第6話

子役になんかなりたくなかった~あるカウンセラーの逆転移~第六章


 僕は狼狽した。マウスを持つ手も、心のまごつきから定まらず、冷静さを取り戻そうとしても、それができず、デスクの前でただ立ち上がり、足があちこちの方に向いては、また座り、また立ち、                  

“嘘だろう。これはまぎれもなく志那だ。これは夢じゃない。どうすればいいんだ。こちらから書き込めるのか”

 パソコンに手をかけた。しばらく見ているうちに簡単な登録が必要だということが分かった。

“こんなところに登録してしまったら、カウンセラーとしてあるまじき行為になるだろう。ひどい場合、職を失う。だいたい今志那とネット上で連絡を取り合ったところで何ができるだろう。僕は志那のことをよく知っている。しかし志那からの僕は、一時少し仕事をしただけの、名前すら覚えていない通りすがりの一人でしかないんだ。死にたいと思っている人間に自殺を止めたところで、誰が聞くか。彼らにはケアが必要なんだ。それは心理士として僕は良く分かっている。働きかけがない死んだ言葉で接したところで、クライエントは何も変わらない。こんなウェブ上での説得は無理だ。実際会いに行こう”

 僕はそう決意し、集合場所と日時を調べようとした。丁度集合場所日時と書かれたところがあったのでクリックしてみると別の画面が出てきて、

“決まり次第お伝えします”

 そう書かれていた。

“そうか、みんな本気で死ぬ気なんだ。これから死ぬ人が会社の予定やら、その後の始末を考える必要はないんだ、やっかいだな。日にちが決まれば休みの都合をつけて駆けつけるのに。前日に集合場所をネットに載せ、明日決行となれば、急に休みを取らなければいけない。法事という理由も成り立たない。どうすればいい?どうすればいい?できれば自分の力で志那を助けたい。金曜の夜に公開されてくれればいいが、最悪警察に通報か。でも僕は志那と、どうしても会いたい。何か病んでいる様子ははっきり窺える”


 次の日僕は、不安と睡眠不足の中、仕事に向かった。とある風俗嬢をしていて、今鬱の一歩手前のクライエントと話をしているときだった。

「私昔から人に対して献身的な所があったのです。」

「うん」

「親からよく誰に対しても分け隔てなく接するのよ。そう教え込まれていました。」

「うん。なるほど」

「みんなに対して明るい、それが私のいいところと信じて生きてきました。その信念こそが私の原動力なのです」

「うん、そうですか」

「私は芸能プロダクションと称して私に近付いてきた人と出会いました。始めから少し怪しいと思っていました。でも向うは時々ジョークを言うし、それに対して私も笑って、私はどんどん深みにはまっていきました」

「うん」

「人間仕事をする上である程度の献身さ、自己犠牲、そういうものは必要だと思うのです。でも私は自己犠牲を働かせていい場所といけない場所の区別が、できなかったのです。みんなに対して明るい性格で、それが学生時代、問題なく過ごしちゃって。皮肉ですね。でも私の自己犠牲は歌舞伎町なんかでは使うべきじゃなかったんです」

“歌舞伎町か、テレビを前にしている志那の世界の比べればちっちゃい世界だな。志那はどうしているだろう”そんなことを頭に浮かべ、

「うん」

と、生返事のようなものをしてしまった。気付くとクライエントはまじまじと僕の方を見ている。そして言った。

「先生私の話退屈ですか?」

 僕はハッとして言った。

「そんなことないよ。先生も君は歌舞伎町なんかでそんな仕事するには向かないと思うよ」

「もうしてません」

「ああ、そうだね。辞めて正解だったと思うよ」

“しまった。仕事に集中しなきゃ”

 間の悪い沈黙が続いた。僕は彼女に気を遣って、

「君は性格もいいし、特にお金に困っていなければボランティアなんかやってみたらどうです?ヘルパーの資格を取って、短時間の訪問介護をしてみるとか。まだまだ若いんだから、いくらでもやり直しがきく。大江健三郎の言葉で子供であれば取り返しの効かないことはない、そんな言葉があるんだ」

「私子供じゃありません。十九歳です」

「そうだね。なにはともあれ、君には明るい未来が待っているよ」

 彼女は俯いて、しばらく考えているようだった。そして言った。

「先生どうもありがとうございました」

 慇懃な口調だった。

「ああ。また来てね」

 僕は情けなくただそう言うだけだった。彼女はこのクリニックの一階で精神科医の診察を受け、そして2階と3階がカウンセリングルームになっているので、そこで僕のカウンセリングを受けているのだった。

 彼女に対して何か“悪いことをしたな”

