自分なりの決意

うつ病のせいなのか、上手く伝えたいことが言葉に出来なかったり、忙しそうにしていると何も伝えられずに終わってしまうことも多々あった病院。


時間を割いてもらい、メモ帳に書き出した私の状態を見てもらいました。

落ち着いているときは常に不安、恐怖を感じていること。

常に倦怠感があるため集中力が削がれること。

落ち着けないときはオーバードーズやリストカットに走ってしまうこと。

全てを包み隠さず記載したメモを渡しました。


そして一つ、決意したことがあったのでそれを伝えました。


「障がい者手帳の申請は可能ですか」


私は母も視覚障がいを持つ家庭で生まれ育ったため、障がいについての偏見があまりありませんでした。

勿論私よりも苦しい思いをしている人もいるでしょうが、私は今の状態で、うつ病を隠して仕事をすることは困難だと思いました。


そして、その医師からの答えはNO。

理由は転院して来ているからだと言われました。


新しい薬の話もなく、どうしていいかわからなかった私に医師は言いました。


「院長先生と話してみるのはどうだろうか」


その一週間後に院長との診察となり、その日は病院を後にしました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る