよ。あの方のご命令とあらば、わたくしの信徒たちが犠牲になることすら……百歩譲って仕方ありません!」

「なまけ者でダメダメと言い切りましたよこの女神……」


 さすがのリリスも呆れている。肩を落とし、げんなりした表情だ。


「そんなことのために、国を!?」


 スピカが肩を震わせた。その背後に、怒りの炎が見えるほどに。


「人間をなんだと思ってるの? 不覚だったわ。アルテミスがこんなヤツだと知ってたら、私は……!」

「人間界の深刻な問題が、じつは神族や魔族の気まぐれや、意地の張り合いだった……。ありがちな話だが、今回のはひどすぎるな」

「ジュノ、行くわよ! 先手必勝――!!」


 スピカが凛と叫び、大地を蹴った。

 おどおどした態度はどこへやら。闘気を発しながら剣を大きく振りかぶり、アルテミスへ肉薄する。

 体内で錬り上げた魔力を剣に注ぎ込み、スピカはお得意の魔法剣を発動させた。


「黄金の雷鳴よ、来たれ――ライトニング・デス・ブリンガー!!!!」


 彼女の剣が豪雷を帯びる。

 刀身がまばゆい金色に輝き、バチバチと炸裂音が連鎖した。

 魔導調律を施したことで、スピカの魔力も、身体能力も格段に向上している。

 ゆえに剣速も、さながら迅雷の瞬きのようだったが――。


 しかし。

 斬撃が炸裂する寸前、


「んふっ、ムダです……!」


 アルテミスの全身を、球状の物体が包み込んだ。

 銀色がかった半透明。聖性を宿した燐光を周囲にまき散らしている。


 あれは――魔法障壁だ。


 アルテミールの街に、金属質の衝突音が響き渡る。

 スピカの魔法剣。

 アルテミスの魔法障壁。

 ぶつかり合った二つの魔力が、視界を埋め尽くすほどの火花を散らす。


 その膠着はたった一瞬。


「きゃあああぁぁっ!」


 弾き飛ばされたのは、スピカの方だった。

 俺は即座に跳躍した。

 空中で彼女を受け止め、宙返りとともに着地する。


「なるほど、大した魔法障壁だ」

「そ、そんな……。私の魔法剣が……。私、強くなったはずなのに……!」


 腕の中で、スピカが身体を震わせている。

 対するアルテミスは余裕の笑みだ。


「んふふ。私は三〇〇年かけて、この魔力障壁を編み出しました。防御と攻撃の両面を任せられる、『アルテ・カタフィギオ』をねぇ!」


 さぁ、今度こそ殉教させます――!


 その一言をきっかけに、アルテミスの魔力が爆発的に高まった。

 球状の魔法障壁が膨れ上がり、鋭利な突起物が無数に生えてきたのだ。


 ――魔力の矢だ。

 さきほどスピカに撃ち込んだものよりも、遥かに強力なシロモノである。


 魔力障壁の外見は、さながら巨大なトゲつき鉄球。底なしの聖性を帯びているが、形は邪悪そのものだ。

 あれを撃てば、この街は廃墟になってしまうかもしれない――。


「させるか。街も、民も、国も、すべては魔界の財産となるのだ。リリアへイム魔界化計画の邪魔はさせない……!」


 俺は背後のリリスに告げる。


「この街の人間族を、一人残らず安全な場所へ転移させるのだ! ペットや家畜も含め、全員だ!」

「りょ~かいです! たぶん魔力が切れちゃいますので、後でリリスにい~っぱい補給させてくださいねっ、魔王様♪」


 そう言って、リリスは転移魔法を発動させた。安全確保はこれでよし。

 とはいえ、アルテミスの魔法障壁が脅威であることは変わらない。

 可能な限り建物を守り、アルテミスと天使兵どもを蹂躙するには――。


「アレしかあるまい……!」


 俺はスピカに命じた。


「告解魔法を使うのだ。ここでアルテミスを撃破すれば、この国の在り方を丸ごと変革できる。力を貸してくれ!」


 そんな俺の言葉に――。

 スピカは、確固たるうなずきを返してきた。


「魔族として……私はみんなを、女神から救ってみせるわ!」


 そう叫んで剣を収める。うっすらと目をつむり、両腕を左右に広げた。

 すると、スピカの背後に魔力の渦が現れた。


 渦はどんどん大きくなる。

 邪悪な魔力を発しながら回転し――渦は金色の光を散らす、円形の魔法陣となった。

 目も眩むほどの金色。

 しかし、感じる。

 この華やかな魔法陣は、まぎれもなく魔族の力でできている!


