応援コメント

【緊急補足】ロシア中央銀行総裁エリヴィラ・ナビウリナの孤独な戦争(前編)〜いけ!いけ!ぼくらの新自由主義者(ナビ公←c.v.渡辺久美子)」への応援コメント

  • モスクワ、レニングラード市民に総動員体制、徴兵制度を施行すると、ヨーロッパロシア人の大反発を招きませんか?
    ガス田を持つ北極圏の共和国民は、独立運動してないのですか?
    今は、ヨーロッパ大都市市民だけが利益享受他地域の共和国民は、実質、農奴のママと感じます。

    作者からの返信

    TRADEWIND様…m(_ _)m
    いつもありがとうございます(^^)/

    この件に関してですが、実はワイ、ロシアに対して「超意外」と思うことがありまして、それが「ロシア人およびプーチン政権でさえ意外なほど民主的」ということです。今回の一件は確かに反戦運動を抑え込んではいるものの、その割には徹底した武力弾圧や国家総動員令の発布などの、プーチンに超法規的措置の執行を許可するような行動に出ていない謎です。

    ワイが開戦劈頭時から言っているように、ロシアの国力は日本の1/4程度しかなく、ほぼ全世界を敵に回して戦って勝つなど「絶対不可能」なことは、総力戦に移行した段階でGDPに劣る国が優る国に勝った試しはないという歴史的事実からみて明らかでした。それでも今後の西側の政治的結束が緩むことは期待でき、特にトランプ政権およびイタリア・ハンガリーなどのネトウヨ系政権が復活すれば、かつての七年戦争のプロイセンのような「奇蹟」も全くありえなくもないわけで、だとしたら長期持久戦体制に移行する必要がますますあるロシアでなぜ戒厳令に移行しないのか常々不思議と思えていました。

    プーチンの打つ手は全て中途半端です。このウクライナ戦争は我々西側は「全面戦争+核戦争の瀬戸際」という極めて厳しい認識であり、過去に全く類例のない大規模な経済制裁を実施したことからも分かるように、事実上、プーチン政権の崩壊を狙っています。現在、ロシアの経済は安定してるかのように見えますし、ルーブル暴落を防止したという意味では「持ちこたえている」という評価なのかもしれませんが、ワイらのような新自由主義者にしてマネタリストは「所詮、金融政策は死者を蘇らせる特殊医療に過ぎない」事は判っています。国家の基礎体力がなければいずれ死ぬのであり、通貨防衛策に失敗して破滅した1985年のメキシコ通貨危機や、国力を相対的に衰退させていた英国の1992年のポンド危機のように「弱い国は、マネタリズム的手法を駆使したとしてもいずれ死ぬ」という事も判っているのです。ロシアもそうなるでしょう。国家の基礎体力とは産業力全般であり国家の民力の事ですが、この強化策が全くなく、戦前と同じことをやってるのであれば経済制裁分の悪影響しか出てこないでしょう。戦前の日本のように10年ちかく財政ファイナンスを展開してインフレ成長→国力増強という荒療治でもしなければ、ロシアの国力増強(≒継戦能力の向上)はとても望めないですし、しかも「既に手遅れ」でもありました。要は死ぬしか無いのであり、ワイはそれが判っていたからこそ此処のコラムで早々に「露助死亡」と書き込んだわけです。

    しかしプーチンはワイとは違います。ヤツには、もはや下がる後ろはないのです。もっと必死にならねばいけません。プーチンには必死さがないのです。まるでウクライナ紛争はどっか遠い別の国の出来事であるかのように装いたいか、さもなければロシア国内の小さな地域紛争に過ぎないと(国内外に)認識させたがっているかのようです。全く理解できない思考様式です。

    思うにプーチンは実は「左翼リベラリスト」なのではないでしょうか?
    プーは西側を志向する人物であり、ロシアにあっては自由主義的色彩が強く、ロシアがヨーロッパ(EU)の中に組み込まれ、しかもEUにおける独仏と同程度の「ヨーロッパの偉大な一員」になりたいという志向があるように思うのです。以前、プーが日本に対して奇妙な批判を繰り返していたという話を別話数でしましたが、彼らは日本がロシア人を人体実験したことを引き合いに出しても「だから日本が悪い」というのではありませんでした。そうではなく、同じことをアングロサクソンがウクライナでやろうとしていると言っただけのことであり、また戦前から国際法違反と考えれられていた非戦闘員に対する無差別空襲の最たるものたる広島・長崎へのアングロサクソンによる核攻撃に対して「なぜ日本は非難しないのか?」という論調でした。ウクライナ市民に対するロシアの弾道弾および誘導弾による無差別攻撃に非難の声を上げるのならば、なぜ同じ理屈で日本は米国による核攻撃を非難しないのか? 米国によるベトナム戦争時の北爆に対して非難しないのか? これは偽善でありダブルスタンダードであり「米国による洗脳だ」…という事だったように思います。

