第2話

3人に呼ばれて合流した美月と一哉。

俺(北野先輩が負けたのは実力…か…)

将太『一哉!大丈夫か?呼んでるんだから

返事くらいしろって』

俺『あ、あぁ…』

美月『…』

瑠夏『一哉、どうしたの?』

俺『え、なにが?』

七瀬『さっきからずっと考え事してるみたいに

黙ってるよね…?』

将太『お前まさか…』

俺『なんでもないよ』

将太『腹でも減ってんの?』

俺『は……?…………あーそうそう。

部活終わりにそのままきたから腹減っちゃって』

七瀬『そっか…じゃあ、帰りながらなんか食べよっか?』

瑠夏『そうだね!なに食べよっかな~

美月はなに食べたい?』

美月『んー…私は…いいや』

将太『え、なんで!?』

七瀬『具合でも悪い…?』

美月『ううん?ただ久しぶりの練習で疲れちゃったからさ、帰ってゆっくり休みたいなって

明日もまた練習あるしさ』

七瀬『さすが…部長ですね』

俺『…』

瑠夏『確かに…明日も練習かぁ…

じゃ、今日は帰ろっか!』

七瀬『そうだね。帰って休もっか』

そうして、帰り道に向かって歩いていった

だが…その空間には妙な気まずさが流れていた


将太『じゃあ…俺と瑠夏こっちだから…

また明日な!遅れんなよ~』

俺『おう。将太も遅れるなよ』

瑠夏と将太と分かれたあと

俺、七瀬、美月で歩いていた

七瀬『ねぇ、一哉』

俺『ん?何?』

七瀬『今度の試合…頑張ってよ』

俺『いきなりなんだよ…』

七瀬『だって…もう男子は一哉がエースなんだからさ…先輩達はもういないんだもん

一哉が負けてちゃ…話にならないでしょ?』

俺『わかってるよ…もうあんなミスはしない』

(引退試合のときのような失敗しない…

もっと練習して強くならなきゃ…)

七瀬『私もマネージャーとして支えるから

頑張って。』

ずっと黙っていた美月が急に口を開いた

美月『ミスじゃない…あの負けも

あんたの…一哉の実力なんだよ』

俺『…は?』

七瀬『美月…そんな言い方しなくても…』

俺『…』

美月『負けた理由は運が悪いとか

相手が強いとかじゃない…

"体力が足りなかったた"だそれだけ』

『私たちこっちだからいくね。』

七瀬『一哉…また明日ね』

美月『じゃあね』

俺『明日。』

二人と分かれたあともずっと俺は

美月に言われたことを考えながら

帰路に着いた




3話につづく

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