神様 高校生活始めました

モノグリセリド

第一話


 俺神代祐希は、普通の高校生は少し違う。

 神だ。

 神ゆえにあらゆる能力を持っている。神ゆえにいろいろな人物に狙われておる。

 ある日、神の職務を一定期間別のに変えたいといった、人間しか味わうことのできない青春とやらに興味を持ったのだ。ただ、条件があった一人見守り役をつけることだ。自慢ではないが、問題を起こすことには自信があるほうだ。そこで幼なじみの女神 神田優菜を人界に行く見守り役決めた。



 高校生生活の三日前、祐希はいつもより忙しくなるのが目に見えていた。高校を選び、そこの制服を魔術で生成しそこの高校先生全員に記憶を改ざん、資料の改ざん、なにせ受験せずのすべて改ざんで高校に入るからだ。ついでに優菜の分もやってやった。まあ、後々迷惑かけるからそれせチャラな。そう思ったりもした。あと、家も買った優菜と一緒に住むかどうかを迷って相談した。

「家どうする。一緒に住むか?」俺は、特に何の感情もなく話した。

「え、え、えー」優菜はとても驚いていた。

「もうこれぐらいの年齢なら一緒に住む人もいるっしょ」俺は、スナック菓子をむさぼった。

「そういうもんなのかな。でも神の時そんなこと一言も言ってくれなかったじゃん」顔を赤らめて答えた。

「それはさ、別に自分たちの家があったからじゃん」残ったスナック菓子を一気に食べた。

「別にいいよ」優菜が言った。

「一緒に寝るか」笑いながら言った。

「別に……」と言った瞬間「さすがに冗談だわ」祐希は笑っていたが優菜は少し寂しそうな顔をした。

 家を買うときは、子供のままだとまずいので大人に化けた案の定気づかれることはなかった。

 無事家を買えた。家具は自分たちで生成した。その日はすぐに寝ることにした。

 


 うるさい音声で夢から目が覚める。

 時計を確認すると……八時だった学校は八時二十分かかるし学校までは最短三十分どう考えても間に合わない。とりあえず、優菜を起こした。

「起きろよ。今日から学校始まるんだぞ」

「まだ寝たい」いやそう顔で布団にくるまるそんな優菜を起こし学校の準備をした。

 高校生活当日、完全に寝過ごしてしまった。学校まであと十分。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

神様 高校生活始めました モノグリセリド @serido

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