    プーチンはロシアをヨーロッパの一員に組み込みたかっただけであり、これを邪魔するアングロサクソンだけを憎んでいて排除したがっていた…と考えたほうがよいように思います。日本や中国に対してもそうで、連中は特に敵意を持っていたわけではなかったのかもしれません。ロシアが日本近海で繰り返し軍事演習を行っているのは事実ですが、ちゃんと事前通告はあり、これらは国際法に則ったものであったわけで、ということはロシアは国際社会への復帰を当然、念頭に置いていたということです。

    この「プーチン政権の国際社会への復帰」というのはプーチン政権の念頭に常にあることで、この土断場の状況に置いてもなお中途半端な政策の繰り返しの理由と思われます。なぜならウクライナ紛争などというのは「ただの小さな国内紛争」に過ぎないと考えているからのようです。プーチンの中には一世紀近い米露(ソ連)の対立の歴史があり、また米国内政治指導層に極めて根深く残っている(≒もはや米国の病巣にも近いような)嫌露感情があることも問題の解決を難しくしています。

    これ、もしロシアがこのまま敗戦になったら、世界の一部(そして決して小さくない勢力)が「米国が策動してロシアに戦争を仕掛けさせ、征服して支配=アングロサクソン化しようとする、アングロサクソン(AUKUS)というディープステートによる世界支配戦争の一つ」という陰謀論が出てくることは、ほぼ間違いないでしょう。この理屈は一昔前に大日本帝国と日本に対して行われた内容で、大日本帝国の完全殲滅と思想的奴隷化を目論んだアングロサクソンが日本を追い込んで消滅させた…という論調です。意外といまでも生きてるようですが、この変形版のようなもので、日本のように「思想的な奴隷化」するということはプーチン自身も認識していると思われます。彼の見解の中の端々に「アングロサクソンによるロシア文明の破壊と洗脳」という意味合いが出てきているからです。そしてプーチン自身は自分たちがヨーロッパ人であり、多様性あるヨーロッパにおけるロシア文明という「多様性というピースの一つ」であるべき…と思っているのかもしれません。同時にアジアとの結節点であり、ヨーロッパアジアにおける交流の仲介者にして、独自の文化文明圏を構築してきた歴史もある…ということだったのかもしれません。その意味では理想主義者であり、愛国者にしてリベラリスト、そして反ファシストを掲げる「正義の人」だったのかもしれません。

    何を言っても、もう全て手遅れですが…┌(_Д_┌ )┐

    ロシア人が農奴のようだというのなら、解放されるには「奴隷解放の歴史」のあるアングロサクソン化しかなく、結局、日本のようにアングロサクソン化を受け入れるしか無いのかもしれませんね。プーチンは悪党なのかもしれませんし、実際に私腹を肥やす悪党なんですが、内々、世界には支持者は多く、これからも増えそうです。
    とはいえ、このまま核戦争になる可能性も捨てきれないので、予断は許さない状況が続くのは間違いないですね。ここまでくると、ただの一市民に過ぎないワイに出来ることはほぼ何もありません。第三次世界大戦の後、放射能に強いガミラス人が無人の地球に降り立った時、彼らがテロンと名付けたこの星に、かつて野蛮人なりの文明があった痕跡を見つけ出し、その中にこのワイの記述が見つかることを祈るだけです…

    ロシアがどうなるのかは、おそらくロシア人やプーチンでさえももうわからないのでしょうね…ಠ_ಠ;
    判ってることは「アングロサクソン人を心の底から憎んでいた」…これだけでしょう。もうどうしようもなかったのです。ある意味、気の毒な人たちでした→露助

