恋人

結果、また無職に戻ってしまった私でしたが、ハローワークの計らいでなんとか暫く生活できるだけの資金を手に入れました。


でも病気は一向に良くなりません。

抗うつ薬を増やしたことにより内臓に異常が出、別の薬に変更。

そんなことが何度も続きました。


とりあえずバイトでもいいから、と昔やっていたバーテンダーの経歴を活かし、とあるバーへアルバイトに入りました。

これが吉と出るか凶と出るか。

これはまたおいおいお話ししてます。


とはいえ私は働くことが出来ない身、ここでようやく母に全てを打ち明けました。

資金的な援助をしてくれることを約束し、その場は終わりました。


それでも、足りない。

うつ病には金銭感覚の麻痺というものもあり、家賃などを払えばさらに減っていくお金。

キャッシング地獄はもう目に見えたものでした。


恋人も年下、かつ正社員で働いていないにも関わらずほぼ毎日私の世話と家事を仕事終わりにしにきて、私の分もお金を払い、私は彼の負担になっているのではないかと強い不安を覚えました。


何度も別れて欲しい、他にもっといい人がいるはずだと諭しました。

それでも彼は、私が死にたいと口にすることや自傷行為、それが一番負担だからいっしょにいると

ききません。


私も彼がいなければまともな生活を送らないことを自覚していました。

それでも、彼が幸せになるのであれば離れて欲しいと何度も願いました。


それでも、彼は今も私のそばにいるんですから不思議なことですよね。

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