四節目

私は人とは

似て異なる存在だったのか

どうにも人に馴染めなくって

その理由は多分

容姿の問題もあって


白く長くふわふわとした髪の毛

赤と瑠璃色のオッドアイ

みんなより白い肌


孤児で

親の顔も知らない


そんな私に話しかけてくれる人なんていなくて

みんな、自分より弱いはずの私を怖がって

逃げて、隠れて、陰口言って


みんなが自分を守っていたら

私が傷ついた


こんなにわかりやすい方程式はないと思うくらいに

単純なことで

私が自分を守ったら

私じゃない誰かが

傷つくのだろう


逃げて逃げて

私は私を守れずに

ひたすら逃げていて


気がついたら

誰にもみられず

誰もみなくていい




ここにいたんだ

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