第205話 『ヴァイオリンのためのロンドハ長調 K.373』 モーツアルト

 もちろん、有名どころですし、良い音楽なのですが、なんとな~~~く孤独な存在なのです。


 といいますのも、『ヴァイオリン協奏曲』第5番が書かれたのは、1775年12月20日。


 偽作とされている『第6番』『第7番』はちょっとおいといて、突如このバイオリン協奏曲のなかの『1楽章』みたいな曲が書かれたのは、1781年4月2日。


 ザルツブルクの大司教様が、ウイーン訪問にあたり、急遽大急ぎで書かれたのだそうです。


 大急ぎでもなんでも、よい音楽が書けてしまうのが、職人も~先生なのだ。


 しかし、その年の5月9日、も~先生は大司教様と激突。


 そのまま、ウイーンに住むことになります。


 大司教様の側近、アルコ伯爵に辞表を提出したが、受理されず。


 アルコ伯爵さまは、なんとか、も~先生を説得しようとして、頑張ったらしいですが、生意気で、意固地にもなったらしき、も~先生はまたく受け入れず、6月8日に、伯爵さまに蹴っ飛ばされて正式に解雇状を受けたとのこと。(もし、蹴っ飛ばしたのが事実ならば、事情はどうあれ、現在からすれば、これは明らかにパワハラ行為だろうと思いますが。 『モーツアルト事典』東京書籍  『モーツアルト名盤大全』音楽之友社 など参照。)


 音楽は、そうしたこととは関係なく、途中、ちょっと、お決まりで、陰るところがあるとしても、基本的には明るく気持ちのよい作品で、すいすいと聞けてしまいます。


 ちょっと、この『ロンドさん』が、孤独な存在になってしまたのには、そうした事情があるのだあ~~!(あ、ここは、やましんの妄想的記述ですよお。)


 なお、『ロンド変ロ長調 K.269』という作品もございます。


 こちらも、どうぞ!




  ********** うき 🎻 🎻 うき ********** 


 


 




 

 



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る