小説のきっかけ。

「何故うつ病のことを文章に起こそうと思ったの?」

と思う方もいるかと思います。


皆さんは永田カビさんをご存知でしょうか。

10年以上うつ病に苦しみながらも漫画家をされている方なんですが、その方の「一人交換日記」という漫画を読んだのがきっかけでした。

彼女の漫画にはうつ病の人間からすると「わかる、うん、そうなんだよ」って言いたくなるぐらい、共感ができます。


「なんでうつ病なのに再就職を急いだの?」

私は多分、オンとオフで二つの居場所が欲しい人間なんだと思います。

家庭と職場、どちらにも必要とされたくて仕方が無い。

だから必死にもがいて仕事を探しました。

結果、それが悪循環に陥ってしまった原因なのですが…。

病気を隠さないと仕事はできない、でもどうしても症状には浮き沈みがある。

でも病気のことを伝えれば採用してもらえない。

苦しい問題ではあります。

このことも永田カビさんは言及されていて、ああ、そうだな、と納得しました。


家族に理解されない。

それもまたひとつです。

無職の期間があったから、非正規雇用で働いていたから、休んでたんじゃないの?

なんてことはざらにあります。

私の家族は特に母が私が離職したことを祖父母に伝えるのが嫌だといい、隠し続けたことで生活苦に陥りました。

本当に休むってなんなんだろう?

そう思うことも沢山あります。

家にいるだけでも、焦燥感に駆られてしまう。

仕事をしなきゃいけないと焦ってしまう。

これじゃあダメですよね。

でもうつ病って、そういうものなんです。

私も何もしない時間が苦痛で仕方がなかった。

でも動くことが出来なくなってやっと、何もしなくていいと肯定して貰わなければいけない状態だと気付きました。


自己肯定、難しいです。

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