  • 確かに、ロシアは、精神的には、タフな国家ですね。私達、素人には、得体のしれない国家ですね。やはり、破滅するしかないですね。その方が、人類の為ですね。

    作者からの返信

    yamato様(^^)/
    いつもありがとうございます…m(_ _)m

    過去10年くらいに渡ってロシア・プーチン政権は周辺諸国への侵略および軍事介入や、シリアなどへの派兵といった(規模は限定されているものの)恒常的に戦争を続けていました。またルガンスク・ドネツクの傀儡政権樹立やクリミア半島侵略征服などの泥沼化しつつあった戦争も継続していました。
    この時に謎とされていたのが「なんでそんなに戦争財源があるのか?」ということでした。当然、石油などのエネルギー輸出および穀物輸出が莫大な額に登っていたので、この収入を戦争に投入しているだろうこと、またロシアは重税国家でありながら福祉や社会インフラへの投資がほぼないために戦争予算に回すカネはあるだろう事、なにより独裁国家なので民主国家のような議会による政府の予算制約がないためにプーチンのやりたい放題で掣肘することが出来ないという事などがあったために「戦争しまくるのは可能」とは思われていましたが、実際にカネはどうなってるんだろ?…という謎があったのは事実です。特に戦後復興に関しては、驚くほど速やか占領地が復興し、同時にカネばら撒きによる民心の収攬に尽力していたのもの本当のことでした。ロシアが破壊し占領した地域は急速に復活し、「街が奇麗になっていた」のは事実だったのです。ということは、かなりのカネが継続的に必要であり、「どういうカラクリだったのか…(?_?)」という疑問があります。

    これの理由が国民福祉基金という戦争のための貯金箱です。ロシアの多国籍大企業はプーチンの支配下にあり、ある意味、言いなりです。よってほぼ強制的に海外からの売上の一部をこの国民福祉基金という組織に入金させ、このカネ(大体15兆円前後)を使って海外への軍事介入とその後の復興予算としていたという事のようでした。国民の税金とは別にこうした貯金があれば、確かに上述のような「ロシア凄い(๑•̀ㅂ•́)و✧」的なマジックを使うことも可能だったでしょう。なにしろ魔法はカネで買えるものですから(爆

    しかし逆に言えば、この貯金箱以上の規模の戦争になればいずれ財源は枯渇するという事です。10兆円というのは今でも確かにそれなりに大きな予算額ですし、毎年数千億円程度の補充があることを考えれば確かに強力なお財布だったことは本当です。しかし2001年から始まった対テロ戦争では、米国は毎年10兆円ものカネを使っていた事を考えれば「ロシアの継戦能力は乏しい」と考えたほうがよいのです。

    勿論、米国の場合、地球の反対側に毎日莫大な量の物資補給を継続して展開していたという、これまた度肝を抜く凄まじい補給兵站線と、それを支える莫大な経済力があったことは事実であり、これはロシアには全くないものです。よってロシアは周辺地域に対する限定的な介入戦争程度が関の山であり、事実、シリア介入も全力とは言い難い対テロ戦争で、全ての勢力が長年の戦闘で弱っているから維持できた戦線と言えそうです。

    ところが今回のウクライナ紛争はこの限界を遥かに超える規模になり、また現在、ロシアの頼みの石油価格が下落基調に転じています。これではロシアはやはり「先細り」なのです。

    ロシアにとっての生命線の一つである原油価格ですが、これはロシアが決定するものではありません。あくまで「米国経済」が原油価格を決定しています。つまり米国経済が強い場合、今後も経済成長が期待でき、このために石油などのエネルギー消費も増えるとの判断から価格は上昇傾向に向かいます。逆に米国での景気失速が予感されると価格は下落傾向に向かいます。今日の段階では、まさにこの米国経済失速(主にFRBのインフレ対策であるFF金利の急激な上昇によるスタグフレーション化の危機)を受けての原油価格下落ということです。既にピーク時の15%程度の下落があり、これはロシアにとっても厳しいはずです。この他に天然ガスの価格上昇もありますが、主に季節要因である「冬場は高い」ということですから、継続しての価格の安定は望めないと思われます。

    とはいえ、今日明日、ロシアがくたばることは無いでしょう。しかし長期的に見れば既に詰んでいるのも事実で、実際、もはやウクライナ全土を軍事的に占領することは不可能なほど衰えています。唯一の勝利条件はゼレンスキーを殺害することだけですが、これが出来ない場合はロシアにとっては非常に厳しい結果が待ってるものと思われます。なによりナビウリナをしても、もはや殆ど打つ手はなく、為替金利介入に寄る人為的なルーブル高はいずれ崩壊し、より悲惨な結果をもたらすのではないかと思われます。新コロ以後の世界は何をするにも困難が伴い、普通に生活したり国家運営することさえ難しいほどです。ここに戦争を始めるというのではロシアにとって良いことは無いでしょう。なによりウクライナ人にとって気の毒です。