 そんな気があったが、その日の僕はまるで何もかもが上の空だった。

 その日の仕事が終わり、所長の山西さんが僕に声をかけた。

「渡邊君ちょっと」

「はい、所長」

「君、今自分で状態が良くないの分かる?」

「まあ、ちょっと寝不足もありますね」

「寝不足もありますねじゃないよ。仕事なめてない?まあいいよ。川上君の方から話があるから、二人でそこの部屋使っていいよ。川上君」

「はい」

「渡邊君への指導不足は、君にも原因があるんだからね」

「はい。すいません」

「じゃあ、いいよ。二人早く行って」

 僕は部屋の中に入った。川上さんは僕の指導係で、僕の最も苦手としている人だ。恐る恐る顔を窺うと怒り狂う一歩手前のようだった。

「今日ドクターからクレームがきたよ。君に対して」

「はい。すいません」

「どの患者か分かる?」

「新山由佳さんですね」

「そうだよ。ドクターの方に彼女が話に言って分かったことなんだけどね」

「はい」

「代わりに僕があの後、彼女の相談に乗ったよ。彼女泣いてたよ。私は風俗の女だ。私は人間並みに自分で考えたり、しちゃいけない女なんだ。目の前の人が喜ぶことをただしてればいいんだって。多少錯乱とトラウマが混じっていてはっきりとそう言った訳じゃにけどね」

「はい」

「それともう君のカウンセリングは受けたくないって言ってたよ。彼女」

「はい」

「どうすんの?君?」

「新山さんと来週でも連絡とって貰えますか?謝罪します。私自身疲れていて……」

「甘ったれるんじゃないよ!!」

 川上さんは怒鳴った。

「もう会わないってのは会いたくないほど、彼女は傷ついているんだよ。迷ってボロボロになってカウンセラーのところに来ているんだ。カウンセラーを信じて自分のことを赤裸々に話したりする。君はそんな気持ちを裏切ったんだぞ。女性の微妙で繊細な心を踏みにじったんだぞ」

「すいません」

 二人だけの部屋に沈黙が続いた。

「君みたいなカウンセラーがいるとよく誤解されるんだよ。カウンセラーの仕事自体が。ただ人の話を聞いているだけの仕事だとか。喋るだけが取り柄だとか……」

 その後川上さんの話は三十分以上にわたって続いた。僕はただただ阿呆のように、

「すいません」を繰り返すだけだった。内心で僕はただただ駄目な人間なのか。そう問いかけていた。川上さんの話が終わり、二人で部屋を出ると、今度は山西所長が僕に声をかけた。

「渡邊君」

「はい」

「私の方からいろいろ言いたいことはあるけど、川上君の方からも指導があったから、あえて言わないよ」

「はい」

「ただものは相談なんだがね」

「ええ」

「君少し疲れてるでしょ?二日酔い?」

「いえ。疲れてはいますが二日酔いではないですね」

「うん。そうだよな。あの程度の酒でこうなるんじゃ、今後酒禁止になっちゃうもんな」

「はい」

「君がここに就職して3カ月近くになる。そうだよね?」

「はい。そうですね」

「よくいるんだよ。この職では。働いて1,2カ月くらいでカウンセラー自身がやんでしまうことが。毎日のように心が病んでいる人の話を聞いているんだもの」

「ええ」

「カウンセラーの方も不安になる。君の言葉でいう“疲れて”という状態になる。多くのカウンセラーは、職について、1,2カ月でそういう時期を向かえる場合があるが、君の場合、それが遅く、3カ月近く経った今になって、そういう時期が来た。違うか?」

 僕は考えた。僕の疲れの原因は志那の自殺ツアーの書き込みを見たことが一番の原因だ。でもそれを言う訳にはいかない。私的ないい訳だ。だから僕は所長に対して無難に、

「そうかもしれません」

 そう言った。

「そうか」

 所長はそう言って、デスクの引き出しから紙を取り出して見ていた。スケジュール表だった。

「そこで提案何だがね」

「はい」

「しばらく休んで見ないか?」

「休むと言いますと?」

「有給を使わないか?一週間位ぱあっと。働いて3カ月では本来使えないんだが、そこのところ手はずをつけるよ」

“有給。これは一つの賭けだ。有給の間にあの自殺ツアーが行われれば、駆け付けられる。しかしもし有給を使い果たした後にツアーが行われれば駆けつけることが出来ない。ツアーの日時は決まり次第伝えます。と出ていた。もし前もって一週間も前にツアーの日時が公表されれば、すべて裏目になってしまう。どうする?どうする?”

