第8話旅には危険がつきもの?
《アクア初めての街の外!》
「こ これが乗っていく馬車」
「そうだよ」
「すごい初めて乗る」
「そうなんだ」
この馬車は馬が一頭前にいて後ろに荷物置き場がある極めて通常な馬車だ。
それでもアクアは初めて乗る馬車に興奮しているのかさっきから落ち着きがない・・・可愛い!
「じゃあ早く荷物積んで乗って出発するか!」
「おー!」
僕たちは昨日買った荷物を次々に馬車に入れていく。
10分後。
「終わったー。早く出発しようよ!」
「わかったわかったちょっと待って」
そういい僕は馬を走らせた。
街の門を出る頃。
「早く外に出ないっかなー」
アクアが落ち着きのない様子で歌っていた。
「アクアそろそろ出るからいっかいその歌やめろよ」
「ご ごめん」
僕に言われてかアクアは口お抑えて歌うのをやめる・・・でもめっちゃ足動いてる
「ここから出て行きますか?」
警備兵に聞かれた。
「はい」
「わかりましたここにサインを」
そう言われ渡された紙にサインする。
「はい、確認しましたそれではおきおつけて」
僕たちは門をくぐった。
「わあーすごい!」
やっぱりだ、アクアは我慢できなくなったのか門を出てすぐに叫び始めた。
「すごいすごいよあれあそこに森があるし湖もあるし」
「わかったからせめてもうちょい後でな、まだ門出たばかりだから」
「あ ご ごめんなさい」
「次の街まで後六日間あるから外の景色を楽しむといいよ」
「うん!」
僕たちはネイザーをあとにした。
《街じゃなくて村だった!》
ネイザーを出発してから六日がたった。そろそろ食料もつきかけてきていた。
「アクアそろそろ着くはずだよ」
「あ あれじゃない?」
アクアが指をさした方を見るとそこには街?というより村にちかい集落があった。
「じゃあそろそろつくから待ってろよ」
「うん!」
村についた時僕はその村が異常だということに気づいた。
その村の畑は荒らされていて、そこにあった家も半分が崩れていた・・・いや、何かに押しつぶされたと表現した方が正しいだろう。
「ど どうなってんの?」
「わからないここの住民に話を聞ければいいんだけど」
その時、
「だ 誰か助けてー!」
女の子の悲鳴が聞こえた。
「アクア行くよ」
「うん!」
僕とアクアはすぐに悲鳴がした方え向かった。
そこには大男が二人と襲われている女の子がいた。
「へへこいつを殺せばここに住んでる村人の中で俺たちに対抗できる能力者はいなくなるぜ」
「だ 誰かー」
「
「アクア!」
「
大男は氷の中に埋もれて氷が割れたと同時に大男たちの体も一緒に割れた、血が固まっていたらしく血は吹き出してこなかった。
「あ ありがとうございます」
「どういたしまして。君ここの住人?」
アクアが問いかける。
「は はい」
「お母さんとお父さんは?」
「全員あの人たちみたいな人がたくさんいる組織に殺されました」
「え てことはこの村に残っているの君だけ?」
「この村のはずれに大きな洞窟がありまして。ここの村人の生き残っている人たちはそこに避難しています」
「できればでいいんだけどそこに連れて行ってくれない?」
「あなたがたはわたしを助けてくれたので構いませんが名前を聞いてもよろしいでしょうか?」
「そうだねわたしはアクア氷を操る超異能力者で向こうにいる男の人がフェルトって言って、時空を操る超異能力と炎を操る超異能力を持っているわ」
「よろしくね」
「よろしくお願いします」
「じゃあ君の名前を教えてくれるかな?」
「わ わたしの名前はムイって言います能力は獣を召喚する超異能力を持っています」
「もしかして君以外あの人たちに対抗できる能力者いないの?」
「はいここは元から戦いが嫌いな村でして、そのせいか戦いに向いている能力を持つ人が生まれなかったんです」
「そうなんだもしよかったらお姉さんたちになんか手伝わせてくれない?」
「いいんですか?」
「いいよ。そのためにまず住人たちがいるっていう場所に連れて言ってくれないかな?」
「わ わかりました」
