第128話 魔王から人へ

 王様は不思議そうに首を傾げて口を開いた。


「タケルくん? どうして邪魔をするのですか? 魔王が結界を解いた今がチャンスだというのに」

「お前にこの男は殺させない」

「ええっと、タケルくんはもっと丁寧な言葉遣いだったと記憶しているのですけど」

「敵に敬語を使う必要はない。俺はここでお前を倒し、こいつを護ってみせる」

「敵、ですか……そこまでハッキリ言われてしまっては仕方ないですね。力尽くでも魔王を討伐させてもらいます」


 王様はそういうと腰にかけた刀を鞘から抜いた。

 抜いた瞬間、俺の心臓はドクドクと早鐘を打ち始めた。

 これはなんだ。早く逃げろと心が訴えている。あの刀は一体……?この感情は恐怖……?

 これまでに感じたことのないほどの不安に全身が襲われる。

 王様の持っている刀は今まで見てきた武器とは違う。

 魔法石で着飾ったお洒落さは一切ない。宝具なのかもわからない。

 ただ、あの一点の曇りもない白銀色の刀からは魔力とかそれ以前のもっと原始的な恐怖を感じた。


「行きますよ。かわしてくださいね……!」


 王様はそう言って刀を振り上げる。見た目的にはただの刀だ。

 ただの武器ならば、俺の体に傷をつけることはできないはず。

 王様の攻撃を俺は全力の拳で迎え撃った。


 刀と、拳がぶつかり合う。

 当然のように俺の拳は刀を弾く…………なんてことはなく俺の体に食い込んでくる。

 肉を掻き分け、骨を縦に割り、腕を切るだけでは飽き足らず、胴体を真っ二つにした。

 上半身が斜めに裂け、宙を舞う。

 俺を切った刀には一切の血がついていなかった。仕組みはわからないが長期戦に持ち込めばどうこうなる武器ではなさそうだと考えたところで俺の意識は飛ぶ。


 すぐに魔王の前に復活した俺は、今まさに斬りかかろうとする王様の腕を掴み、そのまま右足で攻撃を仕掛けるも、王様は5mほどの距離を開けた位置に瞬間移動する。


「驚きましたね。ミリアさんから少し話は伺っていましたが……本当に死なないのですね」

「知っていたのか。なら話が早い。俺もお前も不死の加護ギフトを持っている。だから俺とお前で戦うのははっきり言って不毛だ。だから魔王を殺すのは待ってくれ」

「それは難しいですね……魔王は放っておけば次の被害が出てしまいます。それに、別に不毛ではありませんよ。タケルくんの…………いえ、異世界の世界の加護ギフトの弱点はもう分かっていますから」

「…………っ!?」


 彼の言葉に俺は一瞬動揺してしまう。そして、その一瞬があれば彼は俺の懐に入れるだけの速さを持っていた。彼はしゃがんだ状態で俺を見上げ不気味な笑顔を浮かべた。そして、立ち上がりながら水平に俺の首めがけて斬撃が繰り出される。

 俺はその攻撃を受け止めようと両腕で体を守るが、刀の姿は忽然と視界から消える。

 王様は依然しゃがんだまま、その刀で俺の足を狙っていた。

 一閃……まるで羊羹を切るかのように、俺の足は容易く切断される。

 体が宙に舞い、無抵抗に世界がぐるりと回転する。立ち上がろうとするが、足は既にそこにはなく、立ち上がれない。

 そこで俺は自分の弱点に気付いた。


 俺は依然その話を王様にしてしまっている! 自分で自分の弱点を晒すだなんてバカのすることじゃないか!


 俺は……俺を傷つけることができない!


「魔王! 俺を殺せ! 速く!」

「えっ……えっなんで……」

「いい…………っ!?」


 俺の真意を伝える前に王様が俺の喉を潰す。どうにか音を出そうとするがそれは叶わない。

 表情で必死に思いを伝えると、魔王は一瞬心を決めたかのように見えたがすぐに首を横に振って涙目になった。


 くそッ! 何でこんなときに限って道徳的なんだよ! お前は仮にも魔王だろ!

 何かないのか。俺を殺す方法は……!


 ……いや、自殺する必要はない。俺にはまだ腕が残っている。

 右腕の先、その先にはめられた赤色の指輪に俺は希望を託した。


 指先に力を込め、心の中で宝具の名を叫んだ。

 指輪から射出された炎をかわすため王様は一歩足を引く。


「おっと! 危ないですね……魔法が使えるようになっているとは想定外でした」


 王様の歩みが止まる。その間にも俺の両足からの出血は止まることなく、ついに意識を失った。直後に魔王の元へと復活する。


「魔王様ちょっと言うことを聞いてくれ。俺は死なないと生き返らないんだ。さっきみたいに、足をやられたらお前を守れない」

「えっ……よくわからないけど、わかったよ」


 そう言って魔王は黒い刃で俺の体をズタボロに引き裂き、肉片が宙を舞う。


「今はやらなくていいから! 俺がピンチのときだけにしてくれ」

「あ、ごめんなさい…………」


 申し訳なさそうに頭を下げた。変に真面目なところがあるなこの魔王は。魔王のことは置いておいて今は王様だ。

 魔王には俺の世界の加護ギフトについて端的にだが伝えた。これで王様の有利は覆ったはずだ。

 彼を見るが、その翡翠色の瞳は未だに陰りを見せていない。


「タケルくんの能力を魔王が把握してしまったのは痛いですね。今ので決着をつけるつもりでしたのに、これは面倒になってきました」

「面倒なら、ここで手を引くのが利口じゃないか? 魔王は俺が責任を持ってどうにかする」

「いえ、まだです。この宝具……正宗ある以上、僕の有利は覆りません」


 彼の持つ刀の宝具が日光を反射し輝いた。

 正宗という宝具を俺は聞いたことがある。元の世界にいたときにゲームで聞いたとかではない。こっちの世界に来てからクレハからその名前を聞いている。クレハは確か、正宗はただの刀だが、その刀の極地だと言っていた。まさかここまでの切れ味だとは。


「この宝具は本当に恐ろしいですね。肉はもちろん、魂まで切ることができるようです」

「…………何を言っている? 俺はここにいる。魂など切れているはずがない」

「いえ、切れていますよ。タケルくんはもう既に、僕を倒すだなんて考えていませんよね。最初はそう言っていたのに、今では手を引くだったり、話し合いに持ち込もうとしています」

「…………っ!?」

「この宝具の本質は、斥力です。流れる葉が刀から逸れていくように、僕への敵意は逸れていく。魔力を使っていないというのに、この宝具にはそのような力があると昔から伝えられています」


 彼の言葉で、自分の感情に納得がいった。確かに俺はどこか弱気になっていたのだと思う。原理は知らないが、物理的にも心的に俺は攻撃を受けていたらしい。

 しかし、俺は不意に違和感に気づく。なぜ、王様は俺にこんなことを教えるんだ?宝具の能力がわからないままの方が絶対に有利に戦いを進められるはずだ。それなのに俺に教えるということは……牽制か何かか?


「お前の宝具の能力はわかった。だが、なぜそれを俺に教える?」

「なぜって、それは正宗はタケルくんに渡そうと思っているからですよ。『ニッコウ』の皆さんからの了承は得ていますから、魔王の処理が終わったらお渡ししますね」

「ちょっと待て! それこそ意味がわからない! 俺がその宝具を使うって……」

「タケルくんは魔法を使えないから、渡すなら正宗しかないと思ったんです。最初、タケルくんが面接と勘違いした時に言ったじゃないですか──君の力を見極めると。別にそれは魔王に勝つための力が欲しかったわけではありません。魔王なんて僕と原初の魔法使いプライマリーウィッチがいれば、余裕です。被害が増えるので、そこは困ってしまいますけどね」


 堰を切ったように王様の口から言葉が次々と紡がれる。その言葉が、刀の宝具が俺の戦う意思を削いでいく。


「僕の目が節穴だったので一時的に田舎ギルドに飛ばしてしまいましたが、タケルくんは間違いなく僕たちの救世主です。だから君には是非仲間として僕と戦って欲しいんです。納得してくれませんか? タケルくんは別に魔王因子に特別な思い入れはないでしょう? こちらの世界では魔王因子は殺す。それが常識なんです」


 その甘い言葉に俺の心が揺らぐ。俺の心は既に王様に対抗する気持ちが薄れてしまっている。宝具の所為というのもあるだろうが、あくまで向こうは俺の敵ではなく、魔王の敵という立ち位置を常に持っているというのが強い。俺は魔王の味方だが、どこまで行っても俺は魔王因子の関係者ではない。だから俺の決意はそこまで固いものではなく…………


 そこまで考えたところで不意に、俺の脳内にぶっきらぼうな男の声が再生された。そうだ俺はアイツにアイリを頼まれているんだった。だから俺は、この問題の関係者だ。そして俺が向けている敵意は王様に対するものじゃない。相手はこの世界の空気そのものだ。そう考えると、途端に俺の意識ははっきりとしてきた。これまで逃げに回っていた思考が切り替わる。


「お前の言う、その常識とやらが俺にはわからない。魔王因子と呼ばれる加護ギフトたちは確かに危険だ」

「その通りです。そんな危険な存在を放っておくことはできないのです」

「その理屈で言うなら、俺はどうなる? 俺を止めれる人間は限られている。やろうと思えば今から俺の世界の加護ギフトで無実で善良な一般市民に被害を出すことができる。それに他にも俺と同じように手がつけられない奴らがいるだろう? リリやミリアは間違いなくその一部だ」

「しかし、タケルくんたちはそれを実行には移しません。皆さんいい人ですから」

「その通りだな。だとすれば、魔王を人々が嫌う理由はその精神面にある。実際、こいつは悪しき心とやらに目覚めて大蛇による破壊行動のきっかけを作っていた」


 ミリアに始めて会った頃、魔王因子の説明の中で俺の首元に剣を向けてきたことがあった。そして、魔王因子を持つ者はいずれ魔王となる可能性があることを指摘していた。確かにその通りだろう。俺の背中で怯えているただの気弱な男性の魔王様ですら、人を憎む悪しき心とやらを持っている。だが、それは因果が逆転しているだろう。


「だが、それは順序が逆だ。こいつに関して言えば魔王因子への迫害が原因でこうなっている。アイリは闇魔法持ちであることを知った時自殺を図ろうとしたが、それは闇魔法が危険で人を傷つけるものだという教養があったからこそだ。だから魔王が生まれる原因の一部は、この世界の魔王因子を持たない一般人の中で共有されているその常識とやらが担っている」

「そんなわけありません…………そんなはずはないですとも、ええ! 精神性だなんて関係ありません。魔王因子はその存在そのものが危険なんです。この世界を滅ぼしかけた力……魔王因子はその力に近い能力なんですよ! それが神からの贈り物ギフトであるはずがありません!」


 珍しく王様は声を荒げるようにしてそう言った。俺の指摘で思い当たる節があったのか、表情から焦りがうかがえる。


「なるほど……神からの贈り物ではないか。魔法も何もなかった世界出身の俺から言わせてみれば、普通の加護ギフトも魔王因子と呼ばれる加護ギフトも同じ超能力だと思うけどな。実際、【闇】の魔力は他の魔力との互換がしにくいようだが、それは精神面に影響を与えている証拠にならない。それに、俺はミリアから聞いたぞ」

「…………何をですか」

「50年前に生まれた魔王だか、魔王じゃないだかはっきりしない前例について」


 50年前にアイリと同じ【支配】の魔王らしきものが『オオサカ』で生まれたと俺は聞いている。そいつは他人の精神面を支配する能力として【支配】が発現し、その力で不自然に『オオサカ』の犯罪率を低下させたという。


「そいつが魔王かどうかについては意見が割れているようだな。だが、そいつのしようとしていたことは、他人を『良い子』にするってことだろう? 彼の行為が善なのか悪なのかはさておき、本人は自分のしたことを悪だと自覚していたと思うか?」

「その真相は明らかになっていません。わからないから、意見が割れているんです。ただ、僕はその前例のことを魔王とは考えていません。彼の思想は、子を持つ親なら誰しも抱く善意に思えますから」

「だったら、答えは出てるじゃねえか。そいつは魔王じゃない。【王】と言われるレベルにまで加護ギフトを使いこなせるようになった、本質的には【雷王】のリリと同質の一般人だ。魔王因子持ちが、その加護ギフトを極めたとしても、その精神性が悪しきものになるわけじゃない」


 俺は王様の目を見て、はっきりと言い切った。彼は視線を合わせるのが辛いのか、目を逸らす。


「だから、この世界は変わるべきだ。魔王因子を忌み嫌う存在として扱うから、今回のように国が一つ滅ぶほどの人災が起きてしまう。今後は、魔王因子に対する偏見をなくしていった方がいい。それができるのは……いや、しなきゃいけないのは……」


 俺はそこで言葉に詰まる。これから言おうとしていることは王様へ明らかに敵意を持った言葉だ。彼の解放した白銀の刀が俺に多少の嫌悪感を与えてくる。


「お前だよ、王様。長い間生き過ぎたお前は、古い考えで凝り固まっている。その上、お前は一国の長だ。人々に与える影響は計り知れない」

「……っ!? そんなはずは……」

「俺はこれまで旅してきて、『トウキョウ』の王様の評判はいくつか耳にしている。大体の人はお前に、闇魔法嫌いだという印象を持っているようだぞ。自覚はないのか?」

「…………ありません。若いうちは職業柄、人にどう見られているかは常に意識して生きてきたつもりでしたが、そのような印象を持たれていたとは……僕も鈍りましたね……」


 王様は苦笑いを浮かべると、刀を鞘に納める。

 彼からもう戦意を感じることはできない。


「王様のような、人の上に立つ人間が率先して魔王因子についての正しい理解を広めて行かないと、今後もまた同じことが起きる。王様はこれからも生き続けるつもりなんだろ? だったら、俺の意見は聞き入れた方がいい」