「悩んでるんなら休みなよ」

 山西所長がそう言った。

「そんな死んだ鯉のような眼をして悩んだっていい答えは出ないよ。幸いスケジュールの方はこっちでなんとかフォローできる。あとあと君にいい仕事をしてもらえるためにも、君を大事に育てようとしてるんだ。君だけの問題じゃないんだよ。分かるよね?」

「はい。分かります」

「じゃあ明日からでも休むか。今日は七月十日だから」

所長はスケジュール表に、顔がくっつきそうな位、ようく見て、

「一週間位いいぞ」

「はい。では一週間で」

「七月十七日が金曜日で十八日,十九日と土日をはさむ。君は土日はもともと入ってないから、まる九日休める訳だ」

「そうですね」

「じゃあ二十日からまた出勤してもらうよ」

「分かりました。ありがとうございます。ご迷惑かけて本当にすいません」

「もっと早く分かっていたら海外にでも行けたのにね」

所長は軽く冗談めいて言い、聞いていた職場の仲間も冷笑した。

 僕は家に帰ると真っ先にデスクの上のパソコンに向かった。

“今日は変化はないだろうか”

同じように四・二・帯と打ち込むとまた十和田湖の一般の人には美しく見える風景が映った。書き込みに方をスクロールすると昨日より多少増えていた。

“私は母親から愛されていません。

 ぬくもりを知りません。

 愛情を知りません。

 どういう訳か世間の波の中に入ると遭難し、仕事はどこに行っても続かず、それを打ち明ける友達もいません。そんな私とでも死を共に出来る人達と蔑んだ目で見られることなく話ができるならそれだけで幸せです。宜しくお願いします”

“私も生涯友達がいません。文学という趣味は持っていますが、私の場合、ニヒルな世界が落ち着くだけです。悲劇として人生を歩んできたので、そのまま悲劇で終わりたいです。これは私の私見ですが、いい人は早く死ぬ。皆さんがいい人に感じてきました”


 僕はそれらを読んでいたが、あれから志那の書き込みらしきものは見当たらなかった。日時場所の方をリンクしても、

“決まり次第お伝えします”と、出るだけだった。

“どうしよう。休んで失敗だったかな。することがない。”

 そのとき自分でも馬鹿だと思ったが、僕は昔録った志那のビデオを見ることにした。これを2時まで見て寝る前にもう一度サイトに変化はないか、日時場所が決定してないかを見ることにした。

 もう何度もみていたせいか、ビデオは擦り切れた様に画像が悪く、しかしそこに映る志那の姿は端麗で、今も色褪せることがなかった。思春期の志那が笑う。

 そして小走りで走る。

 ああ志那の後ろ姿だ。僕はすぐに分かる。あの髪、華奢な腕、そしてあのはにかみ。

 僕のネガティブな思春期の思い出が蘇ってきた。

“よくこうしてみてたなあ”

 僕は4時間近くブランデーを飲みながら中学、高校時代していたように彼女のビデオを眺めていた。サイトの書き込みに、あったように、当に完璧を求められる人生というのも決して過言ではないと思った。

 女優という平均台から少しもバランスを崩すことなく、鮮やかに美しく、彼女のブラウン管上で成長がみられた。

 2時になってサイトを見たが、これと言って変化はなかったので僕はグラスに残っているブランデーを飲みほし寝ることにした。


次の日の朝になりサイトを見て変化がないことを確かめた。家でトーストを切らしたので、まだ十一時前だし、僕は外に出ることにした。喫茶店に入り、モーニングのBセットを頼み、珈琲を飲んだ。

“今日の日中に書き込みに変化があったとしても決行は少なくとも明日以降だな。今日はせっかくの土曜だし、新田と会えるかな。有給は毎日街に出て、喫茶店や漫喫に出入りするだけの生活じゃ物足りないな。新田は今、千葉にいるはずだ。もうそろそろ正規の社員になれる頃だ。どうしているだろう”

