.
「亜依は好きなひといないの?」
「いきなりどうした?」
ふっと笑う亜依
亜依は美人さんだからモテモテだ
だけどコクられては振り続ける
幼き頃からずっと見てきた
「いや舞は彼氏いるし亜依は作ろうと思えば作れるんじゃない?」
「…んー、作ろうと思えば作れるけど今はまだいいかな」
私の方に向いてニコと笑った
あーほんとにかわいいな…って流されちゃったな
「咲希は?作らないの?」
「…うん」
亜依はなんとなく私が恋愛に踏み込めない理由を知ってる
ちゃんと本人に言ったわけじゃないけどきっと薄々気づいてる
小学校高学年辺りから自分から男子に話しかけることがあまりなくなったから
話しかけられても返事はするがおどおどするばかり
別に男子が嫌いなわけじゃない
しゃべりたくないわけじゃない
…ただ苦手意識な部分があったから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます