みずいろの優しさ。
僕は、失望した。
"あの人とはあまり関わりたくないんだよね〜"
こんな言葉を笑いながら話す親を見て、失望した。
僕の親戚にうつ病の人がいる。
共働きの両親の代わりに小さい頃その親戚の人によく面倒を見てもらっていた。
沢山の薬を飲むところも見たし、腕に傷があるのも見た。だけど、とても優しく笑う人でとても読書家で賢い人だ。
きっと親はそんな彼女の一面を知らないからそんな風に言えるんだ。
彼女のおかげで僕は本が大好きになって、勉強も少し好きになれた。
僕にとっては大切な人なのに。
うつ病というレッテルは重いものだと痛感した。
彼女はどんなに後ろ指を指されても僕の前では優しく笑っていた。こっちが痛くなるくらい、優しかった。みずいろだった。
そんな彼女を見てから親のような人間にはなりたくないと思った。
夜中の気まぐれなひとりごと。
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