 僕は新田の携帯にかけてみることにした。

「はい、もしもし」

 新田の声だった。

「新田悪いな。急に電話して。」

「ああ、構わないけど、どうした元気ないな」

「分かる?」

「分かる。まあ俺も元気かと言うと微妙なところだけどな。ところで何か用?」

「いや。用はないけど、急に新田の声が聞きたくて」

「ああ、どうせなら会って話そうよ」

「そうしたいんだけど、今日の日中じゃ急かな?」

 僕は今日に日中を提案した。夜以降はサイトに変化がないから予定が立てられない。

「今日はちょっと無理かな。やることがあるから。前もってわかっていれば予定は空けるけど。明日の夜だったら、会えないこともないかな。日曜だし、四時以降なら」

「明日か。明日はまだ予定が立てられない」

「じゃあ、いつならいいんだよ。厳しいけど平日の夜会ってもいいぞ。職場が結構融通利くんだ。前もって言っとけばね。いつがいい?」

「それが毎日予定が定まらないんだ。直前にならないと会えない事情があって」

「何それ。君が電話してきたんだろう。ちょっと話が見えてこないんだけど」

「つまり明日になって、急にどこか遠くへ日本の列島の果てまでも行ってしまうかもしれないし、東京にずっといるかもしれない」

「今仕事どうしてるの?」

「今、有給をとってて」

「何か旅行かなんかの、格安の切符待ちとか?」

「まあ。旅行じゃないんだけど」

「じゃあ何で有給取ったの?」

「上司に取らされたっていうか」

 受話器の向こうで沈黙が生まれた。

「ようやく話が見えてきたよ」

「えっ?」

 新田は続けた。

「君は有給を上司に取らされたんだね」

「そうだけど」

「そうして君は今状態が良くない」

「上司にもそう言われたんだけど、それは違うんだ」

「いや違わないよ。君は明日の夜に外出できるかどうか分からに程、病んでいる。そして比較的状態の良い今僕に電話してきた。そして今すぐになら会えると。そうだろう?」

 僕は黙り込んでしまった。そしてぼそっと、

「そう思われても仕方がないな」

「素直に認めろよ。僕は心配してんだぞ。もし君が状態が悪いんなら、静かな喫茶店でも、なんなら君の家でも、人ごみとか何もないところで会おうよ。悩みなら聴く。一緒に立て直そう。予定を言ってくれ。いつがいい?」

 僕はまた黙ってしまい、それから言った。

「予定は立てられない。直前でないと分からない」

 受話器の向こう側でまた沈黙が続いた。

「そう。君が会えない程苦しんでるなら、あるいは他にももっと複雑な理由があるのなら、とりあえず、僕の出る幕はないな。君は一人で休養を取るべきだし、体がそれを欲しているように思える。別に怒ってる訳じゃない。電話ならまたしてくれ。東京に急に駆けつけることは出来ないけど、夜なら大抵家にいる」

「ありがとう。正直電話をかけていいと聞いたら、少し気が楽になった。君の言っている病んでいるというのも、全くのはずれじゃないし」

「うん。全くのはずれじゃない」

「とにかく、ありがとう。心配かけてごめん。また電話するよ。上手くいったら、いや、つまり落ち着いて良くなったら、また連絡する。じゃあ」

「うん。じゃあ無理しないで」

 僕は電話を切った。親友とちぐはぐな電話をして、人を助けようと考えている自分が励まされ、自分に置かれた立場が喜劇なのか悲劇なのかさえの見分からなくなったかと思うと、妙に虚しくなった。

 喫茶店でコーヒーを頼み、それをゆっくり飲み、なくなって時間が経つとまた頼みといったことをして、時間を潰した。

 そして、秋葉原に出て、ゲームセンターに行った。僕はやけになってゲームをやったが馬鹿らしくなって、少しでもサイトに近い所にいたいと思い、ネットカフェに行った。

 フリータイムで、ネットを利用し、四・二・帯を打ってみた。

 書き込みが少し増えてるだけで、それも志那の書き込みはなく、日時場所も、

“決まり次第お伝えします”

のままだった。

 ネットカフェで書き込みを読み、そのあとチェアーを倒して転寝をした。

 六時過ぎになって、サイトに変化がないことを確かめて、僕は家に帰ることにした。途中で生姜焼き弁当と、デカビタを買って帰った。

 家に帰ってテレビをつけ、弁当を食べた。風呂に入って出て着替えると、もう八時過ぎになっていた。サイトにも変化はないだろうと一瞬思ったが、急に気になり、パソコンを立ち上げることにした。そう今日は土曜日だ。こういうときに事は起きる。

 

また十和田湖の美しい風景が映った。

“こんな綺麗なHTMLを作ることが出来るのになぜ生きるということは出来ないのだろう”

 そんな事を考えながら、書き込みをスクロールしてみると、六時に見たときより、断然書き込みは多かった。

“もしや”日時場所をクリックしてみた。

カチッカチッ

 明らかに何かが違う。文字が出た。

 集合場所:青森県十和田市十和田観光電鉄十和田市駅ビルファーストフードコーナー

 時間:七月十二日日曜日午後六時

 備考:東京からの行き先

    東京駅から新幹線で七戸十和田まで、七戸十和田から十和田観光バス十和田市まで

    また飛行機の場合

    羽田空港から三沢空港まで、三沢からバス又はタクシーで十和田市駅まで

    目印に右手に時計を付けてください。警察がうるさいので急な決行ですいません。絶対公共機関等への通報はお止めください。


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