一章 高校生活1ヶ月目 2-1

 今日も、またまた廊下を歩いていた。が、いつもとは違う廊下だ。

4階、東校舎南。ここには生徒会室や部室がある。すると、陸上部の部室から汗臭いにおいとともに、例の先生が出てきた。


「お、桐谷じゃないか。今日はここの廊下で会うとは。」

「...こんにちわ。」


通り過ぎようとした。だけど先生は、それを許さない。


「いけない、ちょっと桐谷、ちょうどよかった。手伝ってくれないか?」

「何をですか。」

「部活の資料を運ぶのだよ。」

「...部活があるので、他の人に頼めませんか?」

「君は冷徹だね。ちょっとくらい、いいじゃないか。」

「...では早くしてください。」


 部活室は文化部とは違い、とてつもなく不潔だった。知ってる、運動部はしょうがないっていうことを。それにしても、部活の資料ってなんだろう。運動部に部活の資料なんてあるのだろうか。運動部の中でも陸上部は都大会の常連。だけど資料なんて...。


「どこですか?資料は。...見当たらないんですが。」

「ああ。だって、。」

「...え?」


外ではちょうど陸上部が声を張り上げながら走っているのが上から見えた。


「...君、ここに連れてこないと話とかしっかり聞いてくれないと思って。」


笹軒先生は、私を窓のない隣の部室に連れ込んだ...というより投げ込んだ。


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次観覧注意。

読みたい人だけ進んでください。読みたくない人は、2のつく話を飛ばして読んで下さい。

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