26-4 最強の敵参戦!!


 「え、ヤバい、俺入っちゃったよ、小4とお風呂、通報されてない?」


「お兄ちゃま、大丈夫だよ、それより美月の髪洗って~~」


 ここで美月の容姿を俺に言わせるのか……


 えっと……美月は黒髪で同じ黒髪ロングの妹よりも長い、お尻の辺りまである、なので髪の毛に隠れて殆んど見えてないから安心してほしい、そして身長はまあ小学校4年生にしてはやや高いのかな、大体白井先生と同じくらいの高さ、手足が長くメチャクチャ細い、ちなみに顔は妹に若干似ているがまだ幼い顔だち、ただ間違いなく将来は美人になるだろう。


「髪長いなーー、洗うの大変だろ」


「うん、お兄ちゃま髪洗うの上手だから伸ばして、長い時間洗って貰いたかったんだー、やったねー」


「そんな理由で伸ばしてたのかよ」


「ううん、そんなじゃないよ、ちょっとでもお兄ちゃまと長くいたいっていう、大事な理由だよ」


 美月の美しい黒髪を毛先まで洗いながら、ふと妹の髪と比べてしまう、同じくらい美しい妹の髪を一度洗ってみたい衝動にかられてしまう。


「ほれ、流すぞ目を瞑れ」


 シャワーでシャンプーを洗い流し、リンスを手に付けさらに髪を撫でるように洗う。


「美月は栞の事が嫌いなのか?」

 今日の行動は完全に妹に対して敵対心を剥き出しにしていた。



「えーーーそんなわけないよ、栞姉ちゃま大好き!!」


「それにしては今日の行動は栞に嫌らわれていると思われるぞ」

 俺とだけ遊びたいってのは前に来たときにはなかったよなー、3人で遊んでたし


「うーーん、お兄ちゃま、ちょっと鈍感かな?」


「鈍感?」


「女心がわかってないよ……」


「はあ?」

 またなんか言い出したぞこの小学生……




「…………お兄ちゃま、栞姉ちゃまとなんかあったでしょ」


「え、えええええええ!」

 なんで、え?なんで分かる、え?


「やっぱりねー、なんかあったんだー」


「かま、かけたのか?」

 さすが妹にちょっと似ているだけある、まあ、いとこだし当たり前か?

 リンスを塗りながら俺はその背中姿に妹を重ね、何か二人に見透かされている感覚に、少し恐怖を覚える。


「ううん、門の前の二人の感じが一昨年と全然違ってた、あ、何かあったんだってすぐに思ったの、栞お姉ちゃまが、お兄ちゃまの事を好きだったてのは知ってたしね~~」


「まじか、一昨年栞が言ってたのか?」

 聞かれたら答えるからなー妹は……


「えーー、言ってないよ、私も聞いてない、ううん聞かなくても分かるよ……、お兄ちゃまは、ほんと鈍感だね、お兄ちゃま、そんな鈍感じゃ泣いてる子が一杯いるだろうね」


「俺はそんなにモテないよ、流すぞー」

 シャワーで一気に髪を流す。


「ほんと鈍感……」

 髪を流しながら美月がぼそと言った、そんなに鈍感か? まあ妹も美智瑠も麻紗美も、皆気が付かなかったかった、やっぱしちょっと鈍感なのかな? 俺……


「ほれ洗い終わったぞー」


「ありがとうお兄ちゃま、じゃあ次は体洗って~~~」


「それは自分でやりなさい」

 そういってボディスポンジを美月の頭に乗せ湯船に浸かる。


 ここのお風呂は昔から大きくゆったり入れる、妹と3人でも行けそう、っておいおい


「もうケチーー」

 そう言って美月は体を洗い出す、大丈夫泡だらけで何も見えてない、まだ最終回にはならない……多分


「明日は何しようかねー、美月の宿題でも見てやろうか?」


「え?宿題って7月までに終わらすものじゃないの?」


「まじか……」

 もうミニ栞だな、でも妹は小中学生の時、7月どころか3日とかからず終わらしてたなー、朝顔の観察日記も終わらしてた……、いやダメだろそれは……


「じゃあ、明日は3人でどこか行こうか」


「うん!」

 無邪気に返事をするところなんか、まだ小学生なんだよなー


 美月は体を洗い流し、湯船に入ってくる、いや見てないよ上見てる、あ、天井から水滴が目に


「ふーー、お兄ちゃまとお風呂2年ぶり~~」


「なあ、まだ栞とゲーム対決するのか?」


「えーーするよ!絶対に負けないもん」

 お風呂においてあったアヒルさんをプカプカ浮かばせて、ふんっと気合いを入れている、可愛いぞ


「そんな剥きにならないで3人で遊べばいいだろ?」


「うーー、お兄ちゃまは美月と二人は嫌なの?」


「嫌じゃないけど、栞を一人にするのは嫌だな、美月もな」


「でも、美月は2年もお兄ちゃまと一緒に居られなかったんだから、少しくらい二人きりでもいいと思わない?、栞姉ちゃまはお兄ちゃまといつも一緒なんだから、ちょっとずるいよ」


「うーーん」

 そうなのかなー?なんか美月と会話していると嵌められているような、そんな気がするんだが、本当に小学生か?


 その時、風呂場の入り口から物音と人影が


 俺と美月がそっちを見た瞬間、扉が開く!!


「お兄ちゃんちゃああああああん、私も入るううううううううう!!」


「ぐはああっ」

 俺は風呂の中で滑って、浴槽の中で溺れそうになる。


 い、妹が乱入してきた……一応バスタオルは巻いているので、見えてないぞ!


「し、栞姉ちゃま!!今日は美月が一緒にいていい日だよ!出てって!!」

 美月が立ち上がって妹に抗議する、大丈夫背中しか見えてないから……


「美月ちゃん、一緒にいる権利って言ってたけど、二人きりになる権利とは言って無かったよね~~」


「えーーーーーーそれは揚げ足って言うんだよ栞姉ちゃま!!」

 いやお前が言うなって気がする……


「美月ちゃん、大人っていうのは、ずるいんだよ」

 お前も言うなし……


「栞姉ちゃま、ずるいいいいいいいい」


「ずるくないもーーーーーーん」


 もう子供の喧嘩だ……

 俺は二人に気づかれないようにそっと湯船を出る


 二人はギャーギャーと言い争っているので、その隙に外に出ようと扉を開ける。


「お兄ちゃんどこ行くの!!」

「お兄ちゃまどこ行くの!!」


 二人に呼び止められ、振り向いたその時、妹のタオルが下に…………


 一瞬の静寂……

 俺の目の前に、JKとJS……の……、えっとアニメじゃないから不思議な光も、都合のいい湯煙もない……


 えっとすみません、この瞬間だけ、アニメ化とかになりません? 不思議な光と湯煙てんこ盛りで……


「ぎゃああああああああああああああああああああ」


 俺は慌てて外に飛び出す


「何でお兄ちゃんが悲鳴あげるのよーーー!!」


「お、お兄ちゃま~~~~」


 都合は良くないが、一応湯煙はあったし、コンタクトも外してたのではっきりは見えてない、見えてないけど……一瞬二人の白い肌に赤みがかかっている丸みをおびた物が大小4つ……


 よし、俺の視力は0.1以下と言うことにしておこう……何も見てない、見えてない……






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