院長先生との診察

そして一週間後、院長との診察になりました。

院長は予約が殺到するためカルテを読めていないとまず謝罪。

その上で手帳の申請は可能と回答されました。


そして、抗うつ薬も今まで使っていた新薬ではないものを処方すると。


やっと道が拓けたようで、嬉しかったのを覚えています。

うつ病になり半年、何もわからぬまま道も示してもらえないまま生き続けていて、本当に良くなることがあるのだろうかとずっと不安でした。

いっそ死んでしまったほうが楽なのではないかと、何度も職場の屋上で思っていました。


やっと、少しでも楽になる道ができるとホッとしました。

もう半年間、何も変わらなかったことが変わるのはドキドキしましたが、それでも私は生きるためには、治すためにはどうにかしなきゃいけないんだと思ってました。


恋人への負担を減らすため、自分ひとりでも生きていく道をもう一度見つけるために。

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