「そう……ですね。正直、今すぐに自分の認識を変えることはできそうにありません。やはり僕はタケルくんの言う通り、考えが凝り固まっているのだと思います。しかし…………変わらなければならない。僕の考えはどうしようもなく、前時代的だったようです。この世界は前へ前へと成長している。僕も、停滞をやめる時が来たのかもしれませんね」


 空を見上げ、感慨深くそう言った。

 彼は立場上、他人に与える影響が大きい。所謂芸能人のようなものだ。学校や口伝えで魔王因子を排除することを学び、影響力のある人間もその思想を強く肯定しているとなれば、もう魔王因子が悪であることを疑う余地がない。今後も魔王因子への迫害は根強く残るだろうが、彼が広告塔になれば少しはマシになるだろう。


 王様との話を終えたところで俺は振り返り、魔王に向き合う。

 次はこちらの問題だ。


「魔王様、『トウキョウ』の長は説得した。幸い、お前が魔王だと知る人間はもうこの世にはいない。それで、お前はこれからどうしたい?」

「どうって…………どう言うこと?」

「お前が最初に言っていた通り、『オオサカ』が滅びるきっかけを作った責任を取って潔く死にたいのか、それともその罪を背負ったまま生きたいのかってことだ」

「それは…………僕は死ぬよ。これからもいじめられて生きるぐらいなら…………責任を取って死ぬ方がきっと幸せだよ……」

「お前は今後闇魔法が原因でいじめられることはない。責任感もないのに責任を取るなんて口にするんじゃない」

「で、でもそれは無理だよ! 僕は魔王なんだ! 今この瞬間だって、僕の体から出る【闇】の魔力は誰かを傷つけているんだよね? そうしたら、また酷いことをされるのは確実じゃないか……」


 絶望しきった様子で、魔王は膝をつく。


「俺に策がある」

「策って……?」

「お前がこれからも生きることができて、かつこれまであったような迫害を受けない策だ」


 そして一呼吸置いて、魔王に問いかける。


「この社会に受け入れられるために、今後一生魔法が使えない身体になる覚悟がお前にはあるか?」

「それって……」


 魔王は自分の右胸を指差す。俺はコクリと頷いた。

 彼は涙目になりながら、深く思案する。

 長い沈黙の後、魔王様は顔を上げて頷いた。

 覚悟は決まったようだ。


「魔王様には夢はあるか?」

「えっ? ……どうして?」

「これから新しい人生が始まるんだ。そう言うのがあった方がいいだろ」

「………………料理を作りたい。トオルおじさんの作る料理を……僕も作ってみたい。僕の人生にはそれぐらいしかないから」

「それじゃあこれから飲食店でもやってみるんだな。魔法が使えなくても人を幸せにできるいい夢だと思うぞ。それがきっとお前の罪滅ぼしだ」


 俺は王様の方に向き直る。


「王様の生まれた時代には明らかになってなかったのかもしれないが、今は魔法を使う仕組みも明らかになってるんだろ? もし、もっと魔王因子の人たちに寄り添えていたら、こういう解決方法もあるってすぐに気付けてただろうな」

「……ええ。思考停止だった、僕の罪は重いです」


 王様がこれまでどれほどの魔王因子持ちを殺してきたのかはわからない。しかし、そんな人たちを殺す必要がなかったことを知り、彼はきっと今心を痛めているだろう。彼は表情を曇らせ、後悔しているようだった。


「さあ、魔王様。覚悟はいいか? 魔王を止める覚悟と……これから幸せな時間を過ごす覚悟は!」

「う、うん! 頼むよ!」


 握った拳を軽くほどく。ゆっくりと、肩から腕全体に力を込める。

 打ち出す土台となる足は、これから繰り出す一撃に負けないように膝をクッションに広く開いた。

 魔王の右胸は黒い光を放っており、それは最後の悲鳴のようにより一層強くなる。

 彼は両目を見開き、魔王としての最後の瞬間を見届けようとしていた。


「行くぞ魔王! 歯を食いしばれッ!!!!」


 全力で拳を突き出す。

 木の葉が巻き上がり、俺の右腕が魔王の右胸を貫いた。

 そして、確かに握った赤黒い魔王の魔力器官を握りつぶした。


 手を抜くと、魔王は力なくもたれ掛かってくる。

 激痛で気を失った彼の顔は、どこか幸せそうに写るのだった。

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