僕たちはここにきた経緯などを話しながら案内に従い洞窟を目指した
40分ぐらい歩いただろうか。
「つきました」
そこには大きな滝がありその後ろに人が住んでいると思われる洞窟があった。
「長老今戻りました」
「ムイよ戻ったか!それでその二人は客人か?」
「えっと彼女はアクアって言って彼はフェルトというらしいです村長に話を聞きたいだとか」
「そうかそうかアクア、フェルトよわしに何か用かね?」
「今この村では何が起こっているんですか?」
「それは・・・この街に裏組織が一つあることは知っているじゃろう」
「はい知っていますここによるときについでに潰していこうと思いましたから」
「つい最近その組織に重力を操る超異能力者が入ってきたのじゃ、そして前々からこの村を独占しようと企んでいた組織じゃったからその能力者を使って住人や家を次々に潰して言ったのじゃ」
「あの〜一つ質問いいですか?」
「なんじゃフェルトとかいう主?」
「ムイは超異能力者なんですよね、じゃあなんで襲われていて対抗しなかったんですか?」
「それはムイの能力の条件が召喚できる獣の数は最大で3匹だからじゃよ。ここにいる獣は全部ネイが召喚したものじゃ」
長老が指をさした方を見るとそこには三匹の白虎がいた。
「でもなんで一体も護衛につけなかったんですか?」
「それはここを守るのが最優先じゃったからじゃ」
「でも能力者がしんだら虎も消えるんじゃないんですか?」
「能力者が死んでも虎の命が尽きるまでは主人がだした命に従い続けるのじゃよ」
「わかりましたじゃあ一つ交渉です」
「なんじゃ?」
「この村にある組織を潰したらムイを僕たちの仲間にさせてもらいます」
「それはわしだけじゃ決めれんのう。ムイはそれで良いのか?」
「わたしはこの村が救われてお父様、お母様の仇がいなくなればそれでいいです」
「そうかじゃあ決まりじゃのう、交渉成立だ」
「ありがとうございます。あと、しばらくムイの能力を解いてください」
「なぜじゃ!」
「能力の永久しようなんてものはこの世には存在しません必要なときに召喚しないとムイの体がどんどん弱って行くだけですから」
「そうなのか?ムイ疲れておったのか?」
「だ 大丈夫だよまだ全然平気だから」
「ムイちゃん」
アクアがムイに言った。
「私たちが来たから大丈夫安心して休んでもらっていいから」
「アクアお姉ちゃん。ありがとう、でもいいの」
そう言った瞬間ムイは倒れた。
「はぁ はぁ はぁ」
「ムイちゃん! ムイちゃん!」
アクアが叫ぶ・・・でも帰ってこない。
「アクアどいて。
ムイの乱れた呼吸は収まり静かに寝ていた。
「ムイの症状を回復させたから大丈夫だ」
「そ そうか」
「長老あんたいい加減にしろよ、あんただって能力の永久しようは不可能ていうことぐらい知ってるだろう、なのにこんなに維持させやがってあんた何考えてるんだ」
「くっそれは村人たちのためだったのじゃ」
「村のため村のためってあんたは飛んだクズだな!!ムイはこちらで預からせてもらう。安心しろ明後日にはムイを連れてここを出て行くから」
「ムイを連れて行くだと!ムイがいない間誰がここを守るんだムイが倒れたせいで召喚獣も消えてしまったのじゃぞ」
「そんなの自分たちで守ればいいだろ」
「それができないからムイの力を借りていたんじゃろ」
「お前らは人に頼りすぎなんだ自分の身ぐらい大人なんだから自分で守れよ。
じゃあな」
そう言い放って僕はアクアと馬車に戻って行く。
《組織潰しの下準備》
馬車に戻った僕たちは明日のために作戦会議をしていた・・・もちろんムイは簡易ベットに寝かせてある。
「フェルト、なんであんなに怒ってたの?」
いきなり質問が飛んで来た。
「こんなに小さい子にこんなに無茶させてるんだからそりゃ怒るさ」
「ムイは11歳よ」
「僕たちみたいな思いをする人はできる限り減らして行きたいんだ」
「そうなんだ」
僕たちは作戦会議をして明日に備えて寝ることにした。
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