第9話重力を操る異能力者
《朝食の一時》
僕が朝起きたらムイが料理をしていた・・・
「そ、その食材どこからとってきた!?」
「す すいません勝手に料理道具とかつかちゃって」
「いや、別にそれはいいんだけどさ。そんな豪華にできるほどの食料なかったでしょ?」
そう、そこには鍋いっぱいのスープ、焼き魚が六匹に・・・何かの肉??
「それと、この肉何?」
「それは、この村の近くに住み着いている暴れイノシシの肉です。暴れイノシシの肉は焼いてタレ漬けにすると美味しいんですよ!」
「そうなんだ、ところでこの食材たちはどうやって手に入れたのかな?」
「そ、それは〜」
「ハァ〜 どうせ能力使って使い獣に取らせて来たんでしょ」
「す、すいません」
「昨日ぶっ倒れたばっかなんだからもっと休まないと。それに、今日は組織を潰しに行くからあんまり体力使うと命に危険が出るよ」
「す すいません」
「何やってるのー?」
アクアが起きて来た。
「わぁー、何これすごい豪華、誰かさんはケチってあんまり豪華にならなかったからな〜」
「ナ、ナンノコトデスカナ」
ちょっと待って、そこ抉るのは良くないよ。
「まぁいいんだけどね、お腹いっぱいにならずに減りすぎずにのバランスをとっていたからね」
「すいませんでした・・・旅には何かつきものだから食料は残しておかないとと思ったんです」
「へぇー、そうなんだ」
なんか怖い。
「お姉さんたち、ご飯できたから食べて」
そこには、朝からものすごい量の食べ物が並べられていた・・・馬車の中の床なのがちょっと粗末だなぁ〜。
「じゃあ、いただきます」
肉を一口食べる・・・・・・うまーい!!!!
「何これ、めっちゃおいしい!!」
「そうですか、喜んでもらえてよかったです」
「アクアも食べてみなよ、美味しいよ!」
「じゃあ、いただきます・・・・・・・」
アクアの顔がめっちゃたるんでる・・・すごい感情表現。
「よ、喜んでもらえてよかったです」
「いやー、これはますます仲間にしたくなってくるよ」
「そうだねー」
「あ、あの、ちゃんと倒してくれたら仲間になりますから・・・そういえば、お姉さんたちは何のために旅をしているのですか?」
「んー、復讐のためだよ」
「復讐?」
「僕たちはね大切な人たちをキラーズっていう組織に殺されたんだよ」
「そうなんですか・・・あ!そういえば昨日の人たちが「「この組織もキラーズの傘下に入るらしいぜ」」って言ったのを聞きました」
「本当!?」
「はい、その復讐を成し遂げるために仲間を集めているのですよね?」
「うん、嫌だったら拒否してもいいけど」
「そんなんじゃありません、ただ、私の親はこの街にいる組織じゃない人に殺されたんですよね」
「何でそれがわかったの?」
「私の親を殺した人たちが、「「俺たちグランドの組織はキラーズの傘下に入ったらしくて、今日の任務はそのキラーズとかいう組織の命令なんだってさ」」と言っていましたから」
「そうなんだ、要するに目的はほぼ同じということですか」
「はい、だからこの村の組織を潰す時に生きていたらよろしくお願いします」
「アクア、ちょっと作戦変更」
「何?」
「アクアとムイは下っ端を殺してって、親玉は俺が殺すから」
「わかった。じゃあ、よろしくねムイちゃん。全力で守るから」
「こ、こちらこそお願いします」
今日の作戦について話しながら朝食を済ませた。
《作戦開始!》
朝食を終えた僕らは組織の場所を探していた。
「こんなことだったら長老に聞いてこりゃよかったな」
「そうだね」
アクアとそんな会話をしていると。
「見つけましたー」
ムイが走ってこちらに向かってくる。
「ここをまっすぐ行ったところに一つだけ壊れていない建物がありました」
「よしじゃあ早速行こう」
僕たちは敵の拠点へ向かった。
「やっぱり警備は頑丈ですね」
そこには体ムッキムキの男が4人門の前に立っていた。
「じゃあ、アクア、ムイ、俺の服の袖口掴んでて」
「わかった・・・何するの?」
「まぁ見てればわかるって」
「
僕たちは普通に門の前を通っていく。
「な、何であの人たち私たちを無視しているのですか?」
「別に無視してないよ、ただ、あの人たちの時間が止まってるだけだから」
「そ、そうなんですか」
僕たちは中に潜入していく。
「あ、時止め切れた。まぁ、入れたからいっか」
「結構早いですね切れるの」
「多分あの人たちは、能力体制が強いんだと思う」
「能力体制?」
「毒とか、麻痺とかにする能力をほぼ無効にする体の体質なんだってさ」
「そうなんですか」
ムイが頷く。
「ピピ」
何かがなった。
「何の音?」
「ごめん何かに引っかかった」
アクアが申し訳なさそうにこちらを見ている。
「「「侵入者だ、侵入者がここに入ったぞ今すぐに捕らえろ」」」
「やばい、アクア、ムイ一旦隠れるぞ」
「「うん!」」
僕たちは近くにあった部屋に隠れこむ。
かれこれ5分ぐらい探している声が聞こえてくる。
「フェルト先に行って、ここにいたらいつまで立っても外に出られないし、作戦も実行できない。ここは私たちに任せてもらっていいから」
「で、でも!」
「いいから行って。私たちは大丈夫だから。ねームイちゃん」
「はい、だから早く行ってくださいそしてこの組織を潰してください」
・・・・・
「わかった。絶対に生きてあの馬車に集合な」
「「はい」」
僕たちは作戦を開始した。
《組織の親玉》
「ついた!」
僕は一直線に走ってこの親玉がいるであろう部屋につく。
「よし、開けるぞ」
そう呟き、僕はドアを開ける。
「やぁ、ごきげんよう」
「お前がここの親玉か?」
「そうだよー」
「じゃあ、死んでもらう」
「僕の能力はあんまり戦いに向かないから、君と殺し合うのは僕じゃないよ」
「
いきなり体が地面にへばりつく。
「へー、君以外にタフだね。村人とかはこれだけで死ぬのに」
「そりゃそうかい、これがあんたの能力か?」
「だから言ってるじゃん、君と殺し合うのは僕じゃないって」
「じゃあ誰だよ」
「彼さ」
そこには、髪が真っ黒の少年が立っていた。
「さぁ、存分に殺し合いたまえ」
「お前、ふざけんな!」
「
身動きが取れなくなる、いや正確には体全体にものすごい圧力がかかって地面にへばりつけられている。
「
僕は能力の時間を止めた。
「ふぅ〜、何とか助かった」
「君、今何したの?」
「君の能力を止めただけだよ」
「そうか君が今、裏で噂になってる時を止める能力者か」
「正確には時空を操るだけどね」
「そうか、じゃあこっちも遠慮なく本気が出せる」
「元から本気で来いよ」
「ここを血塗れにしたら許さないからな!」
ずっと椅子に座っているやつが何か言っている。
「・・・・」
「返事は!!!」
「は はい」
「それでいい」
返事をする彼は表面では返事をしているが裏では寂しがってるように見えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます