第7話
先輩たちと帰ったあと
家でゆっくり明日の練習のことを
考えていた
(明日は先輩に言われたことを重点的にやるように顧問に頼もう…
美月にも連絡しておいた方がいいかな…)
だが…練習のあとから
頭痛がしていた。
疲れてもいたので
その日は美月に連絡だけ入れて
眠りについた
翌朝目を覚ますと
咳が激しく出てしまう
熱はないのに呼吸が上手くできない…
(どうしよう…練習…休んでる
場合じゃないし…行くか…)
薬を飲んで練習に向かった
その日の練習は
美月に連絡した通りのメニューになっていたため試合稽古が多かった
俺はなんとか無敗で
美月との決勝をやったが…
(体はいうことを聞いてくれていなかった)
将太が『西野…大丈夫か?顔色悪いけど…』
と声をかけてきたのをきっかけに
七瀬も『大丈夫?休んだほうが…』
と言ってきた
だけど、美月が本気でくるのも
試合稽古のときだけ
久しぶりの本気の対決になるのに
やめたくなかった
俺は『大丈夫。勝ってからいくから』
それだけ言ってコートに入っていった
だが…
俺と美月の試合稽古中に事故は起きた
美月の締技が綺麗にはいってしまったのだ
ただでさえ呼吸が苦しかった俺は
気を失ってしまったのだ…
将太『西野!大丈夫…か?』
七瀬『一哉…おきて!』
1年『先輩!?大丈夫ですか!?』
その声で目が覚めた
目が覚めると俺は病院で寝ていた
俺『なんで病院に…』
七瀬『さっきの試合中に
一哉、気を失ったんだよ…
いつもの処置で目が覚めないから
病院に運ばれたんだよ…』
俺『そっか…』
顧問『お前は肺炎だとさ。
2~3週間位は絶対に安静だとさ
早く直して練習来いよ
あと2ヶ月で新人戦なんだからな』
俺『はい…』
勇紀『もう…びっくりしましたよ…』
蓮『ムチャしすぎですよ…』
俺『悪いな。…あれ美月は?』
勇紀『水野先輩は…』
俺『ん?』
七瀬『用事があるらしくて帰ったよ
さっきまでいたんだけどね』
俺『そっか…また勝てなかったんだな…俺は…』
将太『気にすんなって。
まだチャンスはたくさんあるでしょ』
俺『そうだな…新人戦で結果を絶対出すぞ。俺がいなくても練習頑張れよ』
1年『もちろんです!』
将太『任せろ!先輩呼んだりして
なんとかするからさ!』
七瀬『たまに来るからね』
俺『ありがとな。じゃあ、また』
そう言ってみんなは病室から出ていった
俺は早く直したい一心で眠りについた
…だが
その夜、井上先輩から届いたメールが
美月が来なかった本当の理由を
告げていた
…8話につづく
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