第48話 堕天使ルシファー
地の底に転げ落ちて行った二匹の大蛇。
胴のない二匹の大蛇は重なるように真っ暗な地の底に横たわっている。
ただ、命が尽きる様子は微塵もなかった。
「なんてことをしたんだ……
「ごめんなさい……
しかし、その為にはどうしても、
「
「……確かに……だけど……」
仲間を疑うことも悪だと考える
「
「ある野心? 昔から?」
「そう……『自分たちの強大な力があれば、この国を我が物にできる』そんな……考えを密かに持っていたのよ」
「そんな! 我々は神といっても、神族に使える“
古代神には――
神々を従える――【
神々の作った国を統治する――【守護神】
国造りの土台を作る――【破壊神(ダイダラボッチたちがそうである)】
人々に神の教えを伝える――【僕神(ヤマタノオロチ、古妖たちがそうである)】に分けられる。
「
「取引? 誰と? 天上神を
神に仕えることが自分の天命と信じている
神に背くなど、あってはならない
しばらく目を閉じて考え込んでいた
ズッズッズ~~~~~!
「こ……これは! この戦いは……この戦いは……」
「……ちゃんと観るのよ!
「う、うわ~~~! こんな事が……」
「ちゃんと観なさい! それは、神と神の……壮絶な戦い……何世紀にもわたる戦い……」
どれくらい時間が経ったのだろう――。
何分、何時間? いやほんの一瞬だったような。
漆黒の闇の中は物音一つしない静寂に包まれている。
「ハァ、ハァ! ……そうか……そうだったのか~!
荒く深い息遣いを整えようともしないで
「分かったわね! 神との戦いに敗れ……神の国を追われ地獄に落とされた……」
「……堕天使……ルシフア~~!」
「そうよ……今は、サタンと呼ばれている最悪の悪魔王よ」
「あいつだったのか……」
善悪を
「でも……どうしてサタンと
「これから先は私の想像だけど」
「…………」
「
「二人の能力が呼応した……と?」
「私たちに気づかれないように、シンクロしていたと考えたら……
「じゃあ……
「それはどうかしら?
「じゃあ、その野心に……サタンが……」
「両者の利害が一致したのね……神とも戦えるサタンの力を利用したい
「でも……サタンは地獄の最下層に
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