    戦後補償をどうするか? また安全保障をどうするか?…という問題も出てくるだけでなく「次は中国か?」という危機を考えれば、今度は日本が絶望的な状況に追い込まれる可能性はあります。中国が台湾などへ武力侵攻すれば、欧米は中国に今回のような全面制裁を加える可能性があり、これは中国の最大の投資国である日本にとって深刻な打撃を与えることでしょう。中国が戦争に出れば、アジアはほぼ経済的な打撃を受けます。その結果はロシアのせいで打撃をうけたヨーロッパと同じ程度に厳しいものになると想定されます。

    多国籍貿易が深化すれば戦争はなくなる…これが間違いであることは百年前の第一次世界大戦によって証明されました。よって今後とも経済が戦争抑止の切り札になることは「ありません」。問題なのは多国籍貿易の深化によって、戦争の被害がより拡大するという現実の方で、我々も現在の欧米の経済的苦境を他人事で見ているのではなく、「中国に対して全世界が全面経済制裁を加える時期が、いずれ必ず来る」を想定して置かねばならない深刻さを、全日本人が共有すべきと思うのです。中国はなぜか全世界から嫌われていて、もはや殆ど味方はいません。ロシア以上に好かれていないようです。ならば中国に対する世界の対応は、現在のロシア以上のものがあるかもしれません。その時に世界最大の対中国投資国にして、年間25兆円規模の経済交流と約90万人の在留中国人および25万人の在中国邦人の安否、なにより戦争の直接間接被害の規模を考えれば「日本にとって命取り」になるという真剣さを我々は意識すべきと思うのですが…?

  • 興味深い考察を読ませていただきました。ゾンビという状態が腑に落ちました。ゾンビってコントロールできないし、デフォルトにならないからゾンビなんですもんね。
    これから、ゾンビ状態が世界のあちこちで増えていくのでしょうか。

    作者からの返信

    ぽんた様…m(_ _)m
    いつもありがとうございます(^^)/

    >ゾンビ
    国家経済を身体で例えた時、人によってどこの部位を何に例えるかはあると思いますが、ワイは心臓=金融機関(含む日銀)、血液=カネと考え、体温はその国の経済力(ファンダメンタル)だと考えています。よって金利はホメオスタシスそのものであり、様々な作用・反作用の結果、金利が出来上がり、このことによって心臓も血流もできてくるだけでなく、心臓や血流によってホメオスタシスもまた維持向上するのだろうと思うのです。

    今回、露の場合、血流が止まったので死んだということです。なので本来は死んでます。体温の維持ができないので次々と壊死していくということです。しかしナビ公が奇跡の医者(学部は新自由主義者orマネタリスト)だったので「死んでも動かせる」という、まるで009たちを生み出したギルモア博士のような001(イワン)のサイボーグ化をちょっとだけやってみた(^^)/…という感じでした(爆
    しかし彼女は限界をよくわきまえていて、結局は血流を戻しているだけに過ぎないのであり、体温が戻ってる僅かな間に身体を再生してくれ…とプー公に言っているわけです。そしてほぼ間違いなく「そんなの出来るわけない」とも判っています。しかし彼女はロシア破滅の後の民主化の時には必要な人材でしょう。民間活力の重要さを理解しているからです。そして「そんなの出来るわけない」という事も悟っているのでしょう。

    「プーチンの侵略戦争をカネで支えた悪女」←戦争に勝利した西側では、この不当で馬鹿げたレッテルを貼り付け、世界史を書き換える可能性が高いからです。ナビ公も自分がそうなることは多分判っていて、ロシアが負けた時にはロシア国民が彼女を時期大統領に据える…というのを嫌がるであろうことも読んでいるでしょう。しかし彼女は偉大です。不可能を可能にしているからです。ワイとしては彼女を日本に亡命させてやって金融関係の職につかせることができたらなぁ…と本気で思いますね。しかしナビ公はEUの方に逃げていくのでしょう。彼女の評価は欧州では大変高く、彼女の苦境はよく判っていると思いますから。

    男がバカだと、本当に女は苦労しますよ…(๑¯ω¯๑)
    同情しますね。ワイは男なんですが…

    やっぱり最重要かつ最も脆弱なキ○タマを股間の間にぶら下げてる時点でオスはやっぱりバカなんだろうなぁ…と実感しますからね(爆死