音のある世界とない世界

@toppa

踏み込めないのは


「咲希~、早くいくよー」


「はいはーい」


亜依に呼ばれて教科書と筆箱を用意する

次の授業は移動教室だから


「今日は先生に当てられないといいなー」


横で祈るようにつぶやくのは舞


「あの先生よく当てるよね~」


この二人は小さい頃から一緒にいるいわゆる幼なじみってやつ

親同士がお友達って言うのもある


「あ、咲希、電池もった??」


「あ、うん持ってるよポケットに入ってる!」


「ならよし!たまに忘れてるんだから」


亜依は心配性だ

いつも私のことを心配してくれておないどしなのにお姉さんみたい


「あ、今日はたっくんと帰るから~」


舞は最近彼氏が出来たみたいで少し浮かれ気味

やり取りもしてて楽しそう

いいなーって思う反面、わたしには恋には踏み込めない


踏み込めないのには理由があるっちゃあるんだけど

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る