 告解魔法。

 必要なのは、心に抱えたやましい事柄の暴露。

 暴露がそのまま詠唱となり、強力な術式を発動させるカギになるのである。


「ポエムが、あふれそう……!」


 スピカの身体がふわりと宙に浮き上がった。

 彼女の全身を巡る魔道経絡。そこに邪悪な魔力が奔り、周囲の大気を震わせる。

 そして。


「告白するわ……。私は夜な夜なポエムをしたため、節をつけて歌ってきたの。あぁ、なんて痛々しく、罪深い趣味なのかしら。それを天下の往来で発表することで、告解魔法の詠唱とするわ……!」


 スピカは瞳を大きく見開き、


「――告解魔法【斬式】第一章『過去との訣別』……歌うわ!」


 唯一無二の詠唱を紡いでいった。



  運命に誘われ 私は今日まで歩んできた♪

  期待と希望 身に受けて 戦う王女の人生を♪

  だけど私は魔に堕ちた なのに心は満たされている♪

  無限大の賞賛よりも たった一人の愛情を 私は尊く感じるから♪



「うえっ……」

『うわぁ……』


 アルテミスと天使兵たちが動揺を露わにする。

 それもそのはず。

 スピカの微妙なセンスはともかく、彼女が歌声を響かせるにつれて、魔力が密度を高めていくのだから。


「な、なんて微妙なポエム……。本人は本気で書いていそうなところが余計に痛々しいですね。皆さん、もう撃ってしまいなさい! 殉教です、殉教!」


 直後、俺の視界を銀色の閃光が支配した。

 銃撃音がけたたましく連鎖する。

 無数の天使兵が、一斉に魔銃の掃射を始めたのだ。

 標的はもちろんスピカ。

 しかし、これは想定内だ。


 俺はスピカの前方へ躍り出て、両腕を大きく広げた。


「前衛は俺に任せろ! フッ、スピカめ。ポエムのセンスは別として、邪悪で心地よい魔力ではないか!」


 そして支援魔法を展開。弾丸の軌道を強制的に歪め、俺の身体へ吸い寄せる。

 告解魔法士の盾となり、すべての攻撃を受け止めるために!


 朗々としたポエムをかき消さんばかりに、無数の銃撃音が吼え猛る。

 激しくスパークする銀色の魔力。魔弾の豪雨が、俺の全身に降り注いできた。


 着弾、着弾着弾、着弾着弾着弾!!


「ククッ、ククク……。こんな豆鉄砲で、俺をどうにかできると思ったのか?」


 だが、俺は避けない。避ける必要がない。

 シャツとズボンは大いに破れてしまったが、肉体は無傷である。

 天使兵の狼狽は明らかだ。


「耐えたですって!?」

「なんてふざけた防御力!」

「あっ、腹筋割れてる……」

「胸板もいいかんじ……ってバカ! 次弾よ、次弾!」

「ひえぇ! アルテミスさまぁ!」


「くっ……!」


 アルテミスは俺を睨みつけ、甲高い叫びを上げた。


「アルテ・カタフギォに命じます! あの魔王を穴だらけにしてしまいなさい!!」


 その声に従い、球状に膨れ上がった魔力障壁から、大量の魔矢が射出された。

 聖なる魔力がほとばしる。

 野太い風切り音が大気を切り裂く。

 魔矢に宿った無垢なる聖性が、アルテミールの街を銀色に輝かせた。


「ほほぅ。これほどの魔矢、並の魔族なら一撃だろうな」


 だが。


「……残念。俺は並の魔族ではなく、魔王ジュノなのだ」


 着弾――。



 大量の魔矢が、アルテミスの魔力障壁へと突き刺さった。



『な……っ!?』


 一同、呆然である。

 満を持して放った切り札が、即座に跳ね返されたのだ。その反応も無理はない。


 俺の行動はたった一つだけ。

 特になにも考えず、腕を振ったのだ。


「フッ――所詮は愚かなる駄肉の女神。この程度の魔矢ならば、腕を振るだけで跳ね返せるぞ?」

「あぁ、うぅ……そんな!」

「アルテミスよ。キサマの三〇〇年は、俺の三〇〇年に蹂躙されるのだ!」


 そのとき、スピカのポエムが止んだ。

 途中からまったく聞いていなかったが、ともかく詠唱が完了したらしい。


「ジュノ……」


 ふわふわと降下してきたスピカが、晴れやかな笑みを咲かせる。


「――私を魔族にしてくれてありがとう。は、恥ずかしすぎて死にそうだったけど……今なら何だって斬れる気がするわ!!」


 次の瞬間。

 彼女の腰に、細く、長い片刃の剣が出現した。


 やや反り返った刀身。

 そこに宿るのは、尋常ならざる純度の魔力。

 その禍々しい輝きに当てられたのか、アルテミスたちがジリジリと後退する。


「ひぃぃっ!」

「アレはやばいですわ!」

「に、逃げろー!」


「あ、あなたたち、逃げないでくださる!? わたくしのアルテ・カタフィギオが信用できないのかしら!?」


 アルテミスの聖性が大地を揺らす。

 聖なる魔力を大量に注ぎ込み、魔法障壁を強化したのだ。すべての魔矢を引っ込め、防御に徹するつもりらしい。

 さらに、天使兵たちが防御魔法を展開した。

 球状の魔法盾が大通りを埋め尽くす。


「私は魔族、スピカ・フォン=シュピーゲルベルク……」


 スピカが剣の柄を握る。

 スッと腰を落とし、臨戦の構えを取る。



「邪魔する者を斬り捨てて――魔王とともに、この国を変えるのッッ!!」



 絶叫。

 抜剣。

 そして、たった一瞬――黄金の閃光が虚空に奔った。


「今、なにを……?」


 静寂の末に、アルテミスがポツリと口にした、その直後。


 つぅ――、と。


 自慢のアルテ・カタフィギオを横切るように一本の細い線が浮かび……。


 ガッシャアアァァァン!!


 激しい破砕音が巻き起こった。

 アルテミスの魔法障壁が横薙ぎに両断され、粉々に砕け散ったのだ。


 それだけではない。

 たった一振りで、天使兵たちの盾もまったく同じように斬り飛ばされている。


『あ、ぅ……?』


 疑問の声が重なる。

 アルテミスも天使兵も、スピカの斬撃をまったく捉えられず、なにが起こったのか理解していないようだ。


「すばらしい……。俺の大切な告解魔法士よ」


 スピカに寄り添い、長い金髪を優しくなでる。

 またぞろ赤面するかと思ったが、しかし。


「ありがとう、ジュノ」


 スピカは柔らかな笑みを浮かべていた。

 憑き物が落ちたような、吹っ切れたような表情だ。


「この力があれば、私は国を……ううん、世界すらも変えられるわ!」

「フフ、それでこそスピカだ。女神すらも凌駕する、俺の尊き家族よ!」


 俺の言葉に、スピカは力強くうなずいた。


「天使兵どもは私に任せなさい。今なら負ける気がしないわ!」

「うむ。任せたぞ!」


 しなやかな背中をポンと叩き、俺は悠然と歩み始めた。


「さぁ、お仕置きの時間だ」


 アルテミスはショックを隠せないらしく、ぺたんと座り込んでしまっている。


「わ、わたくしの、まほう……しょうへき……」


 まあいい。回復を待ってやることもないだろう。

 俺は身をかがめ、彼女の肩に手を添えた。

 耳を吐息でくすぐるように、そっとささやく。


「恐れることはない。今から、狂おしいまでの快楽に溺れさせてやろう」


 俺はパチンと指を鳴らした。

 結界魔法を発動させて、女神狩りを始めるために――。

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