~交わる、その先へ~・おまけスキット
~塔で口笛を吹くと……?~
ミレニア「こんな所で口笛を吹くと、のう……確か夜に吹いたらダメじゃとおばあさまに言われたわ」
ルセット『よう覚えておるの』
デュー「ただの迷信だろ?」
カッセ「単純に、魔物に居場所を知らせるような真似は軽率にするものではない」
シュクル「迷信にもそれなりの理由はあるということか」
デュー「夜に口笛ってなんかこう、違う意味にもとれそうだよなあ……妙に色っぽいというか」
カッセ「デュー殿……」
デュー「またすぐそういう事に結びつけて……って感じで呆れるのやめろよ」
カッセ「わかっているならそっちがやめるでござる」
ルセット『仲がいいのう』
ミレニア「うむうむ」
~背中を任せる~
スタード「それじゃあ背中は任せられないぞ、か……ふふ」
オグマ「な、なんでしょうか、スタード殿?」
スタード「いや、お前さんもひとに頼ることを覚えたんだなと」
リュナン「ダメ出しされちゃったんですけど……」
トランシュ「頼るつもりがなかったら、そもそもああいう事は言わないと思うよ」
スタード「それだけ期待もしているし、リュナンならやってくれると信頼しているからこそだろう」
リュナン「そ、そうなんですか……旦那、旦那ぁぁぁぁ!」
オグマ「わっ!?」
リュナン「ぎゃあああ久し振りの電撃ぃぃぃぃ!」
オグマ「あ……す、すまない……」
トランシュ「もう一歩、ってところでしょうか」
スタード「ふふ、そうだな」
~キレイな花はトゲだらけ~
フィノ「イシェルナさんとダクワーズさんの連携、すごかったですね」
イシェルナ「ふふーん、どんなもんよ!」
月光の女神『綺麗な薔薇にはトゲがあるっていうけど、あーた達の場合トゲトゲのトゲだらけね』
ダクワーズ「また女子力とやらの話か?」
月光の女神『あんまりトゲトゲしてると、カレシも逃げ出しちゃうわよぉ?』
ダクワーズ「いないものは逃げ出さないからいいだろう」
月光の女神『せっかく出来たとしても、よ!』
ランシッド『っていうか今きっぱりいないって言ったね』
イシェルナ「ちょっと同情するわ……」
フィノ「き、きっと、パートナーとかそういう感覚なんですよ!」
ダクワーズ「浮わついた感情で一緒にいる訳ではありませんから」
ランシッド『厳しいなぁ……ほんと、トゲトゲだ』
月光の女神『そのトゲトゲ含めて惚れてるくせに』
ランシッド『あは、バレた?』
ダクワーズ「まったく……馬鹿ですね」
~再会!~
リュナン「うおおお皆さん会いたかったあああああ!」
ミレニア「大袈裟じゃのう。確かに合流すると心強いが」
デュー「どうせそっちは男ばっかりだったから、ようやく女子と会えたのが嬉しいんだろ」
スタード「くく、むさ苦しくて悪かったな」
トランシュ「けど騎士団の綺麗どころが集まってるじゃないか」
デュー「自分で言っちまうのかよ」
イシェルナ「間違っていないじゃない。色男さんはもちろん、オグマもおじさまも美形なんだし♪」
オグマ「そ、そうなのか?」
スタード「むう……」
リュナン「騎士団の綺麗どころっていうなら団長さん……」
ランシッド『ダクワーズをいやらしい目で見ないでくれるかな』
デュー「ダクワーズはやめとけよリュナン。強力な守護霊が憑いてるから」
ダクワーズ「主君兼契約精霊なんだが」
ランシッド『頑なによそよそしい!』
万物の王『ドンマイだ、友よ』
スタード「再会するなり賑やかなことだ」
カッセ「……皆、無事に揃ったのでござるな」
フィノ「本当によかった……」
オグマ「そうだな」
~奇妙な縁~
シュクル「記憶喪失だったデューにたまたまそれを拾ったミレニア、あちこち旅をして回っていたイシェルナに隠居していた元騎士のオグマ……」
デュー「おいおい、オレは落とし物か何かかよ」
シュクル「普通なら繋がることのない縁が、よくもこう繋がったと思ってな」
リュナン「東大陸から来た嬢ちゃんやそもそも時代が違う団長さんが最たる例ですね」
カッセ「拙者も、案内のための一時的な同行だと思っていたのでござるが……」
デュー「すっかり馴染んだな、みんな」
ミレニア「いろいろと感慨深いのう」
フィノ「そうやって繋がって、これから先も続いていくんです。きっと、ずっと」
オグマ「ここにはいない人々も含めて、だな」
豪腕の焔『俺達精霊もな』
ミレニア「そうじゃのう。改めて、これからもよろしくなのじゃ」
デュー「ほんと、長い付き合いになりそうだぜ」
~この戦いが終わったら~
デュー「この戦いが終わったらオレ、元の姿に戻るんだ……」
ミレニア「ここにきて不吉な物言いじゃのう」
デュー「あの時なんとなくかっこつけて元に戻るチャンスを蹴ったけど、なんだかんだ子供の体じゃできなかったことが沢山あるって思ってさ……」
フィノ「お酒飲める歳ですしね」
ダクワーズ「うーむ、見た目からはやはり結び付かないが……」
ランシッド『騙されちゃダメだよダクワーズ……このチビ、男性陣の中で一番ダクワーズを見る目がいやらしかった!』
ダクワーズ「……いえ、なんだかんだ言動が大人だと思ったのですが」
デュー「いやらしい目で見てるのはどっちだよ。なぁ、ダクワーズ?」
ランシッド『あああそうやってさりげなくボディタッチを……!』
カッセ「ランシッド殿、からかわれているだけでござるよ」
スタード「反応すれば奴の思うつぼだ」
デュー「ま、元に戻らなきゃこの先も出来ないしな」
フィノ「デュー君……」
カッセ「最低でござる!」
ランシッド『今度は俺がこいつの時間を止めちゃおっかなぁ……』
ダクワーズ「やめてください大人げない」
デュー「ははは、早く戻ってお前らの反応を拝みたいもんだぜ」
トランシュ「やれやれ、姿が変わってもやっぱり君は君だね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます