第2話 「オデッサの階段シーンと九段下駅ホームの乳母車事件」

東京アダージョ - Tokyo Adagio

東京に住んでもう長い。というより、そこから、出たことがないのだ。

山手線の内側のごく狭い世界だが、、それでも、たくさんの事象を見ることは避けられない。もう、ずいぶんと以前のことだが、それらが、時間の変遷と共に今の自分に降りかかる。



「オデッサの階段シーンと、九段下駅ホームの乳母車事件」

セルゲイ・エイゼンシュテイン(1898年1月22日-1948年2月11日)

 ソビエト連邦の映画監督。 代表作「戦艦ポチョムキン」でモンタージュ理論を確立したといわれる。

「戦艦ポチョムキン」で、オデッサの階段シーンは、乳母車が落ちてくる、それは、モンタージュ効果の代表的シーンともいわれる。


数年前の東京メトロ「九段下」ホームでの事件を思い出して欲しい。

乳母車を挟んだままの地下鉄は時刻を乱さないため動かした。

 それは、東京メトロ半蔵門線「九段下」駅で電車がドアにベビーカーを挟んだまま走行した事故があった。

九段下駅ホームにいた、中年の乗客女性が、非常ボタンを押して、鳴り響く非常停止ボタンも女性車掌はここでも無視し、非常ブレーキ(車掌サイドで操作を行う)を使わなかった。後のヒアリングが気にかかったいたという。

幸い、子供は乗っていなかったが、ベビーカーは約100メートルにわたってホームを引きずられ、駅の端の柵にぶつかり大破した。


この20代の女性車掌は何を勘違いしたのだろう。

セルゲイ・エイゼンシュテインの理念のように、人の命より大切な事はあるのだろうか?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る